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良い商品よりも、良いビジネスモデルを!

経営者の友達とよく話すお題があります。

それが、「ビジネスモデル」というものです。「やっぱり、儲かっている会社はビジネスモデルを周到に組み立てているよな」といった感じで。。。

ビジネスモデルは、さまざまな解釈や定義がありますが、ここではシンプルに以下のように定義つけておきますね。

企業や組織が価値を生み出し、収益を得るための仕組みのこと。

大切なキーワードは「仕組み」という点です。

仕組みは、良い商品や高い技術を「点」と捉えた時に、「人・モノ・カネ・情報」の要素と「線」でつながり、収益を生むような構造になっていいるかどうかが問われます。

いくら良い商品があっても、高い技術(スキル)があっても、仕組みを考えていないと収益にはつながりにくく、継続的に収益を”上げ続ける”ことは難しいのです。

一発屋に終わるリスクもありますからね。

ところが、どんなビジネスモデルで展開していくのかを考えずに、ひたすら商品やサービスの質を高めれば収益がついてくる。フリーのコーチやコンサル業にいたってはスキルを高めれば収益が上がる(はず)と信じている人がいます。

一面では正解なのですが、それだけでは実は足りないのです。

突然ですが、芸能界を見ると、明石家さんまさんは本当に芸人人生が長寿だなって思います。でも、これは面白いギャクがあるとか、お笑いトークが進化しているとは個人的には思っていません。

独自で築いた”ビジネスモデル”だと思うのです。

自分の芸で直接人を笑わせるというよりは、ゲストを番組に呼び、ゲストをいじることによって面白みを引き出しているファシリテーターのような立ち位置。

だから、ゲストに旬な人や個性的な人を呼べば、極論ですが自分が進化しなくても面白さは継続できるのです。

一発屋芸人と、独自のビジネスモデルを持つ明石家さんまさんの違いを勝手解釈で分析してみました。

また、僕の友人にラーメン事業を展開する経営者がいます。(上場企業)
ラーメンといえば味を職人的にこだわりをもって追求するか、フランチャイズチェーンを展開するイメージですが・・・

彼の会社のビジネスモデルは異なります。

まずは、直営店でノウハウを築き、商品力を挙げます。そのあとは、チェーン展開するのですが、単なるフランチャイズのように加盟料や手数料を受け取りません。

開業支援をすべて無料でやります!ただ、スープや備品だけはうちから購入してね。という、加盟料も手数料も無料方式なのです。ルール上の縛りは物販の義務だけ。

無料ならばと開業支援依頼(加盟希望)が増え、またそれにともないスープや面の実売が伸びていくという仕組みです。(開業支援は無料、スープや備品の仕入れは有料)

直営店で稼いだノウハウを無料開業支援のチェーン展開にまわし物販で稼ぐ、そこで稼いだ資金をまた直営店の展開の投資に回す。まさに二刀流のビジネスモデルなのです。

このように後付けではなく、しっかりと考えながら周到にビジネスモデルを具現化しているのです。

単に良い商品をつくる・売る!ではなく、どんなビジネスモデルにするか?は、すべて高収益の源泉になるため、商品以上に磨きをかけておいてもよいレベルのお話です。

たとえば、上図のように、表面で見えている儲けどころと表面には見えてこないところと、同じ展開でもうまく組み合わせた会社が成長していきます。

良い商品を生み出そうとも、必ずどこかで価格競争が始まります。

一方、ビジネスモデルを持っている会社は、ライバルからすると低価格競争に巻き込まれたと思っても、実際は別の収益源で儲けるモデルで収益を維持するということがよくあります。

このように、「良い商品をつくる=高収益になる」ではなく、「良いビジネスモデルをつくる=高収益を継続できる」へ思考を切り替えていくことも大事ではないかな。

という独り言でした。

ビジネスモデルの講義依頼は最近よくもらうオファーの一つですが、展開方法について思考を整理してほしいという方はどうぞお気軽に!という宣伝で締めたいと思います。(ご案内ページはこちら)

おしまい。

さて、今回の内容は
いかがだったでしょうか?

少しでもお役に立てば幸いです。

それでは、また会いましょう!

著者・思考の整理家® 鈴木 進介

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