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ペルシアの古典音楽。

イスラム文化はどくとくなもので、ムスリムたちは一生に一回メッカへの旅をして、大きな黒い立方体のまわりをまわることが推奨されていますね。なぜ、黒い立方体? あれはけっして神様を表象することなどできないという考えによるもの。そういう宗教ゆえ、(むかしから西側と縁の深いトルコを例外に)、ムスリム圏では絵画が発達することがなく、他方、幾何学的デザインが建築装飾やテキスタイルで華やかに開花した。



そのような文化とペルシア音楽にはなんらかの関係があるだろうか? ペルシア音楽は演奏者たちがモード(旋法)を選んでリズムパターンと組み合わせて、合奏で遊んでいるように見える。いくらかインドの古典音楽と通じるところがありつつも、しかし、あきらかに違いも大きい。ただし、ざんねんながらぼくはそれを楽理的に説明できないけれど。


また、ペルシアの古典音楽を聴くと、どこかしらヨーロッパ中世の舞曲、(たとえば無印良品でかかっているような音楽)に通じていることに気づく。ただし、これは話が逆で、むしろペルシア古典音楽がゆたかに花開いたことが歴史的に先なのだ。



いまは新冷戦の時代と言われていて。一方にアメリカと日本とサウジアラビア。他方にロシアと中国とトルコとイラン。(そしてどちら側にもつかない賢明なインドだったけれど、そんなインドのモディ首相もG7に参加した。)したがってどちら側から見るかによって、同じ現実がまったく違って見える。


なお、中東の政治状況のなかでイスラエルが孤立化していて、イスラエルはイランの核武装に対して恐怖し、イスラエルはイランに先制攻撃をしかけるのではないか、という見方がでてきています。イスラエルの背後にはアメリカが、イランの後ろにはロシアが控えていて。世界はいまたいへんおっかない。


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