足掻くほど足跡 書き方
今日は書くことが無い、という事態は個人的には起こらないかと。(いくつかストックも有るので、)昼間の仕事が決まれば書いている暇が無くなるので物理的に毎日更新を出来ないハメになる可能性はありますが。
しかし、「起草できない。起草しても筆が進まない」という産みの苦しみは十分知っているつもりです。
2,3月は安部公房特集。図書館へ行っちゃあ奥まった場所の一人用ソファーで司馬遼太郎か安部公房の全集を適当に掴んで読んだり昼寝したり、先月までは司馬遼太郎特集だったのを考えると、なにかしの僕の行動との因果関係を感じざるを得ませんが、ともかく特集で書庫から引っ張り出されて受付の前のコーナーに並んだこの本、
何か鉛筆で線が。目次をみると3人の内 #安部公房 氏の「S カルマ氏の犯罪 -壁-」「赤い繭」「バベルの塔の狸」の目の上にチェックが。
…写真の部分が一応読んだよ範囲で「どう?結構読んだでしょ?」という事でしょう。巻末の安倍氏(ひでふ!)大江氏の略歴にはこちらは赤いボールペンで強調線が。読売文学賞等の当時はわりかしに新設の受賞歴に興味があったようです。
読書家の皆さん、これから言わんとすることは判りますよね?
まず付箋を使いましょう。ごく身内の人間或いは自分自身へのアリバイの為にした書込みかもしれませんが、古本屋さんも図書館の司書さんもそんなに歓心をしてくれません。逆に付箋にメモすれば他に感想を書き付ける必要が無くなります。余裕が無かったから図書として今ここに転がり込んでいるのでしょうが、もっと前に余裕を持って剥がせるもんで印を付けましょう。でないと本書はそうそうたる面々の全集でなくあなたの読書傾向分析書になってしまいます。
次に、ただ読んだだけ、何かの課題に使った等を問わずもう少し興味を広げた読書をした方がいいと思います。どういう意図で各氏の賞の受賞歴に赤線を引いたかは判りませんが、少なくとも三氏は共に芥川賞で終らなかった。後の別賞の受賞もあくまで結果の事であって、その作品の内容に注目すべきなのではないかと思います。これも付箋と同じ、あなたの固執が計らずもこびり付いてしまう結果に。数篇が限界だと思うなら、パラパラ全体をとばし読みして興味がある作品を読むのも手です。必ずや、賞レースの線上の外にもあなたのお気に入りの作品が見つかるはずです。筆者の場合の本書内のそれは…『喜寿童女』でしょうか?内容は「 #ロリババア がエロ同人みたいな事をする。」興味出ました?創作の方の童女のタニマチは、今の世も大入りの花盛り。
書く方と関係するそれ?するんです。エゴを図書に書きなぐるでなく感想をメモに残せば、読みつつ白紙に内容を模写すれば、あなたの創作意欲が健全に育ちます。ご贔屓作家へのそれを続ければ、同じ様な表現をしたり感動を含んだ文章が新聞から、雑誌から、もちろんnoteから有名人無名人の筆を区別せず、拾えるようになります。そしてあなたは最高に気分が良い場合でも最悪に鬱い時でも気が付くでしょう。
世の中は呆れるほどの魅力的な文章に満ちている、私も加わりたい、加われる。
若い小説家、文筆業予定者の皆さん。あなたのやり方で沢山読んでください。僕よりもっともっと若年で、脳内に作文が溢れます、それは幸せです。
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