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#227:季節の変わり目

今週は急に秋がやって来た感じの東京ですが、10月になり新たな職場へ移った私にも季節の変わり目が来ています。


退職まで

次が3社目なので退職は2回目。でもこの過程は慣れない…。もうあなた達とは働きませんと、一方的に突きつける作業である。

どのようなポジティブなことを言っても(本当にそんなネガティブな退職理由はないのだが)どうしても虚しく響く。退職とは一切の予断を許さない現実であり本人が選んだものである。

退職によりその場を見限っておきつつ、お世話になった人にはしっかりと感謝を述べていくという大いに矛盾した行動。なかなかに堪える。

とはいえ、通過儀礼でもあると思う。しっかりと宣言して挨拶まわりをして退路を断つ期間。周囲に繰り返して退職理由や今後の展望を話す度に、もう1人の自分が聞いている。

「あゝ、自分はそんな風に思ってたんだな」

言葉になって気付いたこともあった。なぜわざわざ大変な思いをして次の職場へ移るのか。やはりチャレンジしたい気持ちがあるのだとか。

毎回退職時に思うのだが(まだ2回目だが)、この過程はとにかくやり切ることが何より大事である。あの人までは挨拶しなくていいかとか、あの場所まではまわらなくて良いかとか、そういう妥協はなるべく避けたい。

いざ挨拶に行けば、思いもかけぬ言葉をその人から貰ったり、もしくはわざわざ挨拶しに来たと感激されて手厚い御礼を逆に貰えたり。こういう時ほど今までの仕事に対する明確なリアクションが貰える。それは良いものでも悪いものでもしっかり受け取れると財産になると思う。

むしろ途中で退職しないと、このような一定期間の自分の仕事や自分に対するダイレクトなフィードバックは貰う機会がない。敢えて言えばそれが退職時期の唯一良いことかもしれない。

送別会として仕事場を離れた席でも自分の退職と転職後のことを肴に飲むのは、最後にその仕事を総括する上でも悪くない。

そして、無事に後ろの扉は閉めた。

次の仕事まで

前回の退職時はほぼ期間を空けず、休暇は1日程度で次の職場の初日を迎えた。

当時はまだよく分かっておらず、退職に伴って迷惑をかけるチームメンバーに出来る限りのことはしてから次の職場に移ろうと考えていた。(管理職として気負いもあったと思う)

しかし後から聞くと、最後まで手を出していた私が突然居なくなることで混乱したことがいくつもあったようだ。レールを引いたつもりでもそれはこちらの独りよがりだったと痛感した。

退職を決めた段階で、しっかりと手放さないといけないのだと身に染みて分かったので、今回は必要最低限の引き継ぎとした。早めにそれも終えて、まだ居る間に何かあれば質問してもらう形にして完全に手放した。

そうするとありがたいことに残ってた有給休暇を何日か消化できる感じだったので、ひとり旅にも出かけることができた。(↓)

次の仕事にモードチェンジするためにも、もし間を空けられる余裕があるならしっかりと時間を取った方が良いと感じた。

いや、次の仕事のためというより、仕事のない状態という普段経験できない生活はなかなか貴重である。

そこで考えること、感じること、どう過ごすかは大袈裟に言えば生き方に多少関わってくる。

40代になり改めて生き方を考える時がたまに出てくるが、仕事に忙殺されるとそれを言い訳に後回しにする。それを踏まえて仕事のない時に腰を据えてぼんやり考えるのはよい。

新しい職場

そして、今週から新しい仕事が始まった。

待ってました!とばかりに、刺激的な出来事のオンパレード。いきなりカルチャーショックがあり、それまでの期待が不安に変わったり、次にそれがまた楽しくなってみたり。

要は「生きてる」と実感できるほど濃密な日々の洗礼を受けている。ある意味、予定通りだ。しかし、毎日ぐったりするほど疲れる。

この話はまた書こうと思う。

とにかく私にも季節の変わり目が来たということのようだ。

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