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テキサス州は再エネ発電x蓄電の組合せでGrid最適を実現

石油/天然ガス採掘で知られるテキサス州でも需要予測が難しくなっており、送電網の信頼性担保に向けて再エネ/蓄電を活用しています。
今回、Enel-NorthAmericaが新しいプロジェクトを立上げて対応しますが1社で年間3.8GWの発電力と1GW超の蓄電力を抱えており、今後も同州/別州で同様の取組が増えていきそうです。

1;再エネ発電/蓄電でのGrid担保

 3/20にEnel-NAはテキサス州での太陽光発電/蓄電PJ(Ables-Springs+)の建設開始を発表。
 今回のPJでは186MWの太陽光発電設備と115MW/169MWの蓄電池を組み合わせたもので、Enel-NAにとっては州内で17番目の再生可能エネルギーPJ、州全体では風力/太陽光で3.8GWの発電力を抱え、1GW超の蓄電能力を持つ
 Ables-Springs+では年間320 GW/hのクリーンエネルギーを生成する計画で、30,000世帯以上への電力供給が可能。本PJに絡んで州/地域に約6,000万ドルの税収を生み出すことも見込まれている

2;テキサス州の状況

 製造業の拠点が多いテキサス州では需給バランス確保に向けて太陽光発電/蓄電池が必要で、同州最大の蓄電事業者が調整弁として機能する
 州当局は異常気象/需要拡大に直面して送電網の信頼性維持に向けて投資を呼び込むべくの政策を実施する方向性、DoEによるとテキサス州は全米でもトップレベルの系統電池容量が追加されると予想(6.4GW)
 テキサス州は原油/天然ガスを最大産出州でもあるが需要は全く読めなくなっており、そこで蓄電事業者の活躍余地が大きくなっている
 Enel-NAのMDによると[23年の冬に送電網の状況が厳しくなった時、当社の発電/蓄電プラントは照明と暖房を維持するのに役立つ重要な発電および即時応答バッテリーを提供した]とする
 ちなみにEnel-NAは米加両国での風力/太陽光発電の設置容量が10 GWを超え、実用規模の蓄電池設置容量も1GWを超えた。

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