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見逃していたファミレス #ロイヤルホスト 新宿店

 いつの間にか行かなくなったファミレス。大人になって身に着けた偏見と先入観がチェーン店を遠ざけていた。なぜ行こうと思ったかと言えば平野紗季子さんに影響されているわけだが、せっかくの機会なので訪問することにした。内容を知らずに行かないことを選択するのも勿体ない。

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 新宿店はガラス張りになっていて、モダンロイヤルを体現。気軽に入れるファミレスの域を超えず、特別感も与えてくれるファサードだった。

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 3月だが外はまだまだ寒い。身体が即効性の温かさを求めていたのでスープ系を探す。メニューを開くとすぐ目についたロイヤルのオニオングラタンスープ(450円)を注文。すぐさまスプーンを手に取り、スープで温まる。器の底にもったりと沈殿したチーズを、スープに染まったパンと一緒に掬い上げる。ふにゃふにゃのパンと一度溶けてまた固まり始めたチーズが合わさって不思議な食感に。これで胃も食べる準備が整った。

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 平野さんの著書「味な店」やPodcast「味な副音声」言及されているのがコスモドリア(880円)。宣伝文句は「チキン、海老、マロンが入ったほんのり甘いドリア」。商品開発の段階で栗を入れようなんて思いますか?と熱弁していた平野さんを思い出した。栗ではなく「マロン」表記からもロイヤルの雰囲気を掴める気がする。

 丸いお皿とホワイトソース。この姿に薄化粧をするかのように添えたレモンとパセリ。ロイヤルは派手に着飾るのではなく上品に着こなす。もちろん栗を意識して食べ始めたわけだが、栗はまるごと入っているのではなく細かくカットされて散りばめられていた。全体的に甘い味の中で栗に当たると更に甘く、ふわっと広がる甘みは宇宙の中に点在する銀河系のよう。レモンは太陽、パセリは星か。後半にかけて食べ疲れしがちなドリア(特にサイ〇リアのミラノ風ドリア)の中でも一口ごとに個性のある一皿の宇宙(コスモ)だった。

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ベジタブルカレー&雑穀ごはん(1280円)も美味しそうだった。

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