見出し画像

「ナルニア国物語」全7巻!読みました!

「ナルニア国物語」と「指輪物語」

何年か前に映画化された「ナルニア国物語」が全7巻あると知ったのは、ごく最近のことでした。
以前、映画で3作見て原作が気になっていましたが、なかなか手に取ることがなく数年が過ぎた頃、突然思い出し、先月やっと7冊を取り寄せました。

「ナルニア国物語」の一番の魅力は、何といっても偉大なるアスランの存在です。物語に引き込まれ、私もナルニアという国へ行って、黄金のアスランに会ってみたいと思いました。
そして、それぞれの章に登場する人物やものいう動物たちも魅力的です。

「ナルニア国物語」も指輪をはめると異次元へ移動するのですが、そのあたりは、J・R・R・トールキンの「指輪物語」と似ています。
何でも「指輪物語」を書いたトールキンと「ナルニア国物語」を書いたC・S・ルイスは、交流があったとかなかったとか。。。

「指輪物語」は、「ロードオブザリング」という名前で実写化されたので、ご存じの方も多いと思います。
私は、この作品が映画化される数年前に原作を読んでいましたので、上映されるのがとても楽しみでした。もちろん、映画は全て観ました。続編のホビット物語も。
実は、原作を読んだ時、登場人物が多すぎて、私のおバカな頭では完全に理解することができなかったのです(苦笑)
そんな消化不良のまま何年かがすぎ、映画化されると聞いて、すぐに観に行きました。映画を観て、原作の細かい部分を嚙み砕くことができました。
「ロードオブザリング」は一年に一作ずつ、3年に渡り公開されていきました。1年経つのがどんなに待ち遠しかったことか。。。(笑)
映画は全体的に映像が暗いので、何だか重々しい雰囲気を漂わせているなぁ、というのが私の印象でした。確かに原作もズッシリしていますが。

それに対し、「ナルニア国物語」は登場人物も4人の兄弟から始まり、映像的にも明るいと感じました。ファンタジーの中にも教訓があり、夢があり、楽しくワクワクさせてくれる作品で、同じ戦いの場面でも「指輪物語」とは、少し趣が違います。

さて、「ナルニア国物語」が手元に届いて"まえがき"を読んだ私は、この物語の進行が前後することを知りました。それなら、物語のはじまりを書いた巻から読んだ方がいいのではないか?とヨコシマな考えが浮かびましたが、作者のルイスが、この順番で物語を書いたことには意味があるのだと思い直し、1巻から順番に読むことにしました。(私がひねくれてるだけかもしれませんが(笑))

その壮大な物語は、私を裏切りませんでした。大人も十分に楽しめる展開となっています。物語は、1巻ずつ完結するのですが、最終的には7巻全てで大きな一つの物語になっています。特に6巻目の「魔術師のおい」と7巻目の「さいごの戦い」は、流れがよく考えられていて、その2巻で「ナルニア物語」の全てがわかると言っても過言ではないほどの謎解きがあって、とても面白かったです。最も、これは他の巻も読んでいるから、物語がつながる部分もあるのですが。。。

訳者の瀬田貞二さんのあとがきによると、どうやら「ナルニア物語」はキリスト教と深い関係性があるらしいのです。それは、作者のルイスがクリスチャンであることから、キリスト教の教訓をメッセージとして子供たちに届けているのではないかということでした。
このあとがきを拝読して、知人が薦めてくれたバイブルを手に取ってみることにしました。

「ナルニア国物語」も「指輪物語」も人間の本質的な部分を浮き彫りにしたストーリーとなっています。もし、まだ読んでないという方はぜひ、このファンタジーに触れてみてくださいませ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?