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「深夜の徒歩地獄」






【疲れの限界】


10歳の時ボーイスカウトで
深夜にずっと歩き続け40㎞走破する
地獄の訓練があり班ごとに出発したが
班長にリタイアを許さんと言われた
ヒィー(゚ロ゚ノ)ノ

しかし途中で歩けなくなった1人が
リタイアしてしまい班長が「これ以上
リタイアさせない」とまた脅して
俺もリタイアしたいけど言い出せない

この時既に地面を踏んでる感覚がなく
歩いてるのにフワフワしてしまってて
疲れも限界に来てるから下を向き
ヨロヨロ歩き続けるしかなかった。

そこで班の子が疲れを紛らわす為
「歌うたって良い?」と班長に聞くと
「今深夜だから騒がしくするのダメ」
そう言って歌も歌わせてくれなかった

仕方ないのでみんな声を出さずに
脳内で好きな歌を流して気を紛らわし
そうしてるとつい声に出てしまって
深夜の街に声が響いてしまう。

するとみんな脳内の歌がさえぎられ
でも本人も疲れが限界で思考が回らず
そのまま歌い続けてしまいみんなから
「うるさい!」と苦情を言われてた

そんな中疲れで下向で歩いてたら俺は
目の前に突然500円札が現れて驚き
その一瞬だけ思考回路が正常に戻り
500円を拾う事が出来た!
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°


〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓




【負担軽減】


それを見たみんなから羨ましがられ
全員地面にお金が落ちてる事を知り
みんな下を向きながら歩きだし
疲れてるのにお金拾いに必死になる

しばらく歩いてると班の子がまた1人
班長に「もう疲れて歩けない」と言い
その場で座り込んで立ち上がれず
仕方なく班長がリタイアさせた
ε-(・д・`;)フゥ…

そして数分待つと棄権者回収用の
ワゴン車が来てくれてそれに乗せ
班の人数がまた1人減ってしまい
だんだん少なくなってくる

しかし迷子にならないように
必死に地図とにらめっこしてる班長も
みんな以上に疲れがたまってるらしく
完全に顔がゾンビみたいになってた

なので俺がゴール地点までの
方向と距離と道筋の地図計測を
班長に変わってしてあげる事にし
少し負担を減らす事にした。

その後途中までの計測結果を
地図に書き込んで班長に渡し
みんなを引き連れて歩く道案内を
班長にしてもらう事にする

そしてまた計測地点に来ると
俺が途中までの道のりの計測をして
また班長に地図を渡して道案内させ
全員でヨロヨロ歩き続けた。
ε-(ノд`; )フゥ…


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【近道】


それからしばらく歩き続けると
見慣れた景色がちらほら見えて来て
「もうすぐゴールかもしれない!」
と少し嬉しくなってきてた!

しかし地図で計測してみると
ゴールまでまだ6㎞以上もある地点で
どうやらこの辺の見慣れた景色は
電車から見た景色っぽいのが解った

その後しばらく歩いてると班長が
「もう疲れたからリタイアする!」
そう言いだして班のみんなが
「マジか!」と言って驚た!
アワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ

そして班長が俺に地図を渡して
「あとよろしく!」そう言って
棄権者用のワゴン車に颯爽と乗り込み
残された子達だけで歩く事になった

仕方なく地図を見てみると
ゴールまであと5㎞くらいの距離で
地元の街まで1㎞位の距離しかなく
この1㎞一気に走破すれば後が楽だった

なので我々の班は
棄権者を回収するワゴン車の通り道と
あえて違う近道を進んで地元まで行き
そこから更に近道でゴールを目指す

この方法で行く事を決めた我々は
団地の入り組んだ道を突っ切って
大きな公園も突っ切って行き
駐車場も突っ切って近道して行った
(´∀`*)ウフフ


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