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【ジュビロ磐田⚽️】【雑感】ユースの監督は難しい。舐めたらアカン。

2023年プレミアリーグWESTの日程半分を終えて勝ち点8の最下位。

昨年3位という好成績を残し、その主力がほとんどチームに残った”勝負の年”と期待していただけに、泣けてくるほど寂しい。

それどころかこのままでは降格の危機。つまり5年前に先輩たちが死力を尽くしてGETしてくれたその権利を失う可能性すらあるわけで・・・。

これはまずい。かなりまずい。


しかも負け方が良くない。

トップと違う433を敷いて撃ち合い上等スタイルをとり、まぁそれは良いんだけど、舩橋選手を中心に得点を取りまくっているもののその撃ち合いにことごとく負けている。

先制しても失点。
追いついても失点。
逆転しても失点。

それもあと数分守り切れば・・・の土壇場で喰らっている場合が多く異常事態であることは火を見るより明らか。
試合中に「あぁまたか」とチームが意気消沈する様が見て取れて、モチベーションは悲しくなるほど急降下しちゃってる。

ゲームを見ていて選手たちの実力が明らかに劣っているとは全く思えない。それよりもやっぱりこれは、大人たちがチームビルドをミスってる。そう感じずにはいられない。


現地観戦して感じた、昨年との大きな違いを2つ。



■違い① ふてくされる選手

負けが込むとチームは沈む。これはしょうがない。

ただ、
スポーツの世界には敗者の美学があると思っていて、つまり負けた時の立ち振る舞いがそのチームの真の強度を示している。
これは決して精神論ではなく、強いチームほど負けた時に自分自身をどう律するかというメンタルコントロールが出来ているからだ。

ちなみに、
今年のジュビロ磐田U18は負けた時の態度が、控えめに言って最悪だった。試合後の観客への挨拶においてまず丁寧に並ぶ意思がない。ダラダラと集まり、一礼もせず首を折るだけの選手もいた。

あまりこういう言い方をすると昭和臭漂う老害発言に取られそうだけど、
お辞儀だけして勝てるチームはないが、敗戦後に自分を律せないチームは勝てない
これは真実だと思う。


ちなみにこれに関して選手たちを轟々(ごうごう)と責めるつもりはない。
彼らはまだまだ18そこそこの少年たち。自分が同じぐらいの時を思い返しても律するなんてほとんど出来ていなかったから。

つまり、これって大人たちが選手をコントロール出来ていない証拠なんですよね。



■違い② 目を合わせない選手

それからもう一つ。

大人たちがチームをコントロールできていない証拠として試合後にやはり嫌な光景を目にしました。
ゲーム後に藤田監督が選手一人一人に握手を求めるんですけど、監督と試合について話し込むなんてことは皆無で、それどころか目を合わせる選手すらいないんですよ。

これはさすがにゾッとしました。

(間違ってたら申し訳ないんですけど)少なくとも僕には監督の求心力が見て取れなかったんですよね。なんというか漠然とした不信感があって、それがそのまま試合終盤のバタバタにつながっている感じ。

好きとか嫌いとかじゃないんです。
上手くいっていない時、目指しているものは同じはずなのにそのプロセスが丁寧に共有できないとこういう軋轢は良く起こります。

ここは監督の腕の見せ所なんですけど・・・。まったく上手くいっていないように見えました。


ただですね。
僕はこれに関して「藤田しっかりしろ!」と一方的に責めることが何となく出来ないんですよね。

理由はこれです。



■任命責任

僕はですね、ユースの監督ってとても難しい職業だと思っています。

未成年を管理する立場ってとても大変なんですよ。
大人の管理はいいですよ、組織にとって著しくマイナスな人って極論切っちゃえばいいんですから。
でも未成年相手にそれは出来ない。

しかも大人にはそれなりの理性があって、かつ家族や生活があるからそこまでむちゃくちゃするやつはいない。
しかしですね、未成年ってそんなもの無いわけですよ。素直である代わりに、自我のコントロールなんて出来ないわけです。


つまりユースの監督って、大人の組織を管理するのとは全然違った難しさがあって、凄く特殊なスキルが必要なわけです。

実はこの難問を「簡単に」クリアする方法が一つだけあるんですよね。それは力でねじ伏せることです。
無能な大人はこの手を使わないと未成年の指導なんか出来ないんですよ。
だから体罰って無くならないし、手を出さなかったとしてもハラスメントの温床なんですよ、部活なんて。


でも世の中には、
揺らぎない信念と、それを未成年に示して伝える力と、じっくり待てる忍耐力と、ここぞで熱く指導出来るセンスを持ち合わせた山本五十六のような素晴らしい指導者がいます。

要は、スーパーマンです。当然積み重ねた知識と経験に裏付けられています。


このスーパーマンにですね、現役を終えたばかりの新人監督が突然成れるわけがないんですよ。



■ユースの監督を舐めたらアカン

僕自身、「ユースの強化は、チームの光」をテーマにしながらジュビロ磐田の育成強化の動きに超ワクワクしているわけですけども、

今の磐田ってお金を掛けて素晴らしい施設を作り、スカウトを頑張り、育成チームとしてのブランドをぐんぐん上昇させています。
にも関わらず、最も肝要にして直接的要素である監督人事が雑すぎる。。。


思い返せば前田さんも新人監督だったわけですけども、彼との成功体験は特別だったと考えるべきです。
もともとあったカリスマ性に加えて、決してそのスタンスに胡坐をかくことない熱さと丁寧さ、加えて後藤啓介、舩橋京汰という稀代の点取り屋との出会いも奇跡的でした。


前にも述べたようにユースの監督ってとても難しい職業なんですよ。前田さんのようにはならないのが普通。偉そうに言ってますけど自分にだってマネジメント出来る自信は全くありません。

だから前田さんと藤田さんを比較して色々言うのは個人的にはかなり酷かな、と思っています。


つまりこれは任命責任。
先日辞表を出された藤田さん個人ではなく、任命に至った背景まで含めてチームとして反省するべき事象かなと、そんな風に感じています。



藤田さんには、ぜひ胸を張って再スタートを切ってもらいたいなと思います。決して悲観的になることではないですから。


それどころか、今回の件も含め良質な経験をいっぱいいっぱい蓄えて必ずジュビロ磐田に還元して欲しいと思います!!

そんな日を心から楽しみにしております!




さぁ残留だ。
ジュビロ磐田U18は決して弱くない!!!!
見せつけてやれ!!!!





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