スウェーデンでカフェ巡りしてみた(8件)
スウェーデンに来て48日が経過した。
その期間、色々なカフェを回っていて、種類で言うと8軒以上訪れた。
このnoteでは、スウェーデンのカフェの比較と、そのカフェで人間観察をしていて発見したことを記録する。
そもそも、なぜそんなにカフェに行くのか。
2つ理由がある。
1つ目は、リモートワークで仕事をしなければならないから。
実は今スウェーデンにいながら日本のwebメディア系の企業で働いている。その詳細についてはこちらのnoteにて。
2つ目は、カフェは、現地の人がどういう生活をしているのかを観察できる場であるからだ。
まず、カフェで数時間居座っても不自然ではない。だから、僕はよくカフェで隣の人たちの会話を盗み聞きしたり、次々と来店する人たちを観察している。
また、特にスウェーデンには"fika"という文化がある。
これは、スウェーデン流のコーヒーブレイクで、同僚や友人、家族などと一緒に1日数回コーヒーを飲みながらおしゃべりする。
だから、スウェーデン、特に首都のストックホルムにはたくさんのカフェがあり、多くの人がカフェを利用する。
1軒目 "Cafe"
この"Cafe"という名前のカフェは、スウェーデンに来て一番初めに行ったカフェにして一番お気に入りのカフェ。
このカフェの特徴は、地元密着型のカフェ。
店主が50, 60代くらいのおじいちゃんなのだが、終始笑顔で物静かな感じの紳士。常連客が大部分を占めているようで、みんな店主と会話している。
平均滞在時間は短く、15〜30分程度。本当に、みんな店主と一言話したいから来ている、そんな感じかした。
また、この店のサマーホリデーは1ヶ月強。6月中旬から8月1日まで閉まっている。これはスウェーデンらしい。
2軒目 "Espresso house"
このカフェは、スウェーデンのカフェ市場で最もシェアをとっているチェーン店だ。また、スウェーデンだけでなく、ノルウェーやデンマークなど北欧諸国で最大規模のスウェーデン発コーヒーショップである。
実はスウェーデンでは、スターバックスはほぼなく(ストックホルム中心街には2,3件しかない)、この"Espresso house"が至る所にある。
ただ、力を入れているところはスターバックスと同じようだ。
"Espresso house"の理念が「世界最高クラスのゲストのための、世界最高クラスの体験を」で、スタッフへの教育を第一に力を入れており、スタッフ全員がバリスタだと言う。
しかし、特筆したいところはmysigな空間という点だ。
"mysig"とはスウェーデン語で、家族団欒の、金曜日の夜のような、全体的には少し暗いけどランプなどの優しい光が満ちている落ち着いた空間を意味する。
"Espresso house"は店舗によって大きく内装が異なる。そして、その内装は、mysigな空間で、ちょっと休憩したくなるような設計がされている。
例えば以下の写真。こんな空間があったら立ち寄らずにはいられない。
また、北欧ならではなのが、サステイナビリティにも力を入れているというところ。
こちらの"Espresso house"のHPでは、「サステイナビリティ」というページがある。ただ、見かけだけの企業はたくさんある。しかし、この会社の本気のようで、コーヒー豆生産者から消費者のローカルコミュニティまで、グローバル・サプライチェーンを意識したサステイナブルな取り組みが為されている。(『Sustainability report』)
この観点は、EU諸国では特に、非常に重要である。
以下のグラフは、EUの消費者のサステイナブル意識の向上を示している。
さらに、これはミレニアル世代やZ世代に特に顕著である。
3軒目 "Johan & Nyström"
実は、このコーヒーショップも"Espresso house"と同じグループ会社。
だから特徴も"Espresso house"とかなり同じで、落ち着く空間とスキルの高いスタッフが特徴的だ。
ここのラテが一番好き。
ちなみに、スウェーデンのカフェのコーヒーの量はどこも大量。まぁ高いのだけど…
4軒目 "Bromma"
このお店のテーマがアジア風とのことで、壁紙にアジアの骨董品などが描かれている。
ここの空間が一番好き。
だけど、ハエが飛んでいたから残念。
スウェーデンのカフェは結構ハエが飛んでいる。
みんな食べ残しをテーブルに置いたまま出ていっちゃうことが原因なのかなと思う。(テラス席だと、カモメが食べにくる)
ここの人は「日本はクリーンだよね」とみんな言うが、納得。
5軒目 "Cafe Schwelzer"
観光地のど真ん中に位置するこのカフェは、終日観光客で賑わっている。
Googleマップで評価がすごく高かったので行ってみた。
ここはオレンジ絞り100%のジュースが看板メニューだが、1つ1,000円以上したのでやめておいた。(他のもめちゃ高かった…)
ここで考えたのは、スウェーデンでは(海外では)日本と比べてフルーツが安いということ。これについては以下の記事で書いたことがあるのだが、まとめると、日本の流通網や生産体制に問題がありそうだという話。
6軒目 "Vete-Katten"
スウェーデン在住のお姉さんにおすすめされた場所。
客席が50〜100席くらいあるでかいホールが特徴的。
ラテが溢れんばかりのばかでかさ。
プリンセストルタは、スウェーデン名物のケーキ。
緑色の生地がめちゃ甘いけど、酸っぱめのストロベリーがスポンジの間に挟まっていてバランス最高。(ここは食レポ)
7軒目 "Bröd & salt"
ここもスウェーデンによくあるコーヒーチェーン店。
ここはちょっと寄っただけだから特に感想なし(笑)
8軒目 "Choklad Koppen"
"Cafe Schwelzer"と同様、観光地のど真ん中にあるこのカフェは、いつも人でいっぱい。1人では入りにくかったから、友達を連れて行ってみた。
このチャイラテもそうだが、友達が頼んでいたチョコケーキ、ここのメニューのクオリティは最高級!だと思った。
次は看板メニューのチョコ・ラテ?みたいなんを飲みたい。
実は、一緒に行った友達がヴィーガンだったから、ラテ系が飲めなかった。(牛乳もだめ)
友達が店員さんに、スイーツの中でヴィーガンでもいけるものを聞くと「チョコケーキだけ」と言われて、それを注文していた。
ここで思ったのだが、やはりスウェーデンでは、食に対する理解が進んでいると思う。日本だったら、バイトの店員さんが、どれがヴィーガンでもいける食べ物か即答で答えることはできないだろう。
また、ここのお店はヴィーガンやベジタリアンに対応しているメニューがなかったが、他のお店、特にチェーン店(マクドナルドなど)では対応していることがほとんど。
まだまだ行ってみたいカフェがあるので、引き続き訪れてみようと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?