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誰もが使いやすいデザイン『ユニバーサルデザイン』

令和6年4月1日〜、障害者差別解消法が改正され、合理的配慮の提供が義務化されます。
これにより、できるだけ多くの人が使いやすい「ユニバーサルデザイン」がより求められていくと考えられます。
今回は、ユニバーサルデザインの基本について紹介します。


ユニバーサルデザイン(universal design)とは

ユニバーサル(universal)とは、(普遍的な、すべてに共通の)という意味があり、ユニバーサルデザインは「できるだけ多くの人が使いやすいように配慮されたデザイン」を意味します。
年齢、性別、体格、障害、国籍、言語、文化の違いに関わらず、
多様な人々が使いやすいよう設計されたデザインです。

主な例が次になります。

◎自動ドア

車椅子、ベビーカーを利用する人、両手に荷物を持つ人、通行する人がどのような状況でも、
センサがキャッチしてドアが開き、通ることができます。

◎ピクトグラム

言葉がわからない状況でも、意味を伝えることのできます。


他にも、握力が弱い人などでも、手の動きをセンサでキャッチし、自動で水を出すことができる「自動水栓」や、段差の歩行が困難な状態でも楽に歩行することができる「スコープ」など、身の回りにはさまざまなユニバーサルデザインが存在しています。



ユニバーサルデザインとバリアフリーの違い

ユニバーサルデザインと良く混同されて使われる「バリアフリー」
ユニバーサルデザインとバリアフリーには下記の違いがあります。

【バリアフリー】
障害のある人や高齢者が社会生活をしていく上で障壁(バリア)となるものを「後から除去」する。

【ユニバーサル デザイン】
「はじめから」
、障害の有無、年齢、性別、人種等にかかわらず多様な人々が利用しやすいようデザインする考え方



ユニバーサルデザインの7原則

ロナルド・メイスによって提唱されたユニバーサルデザインの概念は、
後に多くの研究者によってユニバーサルデザインの7原則にまとめられました。

〈ユニバーサルデザインの7原則
1.誰でも公平に利用できること
(例:自動ドア)
2.使う上で自由度が高いこと
(例:階段、エスカレーター、エレベーター)
3.使い方が簡単ですぐわかること
(例:押しボタンスイッチ)
4.必要な情報がすぐに理解できること
(例:ピクトグラム)
5.うっかりミスや危険につながらないデザインであること
(例:ロックを解除しないとお湯が出ないポット)
6.無理な姿勢をとることなく、少ない力でも楽に使用できること
(例:レバー式水栓)
7.アクセスしやすいスペースと大きさを確保すること
(例:多機能トイレ)

この7つの原則のもと、さまざまな製品やサービスがデザインされています。
誰もが生活しやすい環境を作るために、今後必要なデザインですね。
ユニバーサルデザインの考え方を常に大事にしていきたいと思います。


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