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ノイズに振り回されないコツは、情報の「整理術」にあり!

ご機嫌いかがですか?思考の整理家®の鈴木と申します。

普段、僕は著者としての活動や講演、研修、コンサルなど「思考の整理」をテーマにした仕事をしています。

まずは、冒頭だけ少しご案内をさせてください。

13冊目の新刊が出ました!

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というわけで本題です。

今日は、最新刊の中よりとっても大切なエッセンスを凝縮して講演させていただいた、オンラインプラットフォームでの登壇内容を共有いたします。

ノイズに振り回されたくない!という方はぜひご一読ください。

※今回の投稿は、スクーというネット番組でご披露した内容のダイジェストレポートになります。

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1.Why(なぜ?)

なぜ、情報の「整理」が大切なのか?あなたはどう考えますか?僕自身の見解を整理していきましょう。

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端的に言ってしまうと、いくら大量に、そして良質な情報をインプットしても「整理」されていなければ、アウトプットの段階でどの情報が有効か分からないですよね。もしくは、すぐに情報を取り出せなくなりますよね。

これでは、高い精度のアウトプットができなくなるわけです。

仕事の目的は、アウトプットです。

アウトプットなくして仕事は成し得ないわけですから、すべてはアウトプット起点で考えていきます。にもかかわらず、情報の整理ができていなければ、インプットしたものも価値を出せずじまいに陥ってしまうというわけです。実にもったいない!

考えてみてください。

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ましてや、僕たちが生きている世界は情報過多でどうしようもない時代です。

とっても便利な時代である反面、情報に溺れるリスクすらあるわけです。整理する人としない人では、サバイバルできるかどうかの”生存確率”も変わってきてしまうわけです。

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あなたは、ノイズに振り回されるのか、それとも「整理」というひと手間をかけることで振り回されることから逃れるのか、どちらを選びますか?

2.What(何を?)

個人的に情報の整理で心がけることは3つポイントがあります。

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一つ目は、「情報を寝かせる」行為です。

多くはインプットすると、情報の質を問わずテンションが上がります。

知識が増えることでどこか自分に自信が芽生えてくるからです。賢くなった気になり、情報不足の不安から解放されますよね。

ですが、たとえば得た情報を一晩寝かせて冷静になってみると、「あれ?使えねー」となりかねません。時間をおくとクールダウンして、冷静に情報の質を見極められるからです。

僕は、本の構成を考えた時、これでベストセラー間違いなし!とハイテンションになりました。

ところが、自分のルールで1日以上寝かせてみたところ、後日、見返した構成内容は恥ずかしくて、これをアウトプットすることはできない!となり、我に返った瞬間があるほどです。

だから、情報を手にして舞い上がることを防ぐ意味でも一定時間、”熟成”し、”発酵”するのを待つことも必要なのです。

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次は、情報は目の前のことだけを集めずに、3つのエリアで集め、過不足の整理もすることです。

多くの場合は、自分が想像しやすく業務に直結する情報だけを見てしまうでしょう。しかし、これでは視野が狭くなり、気づきを得にくくなります。

そこで、見るべき情報の範囲を3つに区切って整理していきます。

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特に「3面目」は一見すると、自分からは遠すぎる情報なので無関係のように思えるかもしれませんね。

ところが、3面目の異分野にほど意外な情報が潜んでいる可能性があります。

たとえば、お菓子業界とスマホ業界では畑違いです。しかし、スマホを片手にお菓子を食べるとシーンになると、お菓子のパッケージや大きさ、手が汚れるかどうかなどスマホの影響を受けます。

また、オルファというカッターがありますが、これは板チョコを折る形状からヒントを得て、摩耗したら刃を折って新しい刃を出して使うという発想がでてきたようです。

つまり、一見すると直結しないような情報でも、1つの変化が起こると必ずどこかで他の業界に影響をおよぼすというわけです。

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最後に、情報の「ゴミ出し」をするということです。

あなたは、たとえばデスクトップアイコンの整理を定期的にしていますか?パソコンの中のフォルダやファイルの整理をしていますか?

放っておけば、ぐちゃぐちゃになって作業が非効率になりますよね。

これと同様に、ストックしている情報も僕は月末に整理・廃棄をするようにしています。なぜなら、情報も鮮度があり、ため込むと非効率につながるからです。

このように、整理の際に3つのポイントに注意を払います。

3.How(どのように?)

それでは、次に整理の際にどのような点に注意をすればよいのでしょうか?

整理という狭義ではなく、インプットした情報を精査する(見極める)という広義の意味で考察したいと思います。

僕は2つの点に注意を払います。

一つ目は、「相関関係」と「因果関係」です。

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相関関係や因果関係の意味合いは、上図の通りですが、ニュースの情報もここを勘違いして真に受けてしまうと、ノイズに振り回される結果になります。

たとえば、あなたが下図のような問題を出された場合どう答えますか?

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中学生がスマホばかり触っていると、成績が落ちてくるというデータがあったとしましょう。

イメージでは、確かにそんな気もしますね。ですが、ここで真に受け止めていいのでしょうか?

スマホのいじる時間が長いから成績が落ちてきたのでしょうか?

では、スマホのいじる時間が長くても成績が上がっている生徒がいれば?スマホを持っていない中学生で成績が下がってきたら?などと、反例が出てくればもっともらしいイメージのことは途端に論理が崩れます。

したがって、一定の相関関係は見られるものの、因果関係とまでは言い切れない(これだけでは判定不能である)という答えが適当です。

言葉のややこしさがノイズにならないように、基本的なコツをおさえておくことは情報活用力を身に着ける上で大切なことなのです。

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次に大切なことは、情報を整理し本質を見極めるだけでは仕事では活用できないことに注意が必要です。

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たとえば、上図のようなデータがあったとしましょう。このデータが有益な情報だとしましょう。

ただ、この情報を見ただけでは「ふ~ん・・・」で終わってスルーしてしまうことでしょう。

ポイントは、このデータから読み解けることを自分の頭で考えぬくことで、はじめて仕事で使える情報に変わるということです。

顧客A1社で売上の8割を占めているということは・・・「だから何?」が言えるのでしょうか。

A社から発注を切られたら、売上が激減するので至急、顧客先を分散して手を打たなければいけないとなりますよね。

また、そもそもなぜA社1社依存なのか?・・・「それはなぜ?」で原因もたどっておかないと、次なる効果的な改善策も見えてきません。

A社依存で安定した分、気が緩んで新規顧客の開拓を怠っていたから。新規顧客開拓用の商品開発ができていなかった、あるいは顧客開拓の方法が分からなかった、顧客開拓できる人材がいなかった。

などと、複数考えられるでしょう。

このように、データはそのまま扱っていても使えません。

どのような意味を持つのか、あるいはどのように使えるのか(価値に変わるのか)、自分の頭で考えてはじめて情報活用力になるわけです。

4.まとめ

と、様々なことをお話してきましたが、インプットとアウトプットという言葉でしか語られない情報活用の世界ですが、そこに「整理」はあるのかい?と、自分の胸に手を当てて振り返ってみたいものですね。

今回のお題に正解は存在しません。僕なりの一見解にすぎないのです。

あくまでも正解は自分仕様にカスタマイズして、あなた自身のモデルで築いてみてくださいね。

今回のお話が、何かの参考になれば幸いです。

なお、今回、お話した内容は以下のグラフィックレコーディングでも整理しております(「ネコっちさん」が整理してくれました!)。ぜひご参考にしてください。

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さらに、要点を復習できるようにYouTubeにもアップしております。動画でのメッセージもあわせてご覧ください。

いかがだったでしょうか?

それでは、また会いましょう!

著者・思考の整理家® 鈴木 進介

P.S.

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