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効率化の時代だからこそ、ブレない軸を。「経営デザイン」について考えるポイントをご紹介します。

経営デザインとは、経営の軸をもつこと。経営の土台となるものをつくり、
事業やデザインしていくことを指します。
僕は、地域デザインという事業の中には地域を豊かにするビジネスデザインが必要だと考えています。

この記事では、「経営デザインの必要性について」と僕が思う「経営デザインとは」という点に絞ってお話しをします。


1、社会構造の変化

大きな変革期にある現代では、様々なテクノロジーが進化し、新しい社会構造ができる一方で少子高齢化、人口減少からくる働き手不足など、人々はたくさんの課題を抱えながら今の時代を生きています。

現代社会においての経営とは、どちらかといえば社会が潤い発展してきた時代の経営スタイルです。新しい製品やサービスを作って大量生産、大量消費・・・そこからの価格競争。デフレ化の時代はもう限界になり、物価高騰からのインフレ化が進んでいます。
安く作れば売れる時代から“物そのもの”を消費しない時代になり、今では社会全体で環境問題の解決や、サスティナブルな要素が求められています。
人は何のために仕事をするのか、人が働く価値とは何なのかが問われる時代。

経営デザインは、そんな様々な課題に対して自発的に考える組織経営のあり方として、これからの時代に必要な考え方であると思っています。

2、経営デザインの必要性

そんな時代の転換期になにが必要なのかー
答えは一つではありません。

ニーズの変化、多様性、デジタル化など、大きなうねりのような社会の変化の中で、何のために経営をするのか、その信念と多角的な視点を持ち、これまでの発想に囚われない新しいアイデアを産み出し、課題を解決していく『デザイン思考の経営』が求めらていると考えます。
デザインとはアートなどの芸術作品ではなく、「まとめ、整理すること」を指します。様々な経営課題を、点ではなく面として捉え、複数の取り組みを俯瞰的に見て課題を解決していく方法です。

3、ブレない芯をつくる

デザイン経験を実践していく中で最も重要なのは、ブレない芯をつくること。
その芯とは、全ての事業において共通の考え方である経験理念やパーパス、ビジョンといったもの。
売上や利益よりも先に先行して考えることができる芯があることが、経営デザインにおいて最も重要な要素です。

芯ができることで、経営判断にも組織運営にも共通言語のようなものができ、経営者としての判断力だけでなく、従業員の判断する力に繋がります。
その中から多様性を生み出す。そのベースがあるからこそ、経営デザインが成り立つのです。

4、実践すること

ビジネスは生き物であり、一つの型をマスターすれば経営が上手くいくというわけではありません。
様々なことにチャレンジしながら、失敗も成功も含めて自社にとってベストな型が作られていくのです。特に地方では都会と同じようなモデルだけではダメで、会社と同じように、その地域それぞれに合った経営デザインがあると考えます。

僕は、父親の経営していた家族経営の大衆酒場を事業継承しました。
様々な苦難を乗り越えて、現在は従業員100名以上、平均年齢28歳、子育て世代や女性が活躍する企業として成長し、様々な地域課題を解決するベンチャー精神で経営デザインを実施しています。

最後に・・・

経営デザインの考え方はこれからの地域づくりに必要となってくる思考です。今後は少しずつ、僕たちの実践している「経営デザイン」についてをまとめていこうと思います。ここでの共有が何かのきっかけや経営デザインの思考を実践するヒントになれば幸いです。

鈴木 将

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