いまの子ども達は親とは違う未来なのだ
私達の子ども達は、私達が通ってきた時代とは違う時代を歩んでいく。
様変わりした、新しい白紙の世界を歩んでいく。
ウチの子たちは今、『学校にいかない』という未来を歩いている。
それがいつまで続くのか、どこの交差点で曲がるのか、真っ直ぐ進むのか。
わからない。
白紙の紙に親や大人が道を書き加える。
斜め上に進むのか、交差点なのか、少し後退する分岐点なのか。
描いた道のどれを子どもが選択して進むのか。
わからない。
はたまた、道を書き加えていくことさえも、大人ではなく子ども自身が自らの力で行っていくのか。
わからない。
何も分からない未来を、子供達は歩いていくのだ。
小2で息子が不登校になった頃、一人でいる時に天災や犯罪や怪我や何かあったときに、近所のお家に助けを求めることができるよう、ご近所さんに状況を説明をしに回った事がある。
ほとんどのご近所さんはご退職されて在宅されている、言わばおじいちゃんのばあちゃん世帯。
なので、心配して頂き、「なにかあったら任せて。大丈夫よ」と言ってくださった。
その後、ムスメも不登園になり、続いてママも病休を取り、みんな元気がないし。冬なので外に出る機会も少なく、説明をすることもなく暖かい春を迎えた。きっと皆さん冬中、気になっていたことでしょう。
春になり暖かくなって、窓も開けるようになり、現在元気になった子供達の声が外に響き渡っている。
今年は、時間もあることだし、学習の一つとしてプランター野菜でもしてみるかと、野菜の苗を買ってきた。
植え終わった頃、いつも声を掛けてくれるお隣さんが登場。これはいい機会だと「こんにちは」とお声を掛けさせてもらいました。
お隣のお孫さんはウチの息子と同級生なので、今も登校していないことはご存知で、やはり心配してくれていました。
学校への不安もあって、下の子も行ってないんです。とお伝えしました。
「下のムスメちゃんは最近元気そうに庭に出て来てるでしょ?声かけても良いのかしらと、迷ってたのよ。」
あーどうぞどうぞ、元気なので。
「もしウチの孫たちが遊んでたら、一緒に遊んでもいいし!」
ムスメの気分次第ですけど、お気持ちありがとうございます。
「色んな考えがあるでしょうから、うまく言えないんだけど、元気が一番!!」と言って頂いて(笑)
私もそう思ってます!!とありがたく返しました。
『学校に行くこと』も、もちろん多くの学びを得てくることです。集団での行動、他者との関わり。何者にも代えがたい経験です。
『学校に行かないこと』も、他では味わうことのできない感情やそのストレスへの対処法、自分という人間との自己対話を子供ながらに経験するわけです。
その経験は、きっと今後【役立つ】
必ずです。
無駄なことなど何もない。
その経験の役立つ先が、自分なのか、はたまた同じような経験をした他者に向けてなのか。
その方向によって、未来に進む道の描き方が変わるのでしょうね。
つらい経験をした人、病気を経験した人、そういう人は必ずと言っていいほど、優しい人が多いです。
自己対話をする経験を持てた人は、ここが自分の限界!というボーダーラインを身につけることができます。
私でいう、『健康状態⇒適応障害⇒うつ』ここの部分に関して経験することができました。
(これ以上越えたらヤバいぞ…)というボーダーライン。
きっと今後も同様に自分の身に困ることが起こった時に、そのボーダーラインという『精神の境目』を感じることができるでしょう。
(今はさらなる高みに移行しないように耐えているところです)
なので、きっと学校という場所で、居心地の悪さを感じて戦った経験がある子ども達は、五月雨でも別室でも付き添いでも不登校でも第3の居場所でも、どんな形であれ、優しい大人になります。
白紙の現代を歩いているんだから、答えもゴールも、大人にだって分かっていない世界を、あなた達は歩いているのだ!!
いまの子どもたちは一人残らず、勇敢な戦士です。
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