【徹底考察】『3分経った』が万バズした4つの理由【#現代4コマ】
経緯
2024年3月31日、現代4コマ創始者であるいととと氏が自身のXで新作「3分経った」を公開した。
現在(2024/04/01 21:42)までに
2.7万いいね、86万インプレッションを獲得している。
考察
1. 「あるある」の強さ(わかりやすさ)
この作品のあるあるとは、
であり、決してマニアックではなく、日本国民全員が知っている(=強い)「あるある」だ。
当然だが、意味が理解できるものでないと「いいね」は押さないし、面白さもわからないだろう。わかりやすさという観点でトップクラスである。
2. 4コマ漫画としての面白さ
1コマ目、2コマ目、3コマ目は左下に線を引いただけの全く同じコマであり(=フリ)、4コマ目は急に小さい穴から水が垂れている絵となり、これが
ことを表していたとわかる。(=オチ)
1〜3コマ目の単純さと4コマ目の複雑さのギャップが面白いを生み出している。
3. 作品のレイアウト(見やすさ)
タイトル、ハッシュタグ、4コマ漫画の3つの要素で成り立っており、簡潔ながら作者が言いたいことが伝わるレイアウトになっている。タイトルを画像にも入れることで「3分経った」ことを強調でき、それが4コマ目のオチを更に引き立てている。
4. わかる人にはわかる
この作品の凄さは何と言っても、「わかる人にはわかる」である。
まず、1コマ目から3コマ目までは時間の経過を示しており、1コマ1分で「3分経った」から湯切りしたという流れになっている。また、ここには3分間は手を触れずに放置しているという状況の描写も含まれている。
さらに、平面から水が垂れているという描写で2次元と3次元を横断した作品となっている。コマの外側にはみ出すという発想はまさに枠組みに捉われていない。
さらにさらに、この文字のフォントは「コーポレートロゴ」というかわいいフォントなので、一気にポップでお茶目な感じに仕上がる。
極め付けは、コマの角が丸いという点だ。何のこと?と思った方も多いだろう。だが、一度考えてみてほしい。これはコマの前に容器なのだ。
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