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株式投資に”面白さ”は必要なのか

投資成績の良い人の属性は、「亡くなっている人」&「投資したことを忘れている人」というものがあります。

引用元:Twitter

この話の出どころや真偽は不明ですが、一部、類まれなセンスと実力により、市場平均を超えるパフォーマンスを出し続けるウォーレンバフェットさんみたいな人を除くと、プロの世界でも、アクティブ運用はパッシブ運用に劣後していることは歴史とデータが示しています。

インデックスのパフォーマンスを下回っている日本のアクティブファンドの割合(2017年6月末時点)

引用元:東証マネ部!

ましてや、我々個人投資家など専業/兼業問わずアマチュアなわけで、その傾向は同じかそれ以上な気もしています。


個人投資家(アマチュア)の最適解

さて、プロではない我々アマチュア投資家はどのように株式投資に向き合えば良いのでしょうか。

ひとつの最適解として、チャールズ・エリス氏著「敗者のゲーム」のなかで以下のように示しています。

プロの試合は積極的に得点を取り合い、自らのショットによって勝利する「勝者のゲーム」。一方で「敗者のゲーム」とは、アマチュアの試合のようにミスにより失点を重ね敗北するゲーム

なので、

「(ミスしないように)インデックスファンドを買って、売らずに長期で保有していろ」

参考資料:敗者のゲーム

という結論を導く訳です。

これは、ウィリアム・シャープ氏が提唱したCAPM理論やその後の進化版とされているファーマ氏とフレンチ氏によって提唱された3ファクターモデルなどの現代ファイナンス理論に内在する、「効率的に収益を期待できるポートフォリオ」を信じろ!ということになるのでしょうか。


効率的フロンティア

だとすると、多くの個人株式投資家(アマチュア投資家)は、、、

「自分の許容できるリスクの範囲内で、最大限、より広範囲な株式を対象としたインデックスファンドを買って、あとは抱いているだけ」

このような戦略を取ることが、ベターな向き合い方になるのではないかと思います。


理論だけでなく感情論も

「もう分かった、結論は出ている」としてしまうと話はここで終わってしまいますので、ここからは理論ではなく感情論の話をしたいと思います。

そもそも、株式投資に”面白さ”は必要なのでしょうか?

この問いの答えは、きっと人によって異なると思います。株式投資に求めているものは人によって様々です。

投資目的を大分類すれば、まずは以下のように仕分けできるでしょう。

・資産を増やすため
・楽しむため

「資産を増やす」の中にはその金額の過多や使用用途の有無、時間軸など様々でしょうし、「楽しむ」の中も経済の勉強や社会との繋がり、趣味、ギャンブル的な要素などこれまた様々です。

あくまで最大粒度の分類ですね。

そしてこれは、「理論に忠実!資産を効率的に増やすこと以外考えていない!資産増派」や「楽しむためにやっているのでお金の減った増えたは知らん!楽しむ派」のように、0か100かの話ではなく、きっとその比重は10人十色のグラデーションになっているのかなとも思っていたりします。

個人的な見解なのですが、それらは各人のポートフォリオが既に物語っているのではないでしょうか。

私の場合、数年を掛けて今の資産配分にしてきましたが、現在はコアサテライト戦略を採用し、比重としては85:15(コア:サテライト)、来年2024年にかけては90:10のコアサテライト比重に変更予定です。

なので、ここでいう15とか10がどちらかというと「楽しみ」に値する数字だと思っています。

もちろんこの15とか10は、より多く儲けるためにアクティブに運用していますが、投資を始めた2012年から通算勝率で見れば負けています
※コロナ相場で小型グロース株にフルベッドしていた関係でトータルの利益額では大きくプラスですが、これは運が良かっただけですね。


俺はこうだ

ストレートに考えれば、多くの普通の人はアクティブに投資に向き合っても長い目で見れば高い確率で非効率な投資成績になります。

ただ、それは各人の許容範囲の中で各人の意思決定に基づいた行動なので特に問題はありません。

問題なのは、非効率になる可能性を理解をせず、またその非効率をどの程度受け入れられるのか、という自身の許容度の理解が不足している事なのです。

私パラディソにとって、株式投資とは趣味の一つでもあって、効率性や理論100%で進めてしまうと日々の楽しみが小さくなってしまいそうな気がしています。

資産増を目論み、さらに複利を働かせるためには「時間」という概念が非常に重要になってくるのですが、だからこそ長期間飽きずに続けるために適度な楽しみや面白みは必要だと感じています。

そもそも、(自分が好きでやっている前提ですが)月の手取り給料の47%を毎月株式の購入に充てている関係上、家族の生活満足度を落とさないことは前提で、パラディソ自身我慢するところは我慢しています。

これを長期で続けていく為には習慣化と同じくらいに忍耐や精神的なタフさが重要で、それをキープするのに一種の楽しみや面白さも必要になるなと考えていますね。


結論

問:株式投資に”面白さ”は必要なのか?
答:人によります

往々にして、絶対解がないのが投資の世界なのだと思います。

したがって、自分なりの解を常に持っておきたいところです。

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