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チャールズ・ディケンズの世界で

当時は、暗闇の中、道を探していました。…みつかりませんでした、残念な事だったとも、当然の事だったとも言えます。

ちょっとハイソな引きこもり として、#チャールズ・ディケンズ の『クリスマスカロル』に触れた事もあります。ハリー・ポッターの日本語訳兼用での原書の読破と同じく、当時の私では理解、解釈の得難い作業でしたが…。

凝り固まった守銭奴の老人、エベネーザ・スクルージはクリスマスシーズンを迎えて浮かれた人物達(未来ある若者達とも考えられるでしょう)を不快に思い、寄付を請いに来た紳士たちには恵まれない人間は牢獄か救貧院に入ればいいと罵声。クリスマスディナーの誘いをしにきた甥のフレッドを追い返し、明日休暇がほしいという当然の要求をした事務員のボブにはいつもの #パワーハラスメント 、取り付く島もありません。

彼が家に帰ると、それが現在の彼の無慈悲の原因の一端であろう、7年前の同日に亡くなった共同経営者だったジェイコブ・マーレイの亡霊が出現。彼を三人の精霊と引合せます。

青春とその終わりの老醜を映す過去の精霊

周辺の人物の善意とその儚さを映す現在の精霊

そして、ある老人の悲しまれもしない惨憺たる終末を映す未来の精霊


…翌朝、恐らくディケンズの文学が根本として持っている「生かすべき理知」に目覚めたスクルージはまるで「裏返った」様に邪険に扱った人物に寄付、寄与、援助を繰り出し、甥の家族と楽しい晩餐をした翌日には約束を違えて遅刻してきたボブに給金の増額を約束。新興宗教に狂った #ブラック企業 の経営者のような変わり様に「大丈夫?」と笑う周りの人物も居ましたが、笑う門には福来るという言葉もあります、それが愚かしさの真逆のものである事を熟知したスクルージは以後もその祝日の善意を続行、後には最もクリスマスの楽しみ方を知っている人物と言われるようになったところで物語は幕を閉じます。

#まんが日本昔話 みたいな話だと思った貴方、実際に1978年には日英合作で『町一番のけちんぼう』というアニメ作品になっていたりもします。

どうやら現在の僕も、この話や氏の他の作品の延長線上に生きている、生きざるをえない様です。


いらすとや 様 引用

社長さん、10年間お疲れ様でした。僕は退職金をタカリに行ったのでは無く、心ばかりの最後のお別れを言いに参上したのです。何故アナタは改心する前のスクルージの様に雑言を繰り返し、終いには年齢の10歳も20歳も上の男気以外全て衰えたる老人の様に皺を刻んだまま黙ってしまったのでしょうか?…原因は判ります、アナタを見てきた私です、先代の親父さんの作った工場を懸命に経営しようとする姿。しかし最後には景気、施設の老朽化、僕の無能に責任を全て投げて廃業する羽目になったではないですか。

おっと、愚痴っぽく、失礼失礼。今になってやっとディケンズに学んだ僕です、縁も切れましたが、貴方には早生何とかとかいう有名な私立大学を出た息子さんが居ます、娘さんも。あくまでアナタの味方だった奥さまもいますし、アナタが表情を柔らかくする親戚や近所の人々も健在です。無惨な最後など、遠いのがアナタの人生、だと思います。悔い改めなさい、アナタの為に。

今回も抜け抜けとnoteで特集中のタグを付けさせていただきます。俺、勉強中だよ?そして転職中だ…。

#転職体験記 #学び直し
#かなえたい夢 #我慢に変わる私の選択肢
#毎日日記 #エッセイ




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