【取材執筆振り返り】仙台の牛たん自販機~「気軽に食べてもらいたい」という想いから誕生
こんにちわ。
週末ライターのすずき・ちえです。仙台で暮らしており、主にローカル記事を書いています。
先日、牛たん自動販売機について取材記事を書き、公開されました。
他県に行った時や出身地がバラバラの集まりで「仙台からです」と言うと必ずと言っていいほど話題にあがるのが「牛たん」についてです。
「美味しい」という好評の声の他に「仙台の人は、家庭でも頻繁に牛たんを食べるんですか?」なんて聞かれることも。
(牛たん鍋。辛味噌味も合う)
実は、地元住民にとって牛たんは、高級感がある食べ物。(お金持ちは違うかも…ですが)
お土産など贈答品として使ったり、外食で奮発した時に食べるイメージです。
私の家の近所のスーパーでは、焼く前の薄~い牛たんが、数枚で1000円以上します。
夫婦2人暮らしですら、おかずとしては物足りないのが正直なところ。
そのように、遠い存在だった牛たんですが、今回の取材でぐっと近い存在になりました。
なぜなら、500円~1000円で美味しい牛たんをたっぷり食べられる自動販売機を知ったから。
(自動販売機を管理する株式会社バリューライフの社屋と販売機)
2021年8月頃、地元メディアで牛たん自販機が設置されたことが話題に。
気になっていたものの、家から車で30分~1時間かかるところにしかなかったので行く機会もありませんでした。
数ヵ月後、編集者のKさんから「牛たん自販機の取材記事執筆」の命を受け、好奇心の塊と化した私は、自販機の商品を製造・管理する会社に取材依頼し快諾いただきました。
同時にリサーチを開始。
取材前の予習がてら行ってみたのが、住宅地の中にある販売機です。
仙台市内数ヶ所に販売機はあるものの、卒業した高校の近くで土地勘があるのもあり、行ってみました。
販売機の隣には床屋さんがあります。
私が写真を撮りながら買っていると、床屋さんから出てきた年配女性が立ち止まってこちらを見ていました。
思わず目が合うと彼女は「あらー、ごめんねえー、ジロジロ見ちゃって~。どんなものか気になっちゃって」と。
この気持ちわかる!
私だって、牛たんを自販機で買えるなんて想像してませんでしたから。
(「絶品!!」の言葉に惹かれて購入)
選んだのは、「極芯牛たんうま塩」。
しっかりと冷凍された状態で出てきました。
(真空パックを凍らせた状態で出てくる)
(肉厚!!)
解凍し、焼いて食べてみました。
肉厚で、食べごたえ十分。噛み締めると塩味がきいていて、ご飯が進みました。
夫婦2人で食べてもほどよい量でした。
この牛たん、何と価格1000円。
さらに驚いたのが、後日取材で聞いた話です。
私が食べたのは、タン元と呼ばれる希少部位なのだそう。さらに塩にもこだわっていて、イタリア岩塩と地元の「伊達のうま塩」を使っているとか。
「飲食店で、タン元にご飯とテールスープを付けると3,000円くらいになりますよ!」と担当者から聞き、思わず「1,000円でいいんですか?!」と聞いてしまいました。
(さらにお得な切り落としも!)
担当者のお話で印象的だったことがあります。「なぜ、牛たん自販機を設置したか」を聞いたところ、「仙台の人は、意外と牛たんを食べる機会が少ないんですよね。まずは地元の人に気軽に楽しんでもらえるようにと、価格設定と量を考えて、自動販売機にしました」。
何と地元思いなのか…地元民にとってはうれしい一言でした。
自分の気持ちを代弁してくれているかのようでした。
今は他の県にも広がりつつある、牛たん自販機。
多くの人におすすめして回りたくなる味の牛たんが詰まっています!「あたり」商品もあるとかないとか!?
詳しく知りたい方はぜひ、記事をご覧下さいませ。
◼️取材先
株式会社バリューライフ様