身体環境問題

整体のお題目は「揺りかごから墓場」までです。
人間の生き死に全てを見つめることができます。

環境問題ってありますよね。
そこで考えられるのは、主に自然界の循環性と、そこから外れてしまったものの関係性です。
後者は簡単にいうとゴミです。
自然界の循環構造システムに還れなくなったものたちを総称してゴミといいます。

突飛な話ですが、環境問題を解決する手っ取り早い方法は、実は「身体を変える」ことではないでしょうか。

というのも、自然界の循環から外れるような生き方は、回り回って人間の身体そのものを脅かすからです。
そしておもしろいことに、アンバランスな身体を持っていると、感性まで歪んでくるのです。色眼鏡の度がきつくなる。

難しい話ではない。
私の場合、サラリーマン時代にはアルコールがお供でした。
ないとやってられないのです。
でも実はそれは、昭和原人の悪習パターンに囚われていただけなのですが。

人間の認知の本質は「パターン認識」です。
これを文学的に言いかえると、物語化といっても差し支え在りません。
あるいは構造主義的に言いかえれば構造です。
そしてどの物語(構造)がフィットするかという感性に、実は身体性が深く絡んでいます。

例えば目の使いすぎの人なら、スマホPCを中心とした生活パターンに固着されます。それは呪いのようなもので、それなしでは生活できなくなります。

おもしろいことに、使いすぎの人ほど自覚がありません。
症状はあるけれど、自覚がない。呪われていることに気づかない。
これが重要な点です。
依存症の個人的な判断基準は、「本人の自覚の薄さ」如何だと思います。
自覚がない人がより重症な依存症。

症状の根本原因を自覚することは、あらゆる問題解決の第一歩です。
整体だろうが環境問題だろうが、その本質は変わりありません。

個人の身体バランスの崩れが集まったものが、社会のバランスの崩れです。
それが自然環境に投影されると、私たちの全体性ともいえる、「地球の身体」にまで影響を及ぼすのではないでしょうか。
いわば地球そのものが微細身を持っている。
こういう考え方、これまでのエコロジー思想にあったかどうかは知りません。
でも、結構有効な気がします。

私の生き方や価値観は、現代日本人の真逆なスタイルを実践しています。
目をケアする。会社の奴隷にならない。
酒飲まない。ガソリン使わない。スマホ使わない。
体を使う。金使わない(経済のダウングレード)。
一日の労働時間は4時間前後。

皮肉なことに、これをやってるだけで幸福度ランキングがダダあがりしていくのです。
私は自分の幸福に関与するものとそうでないものを、大分厳しく選別しています。
その選別基準は、いつだって身体です。

みんな「己のコウフクとは何か」なんてろくすっぽ考えもせずに、適当に他人と同じような生活をしている。
だから不幸になるのです。だから空虚になるのです。
体癖によって、それぞれの幸福の姿は微妙に姿を変えていきます。
したがって、「自分で自分のコウフクを選択・確立できない人が不幸な人」です。

普通に生活しているだけで体が勝手に整うのが、バランスのとれた生き方です。
そういう生き方が理想です。きわめて実証性の高い幸福度指数です。
体を調べれば、その人が幸せかどうかなんて速攻で分かります。
そしてそういう生き方をしていると、環境問題も勝手に解消されます。
仮に日本が今後経済成長しても(もう絶対できませんが)、決して幸せにはなれません。
逆に不幸が加速します。
単純な話で、バランスの崩れている状態が不幸だからです。

徹底的に個や身体を見つめ直すことは、徹底的に類や全体を見つめ直すことにもつながります。
今の生き方に疑問を持つ人を、整体はお待ちしています。

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