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#135 読書日記20 読書日記はじめました

はじめまして」の方々へのご挨拶も含めて「はじめました」について書いておきます。

私の文体はいつもは「です・ます調」の敬体ではありません。
「だ・である調」の常体です。
今回はちょっと、私なりにソフトなイメージで・・・・・

noteへ新たな分野を追加しました。

これまで教育系のことを中心に書いてきましたが、そこに収まらないものは「面白半分日記」というタイトルで書いています。

形式にこだわらず書いているうちに、いろいろなジャンルがまぜこぜになってきて、タイトルを見ただけでは自分でも判別できなくなってきました。

自分なりに微分し整理し、過去に遡って「読書日記」に相当するものはタイトルと番号をふりなおしました。

仕事柄、研究目的で月に10冊程度の専門書を読んでいますが、学問的なことを伝えるのはここではなく、日頃向き合っている学生に対してです。

改めて考えてみると、私の緘黙かんもくによる暗黒の幼少期、飛躍の少年期後期、さらに大人の階段を上り始めた青年期、それぞれの発達段階で心の支えになっていたのは文学(絵本、小説、エッセイ)でした。

鼻血が出そうになるほど興奮した冒険ファンタージやSFの世界に没頭したりもしました。

ともすれば、けがれた心に染まりがちな私にとって、文学は今もなお、心のすき間を埋め、何かしらの浄化作用をもたらしてくれる存在となっています。

いろいろな物語から受け取ったものを恩送りしたり成仏させるために、いっそのこと「 “ 読書日記 ” でも書こうか」と思ったわけです。

漫画もそうかもしれません。
ということは「漫画日記」もありかな。

「AV日記」とかもですね・・・・いえ、Audio&Visuaですよ。
音響、音楽、映像ですね。

老齢期を生きる今、若い頃に出会った文学や音楽を老人の目で捉え返すのも面白いかもしれません。

冥土の土産として持って行けませんので、ここに書き残すというのもありかと思うのです。

なんとなく言語化できずにいたことも、経験を通じてほんのちょっとだけ言語化できるような気がしています。

自分自身の新たな気付きになればとも思っています。

あの頃から見たら、ちょっとだけ大人になったぞ・・・・と。

もしかしたら、自分で自分の理解度のなさを突き付けて迷走することになるかもしれません。

むしろ、そのほうが多いかもしれません。

以前、「内観」という面倒くさい表現を使って書いたことがあります。

自分というものを内側から突き詰めていく「内在主義」です。(⇔外在主義)

たとえば文学は、自分ではない他人の意識の流れを覗き込む行為ともいえます。

そこに共感・好意を抱いたり、嫌悪・憎悪を覚えることもあります。

どのように解釈するかは、読者にゆだねられています。

私たちは、さまざまな学習や経験、努力によって自分を形成してきました(と思い込んでいます)。

そのお陰で「自分がある」と確信しています(と思い込んでいます)。

実際には、ひとりきりでできることではありません。

さまざまな人との出会いコト体験を重ねながら、さまざまな感情や知識を獲得し現在に至っています。

自分の内面には、いくつもの過去から築いてきた自分があると同時に、他人も混じっています。

近親者や他人の嫌な部分が憑依ひょういしたり伝染していることもあります。

「本当の自分は?」と探しても、自分は何者であるか、自分の心がどういうものなのか、分からなくなってしまうことがままあります。

利他」がごちゃ混ぜになっています。

利己利他です。

自己の利益他者の利益とを分別したり融合(自他共栄)したりすることが日常的にありますが、誰かに押しつけられたり背負わされたりしながら形成された自分に苦しむことがあります。

苦しくなったとき、それを冷静に科学的な手法で取り出したり、暴いたりするのが精神医学や心理学、脳科学なのでしょうが、文学はちょっと違うと思うのです。

人は意思決定する際、必ずしも科学的・合理的な行動をしているわけではありません。

用意周到に計画していたことが、理不尽な出来事によっていっぺんに吹き飛んでしまうことがあります。

思わぬところで思わぬ人に足下をすくわれることもあります。
こんちくしょうめ!・・・・なんてね。

辛すぎてやめてしまったり、逃げることだってあります。

科学的な裏付けやエビデンスとは異なるアプローチで描かれた文学・物語を通じて疑似体験・間接体験し、自己のありようや生き方、人としてのあり方を自分なりに咀嚼そしゃくし解釈するのですが、理不尽で厄介なこと、面倒なことも含めて歩んでいくのが人生です。

文学はいろいろな示唆を与えてくれます。

文学には気付きのたねが宿っています。

気が向いたときにアップしていきます。

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