本物の感性

 「歳のせいで感覚が鈍って良い句ができない」という話をよく聞く。
 作者自身の努力不足や勉強不足を、安易に「歳のせい」にしていないだろうか。アンデルセン(享年七十歳)やヘッセ(享年八十五歳)が、歳のせいで作品が書けなくなったという話を聞いたことがあるだろうか。
 そもそも作者に、容易に衰えぬ本物の感性(季語や対象の本質把握をするための)は、有るや否や。

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