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大全集無視の戦闘力考察⑥~ナメック星中盤(ザーボンまで)~【ドラゴンボール考察】

※タイトル変わりました
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前提

  • ドラゴンボール大全集やその他設定資料、アニメ版、劇場版、ゲーム作品、超などの続編作品、鳥山先生の談話等は無視し、原作漫画版の描写のみを正とする。(ただし、作中に判断材料が無い場合は参考に用いる)

基準

  • 全く手も足も出ず瞬殺される場合は1.8倍以上の差があるものとする。

  • ある程度戦えてはいるが勝ち目が薄いと思われる場合は1.4倍前後の差があるものとする。

それでは引き続き、ナメック星中盤の戦闘力について考察していきたい。

変身前ザーボンの戦闘力

ドドリアを葬り去ったベジータは単独行動を取るザーボンを見つけ、戦いを挑む。

ベジータはまずザーボンのパンチを受け止め、空中に投げる。

出典:ドラゴンボール完全版18巻

そしてザーボンの放った巨大なエネルギー波を弾き返す。

出典:ドラゴンボール完全版18巻
出典:ドラゴンボール完全版18巻

ザーボンは肘鉄をくらったのち反撃するが、攻撃はベジータには当たらない。

出典:ドラゴンボール完全版18巻

ザーボン様ともあろうお方があっさり背後を取られるなど、動きにもついていけていなかった。

出典:ドラゴンボール完全版18巻

その後2発のキックを受け、ザーボンが前のめりに倒されることで一旦勝負は終了した。内容的にはベジータの完勝と言えるだろう。

ただし、ある程度舐めプの雰囲気があるとはいえ、ザーボンは3発の攻撃を受けつつもそこまで甚大なダメージを受けている様子は見られなかった
また隠している力があるとはいえ、臆すること無く自ら戦いを仕掛けており、ドドリアが怯えに怯えた上で瞬殺されたことも考慮すると、ザーボンのほうがドドリアより上のような印象もある。
ただ一方で、ベジータは戦う前からかなり強く勝てる確信を持っていた。ドドリアに対しては一定の警戒をしている様子も見られたが、ザーボンに対してはそれは無く、(ドドリアを倒したことの自信もあって)完全に勝てると考えていた様子だった。ベジータの戦闘力24000が勝ち確と言える程度の差はあったと考えてよいだろう。

これらの描写を踏まえ、ザーボンはドドリア(本考察で18500)よりは少し上、しかしベジータに勝てる見込みは高くない範囲と想定して、変身前ザーボンの戦闘力は19500と結論づけたい。

変身後ザーボンの戦闘力

ベジータに追い詰められたザーボンは真の姿に変身し、逆襲を始める。

ザーボンはベジータに頭突きを食らわせて空中に放り投げ、

出典:ドラゴンボール完全版18巻

突進するベジータと相打ちの形でパンチを見舞う。

出典:ドラゴンボール完全版18巻

ベジータはこの時点で相当なダメージを受けていた。

出典:ドラゴンボール完全版18巻

ザーボンも口から血を流しているが、これは変身前に受けた傷と同じ箇所のため、この時のダメージかはわからない。

出典:ドラゴンボール完全版18巻

ザーボンはベジータにエネルギー波を放ち、ベジータはそれを躱すが、

出典:ドラゴンボール完全版18巻

隙ができたところを捕まえられ、体ごと大地に叩きつけられて敗北する。

出典:ドラゴンボール完全版18巻

完全に形勢は逆転、ベジータの完敗と言えるだろう。戦闘力の推測にあたってはベジータがどの程度戦えていたかが焦点になる。

戦闘描写としては、
 ・ザーボンの攻撃にも2撃はなんとか耐えられている
 ・効いたかは不明瞭だがパンチをまともに食らわせている
 ・エネルギー波を躱している
 ・結果的に死んでいなかった

という形である。
戦えるレベルにはとても達していないが、それなりに粘り、攻撃も食らわせている。かなりの差はあるが、圧倒的瞬殺とまでは言えない範囲ではないだろうか。

上記を考慮し、「手も足も出ずに瞬殺される基準」の1.8倍差をやや下回る1.6倍程度の差とし、変身後ザーボンの戦闘力は38000としたい。

再逆転するベジータ

ドラゴンボールの場所を吐かせるためにベジータを回復ポッドに入れたザーボンだったが、持ち場を離れた隙を付かれ、迂闊にもドラゴンボールと共に逃げられてしまう。

出典:ドラゴンボール完全版18巻

このときのザーボンは大きなミスを立て続けに犯している。

  • ベジータがドラゴンボールを確保している可能性を考慮せずに殺しにかかったこと

  • (結果的に奏功したが)死んだかどうかの確認を怠り、とどめを刺さなかったこと

  • 回復ポッドに入れた後に目を離したこと

  • 逃げられた際、ドラゴンボールを守りに行かなかったこと

この短時間で4つの大失策。これはフリーザでなくとも大激怒案件である。ドドリアやキュイも含め、フリーザ社長は部下を見る目は無さそうだ。

そんな大失策を犯したザーボンは汚名返上のため、単身ベジータを探しに行き、再び戦いを挑む。こちらも戦闘描写を見ていこう。

ベジータはザーボンの攻撃を2撃躱し、目に土をかける。

出典:ドラゴンボール完全版18巻
出典:ドラゴンボール完全版18巻

怯んだところを背後から強襲、

出典:ドラゴンボール完全版18巻

吹き飛ばしたところで更に追い打ちする。

出典:ドラゴンボール完全版18巻

そしてベジータの代名詞とも言える連続エネルギー波(通称グミ打ち)を叩き込み、ザーボンに大きなダメージを負わせた。

出典:ドラゴンボール完全版18巻
出典:ドラゴンボール完全版18巻

その後二人は格闘の応酬をするが、ベジータのパンチがサーボンの腹部にめり込んで勝負あり。最後はそのままエネルギー波を打ち込まれて絶命した。

出典:ドラゴンボール完全版18巻

結果だけ見るとほぼ無傷で仕留めたベジータの完勝だろう。しかしベジータがザーボンを大きく上回っていたかというと、そうとも言い切れないのではないだろうか。
ベジータは戦闘前、ザーボンの油断を予想していたが、そのザーボンが攻撃を仕掛けた際のベジータの表情が以下である。

出典:ドラゴンボール完全版18巻

汗をかき、少しだけ緊張した面持ちにも見える。自分が上回っていると確信しているのであれば、もっと余裕がある表情になってもおかしくないだろう。ベジータはザーボンを警戒していたと考えられる。

また戦闘描写としても、ザーボンは正面きってやられたわけではない。大ダメージを受けたのは砂で視界を潰されたことがきっかけだった。
そして連続エネルギー波で大ダメージを受けた後にも関わらず、ベジータと格闘の応酬はしっかりできている。描写を見ると、(ベジータがあえて隙を見極めていたこともあるだろうが)ザーボンが少し押しているように見えなくもない。

出典:ドラゴンボール完全版18巻

この時のベジータは絶叫しながら頭に血管を浮き上がらせ、本気で応戦していた。手加減は無かっただろう。
これらの描写からすると、ザーボンが万全なら互角くらいか、もしかするとザーボンのほうがまだベジータを少し上回っていたのかもしれない。

ベジータが上か、ザーボンが上か、恐らくベジータが上とする意見のほうが多数とは思うのだが、本考察ではわずかにザーボンが上だった説を推してみたい。ベジータが完勝したのは、油断を突き、初手に全力で攻撃を叩き込む戦法が成功しことが大きかったと考えよう。(逆に言うと、外していたらキュイやドドリアのように瞬殺されていたかもしれない)

それらの描写をを踏まえて、復活後ベジータは変身後ザーボンの戦闘力38000よりわずかに低いとし、復活後ベジータの戦闘力は36000としたい。

まとめ

変身前ザーボン 19500
変身後ザーボン 38000
復活後ベジータ 36000

 
参考:大全集等の公式数値
変身前ザーボン 23000

公式値は変身前ザーボンのものしか見当たらなかったが、今回の考察では少し差が出る結果になった。やはり24000のベジータに圧倒されたザーボンが23000というのは違和感があるだろう。
また、復活後ベジータについては、公式ではアニメ版(ドラゴンボール改)で「3万を軽く超えちまったぞ」という表現があり、36000はかなり近い値なのではと思われる。
変身後ザーボンは公式値が存在しないが、ゲームではFCの激神フリーザで55000、SFCの超サイヤ伝説では30000、GBの悟空激闘伝で34000となっている。かなり解釈のバラツキが大きいようだ。

余談

  • 復活後ベジータよりザーボンのほうが格上だったとすると、ドラゴンボールでは非常に珍しい格下の勝利になる。サイヤ人編以降の全編を通じ、戦闘力(気)が劣っているほうが勝つのは他にはヤムチャのアレだけである。

  • ベジータは自分が池に沈めたドラゴンボールが無いことに気づいた際、「悟飯が持っていた大きな時計」「直線上の場所で相対したこと」その2点の情報だけで即座に悟飯が持っていった事実に辿り着いた。流石の洞察力である。

  • 悟飯とクリリンは最長老の元へ赴く際、ベジータに見つからないよう気を抑えて移動していたが、最後は気を全開にして飛ぶことになった。この時、悟飯とクリリンの戦闘力は4倍くらい差があったはずなので、クリリンが悟飯を抱えて飛んでいればベジータに追いつかれる前に着いていたかもしれない。

  • ベジータはネイルと出会った際、「死にたいらしいな」と発言しているが、ネイルの戦闘力は計測値42000のため、戦ったらベジータ殺されてただろwと言われがちである。しかし本考察の値(36000)を採用すると1.15倍の差しか無いため、戦ってもいい勝負はしそうだしワンチャン勝てる可能性もありそうだ。

次回、ギニュー特戦隊戦前編へ続く


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