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”PEOPLE'S RACE PEOPLE'S BEER”

最初の1杯はビール。

そう決まっているわたしなので、ビールは毎週どっかしらで飲んでいます。そこまでお酒に溢れた生活をしていると、お酒にまつわるシーンの印象ってどうしても色褪せてしまいがち。そりゃ週7飲酒だったら仕方ない。

そんな数えきれない程の酒の場で、いまだに忘れない一杯があります。


去年の3月3日。日本ではちょうど東京マラソンが開催されているとき、わたしはキリマンジャロマラソンに出場していました。

そう、アフリカ最高峰のキリマンジャロ。こちらです。

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ちなみにマラソンを走る前にキリマンジャロ登頂もこなしてきました。5890mは意外と登れました。

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それはさておき、こちらのキリマンジャロマラソンはメインスポンサーが地元のビールメーカー。ということもあり、マラソン関連の横断幕にはビールの宣伝が。

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“PEOPLE’S RACE, PEOPLE’S BEER”

もはやビールのが存在感がつよめです。ビール飲みたいならレース走ろうぜ感。

まあビールがなくても出場するつもりでいるわたし。実は海外にいるときにはお酒を飲まない主義でして、今回もこのビールを飲む気はさらさらありませんでした。オンオフの切り替えって意外とだいじにしている派です。

わたしはスタート地点からバイクタクシーで10分くらいの宿に腰を据えていたんですけど、キリマンジャロ登山への入り口の街ということ、そしてレースがあるということもあり、世界各地から多種多様の人が集まっていました。キリマンジャロマラソンのハーフに参加するためにアメリカから飛んできた2人組と仲良くなったのを皮切りに、オランダやらドイツやらモロッコやらのメンツで飲み食いを共にする日々を送ったのはよきメモリーです。

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そしてやってきたレース当日、アメリカの2人組とスタート地点まで向かうもフルマラソンとハーフマラソンではスタート地点が違うことが発覚。互いの健闘を祈りあい握手を交わしてさらば、しようとしたときに

「ゴール地点で待ってるから!乾杯しようぜ!」

という素敵なセリフを言ってアメリカン2人組は去っていきました。

まじか。ハーフとフル、確実にゴールする時間が1時間はずれるぞ…そしてハーフって言えどもそれなりに疲れるぞ…まあ、あんまり期待せずわたしはわたしの責務を全うする…!
そう胸に刻みこみ、いざ尋常にスタート。

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キリマンジャロマラソンの面白いところは、エイドステーションの物資が水以外が完売だったり

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その割にDJブースが充実していたりと

まあつっこみどころは多いんですけど、総じて楽しいレースでした。ただアップダウンが激しくて40kmに差しかかるときには、もう汗だくだくでもはや汗なのか頭からかぶった水なのかの区別がつかなくなっている状態でした。

そんなこんなでゴールのとき。基本的にひとりで出場して、ひとりで走って、ひとりでゴールするのが常なのですが。

”YURIIIIIIIIII, GO GO GO GO !!!!”

スタート地点で別れたアメリカン2人組、あと宿に一緒にお泊まりしていたドイツ人の女の子が待機しているのが、目にめちゃくちゃ飛びこんできました。
ゴールするときにこんなに名前呼ばれたのはじめて。そして忘れないこの一言。

”WE’RE HAVING BEER,COME ON!”

ビール、もう準備してあるのかよ、最高じゃん。
こんなの言われたら、海外にいるときお酒飲まない主義を撤回するしかでしょ。

ゴールして渡されたビール、ちょっと温くてあけたら泡があふれでたけど、めちゃくちゃおいしかった。忘れない一杯です。

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ほらわたし、すごくいい顔してるでしょ。

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