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ハートが散らばる

きみが居て、そう、きみが居て、それだけでうれしい物語のはじまり

あなたから盗んだホクロはひとを指すゆびの付け根の隣りに居るよ

宛先を教えてないのに誰からの手紙を待っているのだろうか

既読がついた瞬間 いまきみはわたしのことを考えている

しんじれば飛べそうだから「会いたい」の「あい|」くらいで飛んで行くから

わたしから溢れるハートが散らばってかき集めてはすきだと言って

ナイフを突きつけられたわたくしはただただ揺れる襞をみていた

2022.5

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