🌈🌈【アンチエイジング-エロティックへの断章II】

みうらじゅんさんのエッセイの冒頭、人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。『人生エロエロ』という言葉は、ナチュラルな笑いを誘うがさほどいやらしく感じられないようだ。それはエロをあくまで明るく人が生きるための本質的なものとして笑い飛ばしているからだろう。『80歳の壁』『ボケの壁』著者の精神科医・和田秀樹氏も、『高齢者はエロをタブー視するのはやめましょう』又、『AVビデオを見て毎日元気になる?ことも若さを保つのに効果的』とアドバイスしている雑誌もある(僕もAVビデオが好きなのでこの言葉はありがたい)。年齢に関係なく新しいことにチャレンジすることは人を若返らせる。何歳になっても胸をときめかせる熟年恋愛することもひとを若返らせるというべきだろう。星野源のエッセイを読んでいたら、自殺をしたくなった男が『おっぱい揉みたい』と独り言❓をいうだけで気持ちが和らぐとのことが書かれていた。何と単純なと思われるかもしれないがここには一つの面白い事実がある。人間は同時に2つのことを思考することができない。つまり、ネガティブな思考に沈みきっていた人が、エロい想像力を全開すれば、少なくともその瞬間、死にたいなどの超ネガティブな思考はストップしてポジティブな思考が心のマジョリティを占めることになる。従って、死にたい気持ちは和らぐことになる。生きててよかったと。エッチなことを考えている時、単純だがその男は少なくともその間ネガティヴな思考より生きていることを楽しむポジティブな思考が上回っているだろう。高齢化、また、仕事から引退した人が生きがいを無くしてうつ病や認知症になったりする。年寄りは年寄りのようにという社会的圧力で若者のように新しいことにチャレンジしたり、新しい恋愛をすることをやめてしまい、老化を早めることになったりする。あるアンチエイジングの医者によれば、パアーッと派手なカラーのファッションに身を包んでいる人の方がいつまでも若々しくいられるという。一理あるだろう。あるアメリカの老人ホームでは互いの部屋を自由に行き来する熟年恋愛を推奨しているという。トキメキをいつまでも持ち続けることが、日本では一般に良く言われないが、いつまでも年齢、男性女性に関係なくセクシーでいることがグローバルな世界では評価される場合が多い。ステイーブ・ジョブスが瀕死のアップルのCEOに返り咲いた時に、死にかけていたアップル製品群に言った言葉が面白い。【プロダクトが最悪だね。ちっともセクシーじゃない!最初からやり直してくれ!】【The products suck! There's no sex in them anymore! Start over!】だった。アップル製品は今や9年も連続ブランドランキングNO.1だ。セクシーという言葉の本当の意味は、大宇宙のエネルギーといつも繋がって生き生きと生きている人のことを言うんだろう。ここに年齢は関係ない。年齢・民族・国籍に関係なくポジティブに生き生きと生きている人はいつもセクシーなのだ。

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