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北欧で流行りの雪の中でのフィーカ

北欧には「フィーカ」というお茶の時間を表す言葉があります。職場や家族や友人たちとお茶の時間を持つことはとても大切で、ちょっとした休憩タイムとして午前と午後にフィーカの時間を持ちます。

北欧の人たちはフィーカが大好きで、生活の一部になっています。

それなのに、コロナ禍で今までのようなフィーカの集まりができなくなった今、アウトドアフィーカが流行っています。

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このところ雪が積もり、気温もマイナス10度にもなるかというのに、人々は喜んでアウトドアフィーカを楽しんでます。

晴れた日には、アウトドアのカフェが長蛇の列になります。

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フィーカはコミュニケーションの場

北欧のオフィスでは、午前10時と午後3時ごろにフィーカタイムがあります。オフィスにはフィーカのための菓子パンやクッキーやフルーツが用意されていたり、スタッフが順番で用意します。フィーカの時間になると、特に声を掛け合うこともなく、なんとなくみんながキッチンやフィーカルームに集まってきます。

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フィーカはスタッフ同士のコミュニケーションの役割も果たしています。普段はあまり顔を合わさない他のスタッフたちと、お菓子とコーヒーをいただきながら他愛のない話しをすることで、親睦が深まります。週末に何をしたとか、家族のこととか、仕事とは関係のない話しをするのがお約束です。

また、毎週金曜日の午後など、時間を決めてオフィスのスタッフ全員が集まる本格的なフィーカタイムが設けられます。その時間には急ぎの仕事がない限り、スタッフ全員が集まります。誕生日の人が自らがケ ーキを持参し、スタッフたちにふるまうという習慣があります。お誕生日を誰も祝ってくれないと残念がるのではなく、自ら自分のお誕生日を祝うことで、みんながハッピーに気持ちになりますね。

プライベートな時間でも、家族とともに一息入れるフィーカは、家族のコミュニケーションを図る大切なひとときです。祖母から母や娘や息子へ、その家庭ならではの伝統の焼き菓子のレシピもあります。昔はフィーカで出す焼き菓子が足りないことが失礼にあたり、食べきれないくらい出したそうです。

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お友だち同士では、お気に入りのカフェでフィーカを楽しんだり、手作りのお菓子を持ち寄って集まります。カフェやベーカリーには美味しそうなフィーカの焼き菓子がたくさん並んでいます。

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フィーカのコミュニケーションは、日本での仕事帰りに行く飲みニケーションの役割も果たしています。飲みに行くのは仕事が終わった後なので、帰りが遅くなってしまいます。最近はお酒を飲めない人も増えていて、お酒をコミュニケーションの場にするのは適さなくなってきました。フィーカは勤務時間内なので、仕事の一環と考えることもできますし、あくまでもひと休みする時間としての集まりなので、気軽に参加できます。仕事が終われば誰もが家に直行したり、自分の趣味の時間に使います。お酒を飲みに行くのは友人や恋人など、仕事関係以外の人たちとのお楽しみタイムです。

北欧のライフスタイルとして欠かせない「フィーカ」。気軽に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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