見出し画像

【中学受験・高校受験】志望校選びは慎重に

今回は私の経験も交じえながら、私立中学・高校選びの重要性について書いていこうと思います。


私の経験

私は学歴至上主義者の母親によって無理矢理中学受験をさせられ、当時東大合格者数が急増して話題になっていた中高一貫の進学校に入学しました。

クラス編成



その学校はホームルームと一部の科目を除き学力別のクラス編成になっており、定期試験ごとに入れ替わるシステムになっていました。

その為通常の学校より勉強や試験から受けるストレスが強く、また下の方のクラスの生徒は差別的な扱いを受けていました。

親からの勉強圧力がさほど強く無い生徒にとってはそこまで大きな問題では無かったのかも知れません。

しかし私の場合は母親が常に監視の目を光らせており、下のクラスに落ちてしまったらその後2、3日は怒鳴り散らされました。

不必要に厳しい校則


また、異常に校則が厳しく、様々な事に対してヘンなルールや制約がありました。
細かいものを挙げればキリがありませんが、特に思い出深い(?)のが頭髪に関するものです。

男子は刈り上げがマスト、長さに関しても細かい規定があり、結果的に全員ほとんど同じ髪型になっていました(黒髪センター分け)

もちろん染めるのなどもっての他で、見つかった生徒はイカツイ体育教師に連行され、次の日には大抵坊主になっていました。

「男女別学」がもたらすもの



また、男女共学と謳ってはいたのですが、実際は厳重に隔離された「男女別学」でした。

そして高校3年になってのみ「異性にいい所を見せようとして勉強に励むであろうから(当時の校長談)」との理由から、学力別のクラスのみ共学となりました。

そのためほとんどの生徒が思春期に恋愛を経験する事ができず、卒業後も異性との接し方がわからなくて苦労したり、逆に無軌道な性行為に走ってしまうなど、異性関係に問題を抱える者も少なくありませんでした。

「青春を奪われた」


また、大きな特色の一つとして修学旅行がありませんでした。

代わりに

夏はガチの登山(マジでキツい。生活は完全に軍隊式。悪天候で登山できない場合はなぜか延々行進させられる)
冬はスキー合宿(スキーは楽しい。だけどやっぱり生活は軍隊式)
に行かされました。

当時の友人たちと会って中高時代の話をすると、決まってみんな「青春を奪われた」「子供には絶対に行かせない」と口をそろえて言います。

まだマシという事実



と、この様に私が通っていた学校も大分ヘンな所でしたが、世の中にはもっとひどい学校が沢山あるものと思われます。

記憶に新しいところとして、有名芸人が通っていた学校のとんでもなく暴力的な「校風」が一時期話題になりました。

なぜそんな事が起きてしまうのでしょうか。

私立の何が問題か


教育方針・カリキュラム



公立校の場合は文部科学省の方針に従って教育方針やカリキュラムが決められているため、制度面では極端な事は起こりにくいと言えます。

一方私立校の場合は、運営している学校法人の身勝手な「理念」に基づいて「教育」を行う事が許されているため、異常な事が行われてしまう可能性があります。

行政の窓口と対応の実態



教育委員会は公立校のみを対象としているため、いじめや体罰(暴力)等の問題があったとしても私立校には介入できません。

代わりに「学事課(私立学校を所管する都道府県の部署)」が行政の窓口になります。

しかし、戦前に私立校が国の統制下に置かれてしまった反省から、私立学校法により行政は私立校の「自主性を重んじる」様定められています。

そのため、結局問題が外に出ないまま内輪でうやむやにして終わるケースが多いとされています。

(※文部科学省の2018年度の調査によれば、いじめの認知件数が公立校が83.1%だったのに対し、私立校は50%にとどまった)

つまり私立校は「やりたい放題」になってしまう危険性がある、という事です。
(参考:いじめ、教師の暴力……私立学校、問題あっても「指導」に壁――教委は介入できず

「組織的な不適切養育」



中学生・高校生くらいの年頃は、精神的にも肉体的にも大きな変化が訪れる非常に難しい時期です。

その様な時期に学校という場で不適切なストレスに晒され続けるのは、明らかに発育上良くありません。

「組織的な不適切養育(場合によっては虐待)」と言っていいと思います。
 

結論


今はインターネット等で様々な情報が得られる時代です。

中学・高校という人生の中でも重要な時期を台無しにしないために、きちんと情報収集した上で学校選びをする事をオススメします。

進学実績などの表面的な数字やイメージ、学校側の営業戦略に騙されない様にしてください。

今回は以上となります。

お読み頂きありがとうございました。


カウンセリングをご希望の方はこちらからhttps://pias-azabu.jp/service/lineup/miyawaki-kento/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?