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#238 ほどほどにしなさい

昔一緒に住んでいたばあちゃんが良く言っていた。

田舎に生まれ育ち、刺激が圧倒的に足りなかった10代の頃。
何事に対しても保守的で「普通が一番」「ほどほどが一番」といっていたばあちゃん。

ここに居てはダメだと、上京を決意させたきっかけのひとつでもあった。



あれからかなり時間が経ってふと感じることがある。
行き過ぎはダメ。引き過ぎもダメ。

つまり、ほどほどが一番いい。


自己肯定感は高い方が良い。
でも高すぎると、攻撃的になる。
調子に乗って余計なことを言う。

だからと言って謙虚になろうとしすぎると、
自虐的になる。
いつしか自信がなくなってしまう。


成功体験は多い方が良い。
だから失敗はしたくない。
でも守りすぎるとチャレンジできなくなり、
成長が止まる。

だからといって無謀にチャレンジすると
成長する前に、潰れてしまう。
成功体験を得る前に、嫌いになってしまう。



人生はどちらに偏り過ぎても、
それはうまくいかない。

これを簡単に言うと、
「ほどほどがいい。」

なるほどそういう言葉になるのかもしれない。




そんなばあちゃんは青春時代をほとんど戦争に潰された。
日本が力みすぎて、無謀だったころの話。

「ほどほどにしなさい」
平和を願うメッセージでもあったということに、今になって気付く。





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