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深山と一本木

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くるみ舎・スピカ文庫さまより各種電子書籍ストアより配信中の、『西荻窪・深山古書店の奇書』同人版です。西荻窪にある古書店「深山古書店」の店主・深山凛太郎と、古書店に配達に訪れる青年… もっと読む
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【小説】同人版『西荻窪・深山古書店の奇書』

【小説】同人版『西荻窪・深山古書店の奇書』

2020年5月1日(金)、くるみ舎・スピカ文庫さまより
『西荻窪・深山古書店の奇書』が配信されます!
表紙イラストなど、ぜひくるみ舎さまのツイートよりご確認いただければと思います!
https://twitter.com/kurumisha/status/1250291064444866560

合わせて、どういう二人なのか知っていただければ…と思い、同人版のお話を作成いたしました。(同人版表紙イ

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【お知らせ】『西荻窪・深山古書店の奇書』配信開始しました!

【お知らせ】『西荻窪・深山古書店の奇書』配信開始しました!

くるみ舎・スピカ文庫さまより、『西荻窪・深山古書店の奇書』が
各種電子書籍ストアより配信開始されました!
どういう二人なのか知っていただければ…と思い、同人版のお話を作成いたしました。(同人版表紙イラストはしまだめりこさんにお願いしました)

また、本編のあらすじを漫画でご紹介します!

配信ストアの一覧はくるみ舎さまにてご確認くださいませ。
https://kurumisha.net/spica

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【小説】同人版 西荻窪・深山古書店の奇書|『海の写真集』の奇書

【小説】同人版 西荻窪・深山古書店の奇書|『海の写真集』の奇書

あらすじ:初夏を迎えたある日、深山古書店の店番をしていた一本木に凛太郎は四種の奇書を見せる。どの奇書の異世界に行きたいかと尋ねる凛太郎に、一本木は一冊の本を選び――。

 初夏というには暑すぎる昼下がり、深山古書店は冷房の風がそよそよと吹いている。本が日に焼けると言って凛太郎がカーテンを引いたからか、部屋の中は少し薄暗い。カーテンの隙間から入ってくる光すらじりじりと熱く、カウンターの内側で店番をし

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【小説】ハッピーアイスクリーム

【小説】ハッピーアイスクリーム

A5/22P/表紙・ミランダホワイト
遊び紙がかわいいアイス柄の本です!

遊び紙のデザインに合わせて、
「いつか花は咲くだろう」の牧と五十嵐、
「怪奇探偵 白澤探偵事務所」の白澤と野田、
「西荻窪・深山古書店の奇書」の深山と一本木が、
それぞれ氷菓を楽しむお話です。

Boothで通販を行っております。
https://suzume-ho.booth.pm/items/2279915

 暑いの

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【小説】同人版 西荻窪・深山古書店の奇書|『旅行ガイド誌』の奇書

【小説】同人版 西荻窪・深山古書店の奇書|『旅行ガイド誌』の奇書

肌寒くなってきた頃、いつもと同じように深山古書店で読書を楽しんでいた凛太郎に一本木は旅行は好きかと訊ねる。一本木の発言の意図が掴めず困惑する凛太郎に、一緒にどこかへ行きたいと伝え――。

「凛太郎、旅行は好きか?」
「旅行? ボク、インドア派なんであんまりいきませんけど……」
 どうしてそんなこと聞くんですか、と凛太郎はわざとらしいほど首を傾げる。予想していた通りの反応ではあったが、質問の答えには

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【小説】同人版 西荻窪・深山古書店の奇書|鍋をつつく話

【小説】同人版 西荻窪・深山古書店の奇書|鍋をつつく話

 凛太郎から夕食に誘われたのは昨晩のことだ。
 曰く、懸賞でちょっとした鍋セットが当選したのだと言う。届いたはいいが明らかに三人前の量があり、食べきれないとふんで俺に声をかけたらしい。若い人の胃なら余裕で入るというその言葉に、まあ食べさせてもらえるものを断る理由もないだろうと了承の返事をした。
 約束の時間、深山古書店を訪ねる前に手土産を考える。ご馳走してもらうのに手ぶらでいくのは気が引けて、凛太

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