みなものさざなみすらをも、と縦位置構図。
PENTAX67&モノクロフィルムを携えて多摩川へ出かけた。
この日は水面の波立ちに冬の低くて鈍い光が反射している様に取り憑かれ、一本につき10枚しか撮れないフィルムのほとんどを水面に費やした。
水面(みなも)のさざなみすらをも緻密に写し出す圧倒的描写力にあらためて舌を巻いた。むしろ綺麗に写り過ぎなのではなかろうか。こんなに綺麗に撮ったつもりはないのに。
こちらが念願の縦位置構図です。
この日は2024年ロクナナ事始めということでしばらくつけっぱなしていたチムニー型ファインダーを外し、気合を入れてペンタプリズムファインダーに戻してみた。昨年末にチムニー型ファインダーで縦位置写真撮影を試みた際の苦心の末の獅子舞はいまだ記憶に新しく、今回自由に縦位置で構えられるのはうれしい限りだった。
しかしいかんせん、ペンタプリズムファインダーを取り付けたロクナナの重みは身体に堪えるレベル。ほんの1時間足らずの散歩だったにもかかわらず徐々に手首の関節が軋み始め、このままでは手首をやられるかもしれないという不安に駆られる。
ということでこの日は体力の限界が撮影の限界となり、ものの1時間で徘徊終了。
とりあえず次回は手首を壊さぬようチムニー型ファインダーに戻すか、それともダンベル買ってリストカールのメニューを考えるか、まだまだ手探りの道行きが続く。
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