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2021年の10冊

2021年を
SWING-Oが読んだ本の中から10冊選んで
振り返っておきます

ちなみに2020年を本で振り返るとこうでした

もちろんこのblogを読んでくれる方にオススメな本でありつつも
その実、自分の頭の整理でもあります
いずれ振り返った時に「あ、そう言う2021年だったな」となるはずなので

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ブリジット・バルドーのシネアルバム〜エロスの女神

なにせ極私的に2021年中盤はイニシャルB.B.でした。ツアーで金沢に行った際に、散歩で寄ったレコード屋にこの本が置いてあったのです。B.B.はSerge Gainsbourgプロデュース曲こそ持ってましたが、他の音源や主演映画のチェックをしてなかったので、この本を購入して以降ガイドブックのようにそばに置いてあった本です。ある種、一番ページを開いた本w

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「セロニアス・モンク〜沈黙のピアニズム」
ローランド・ウィルド著

これも中古レコード屋で見つけた本でした。モンクはいろんな形で読んできましたが、この本が秀逸なのは、ピアニストが記したモンク研究本だということ。きっちり時系列では書かれているものの、ミュージシャンであるが故に想像に難くない心理分析に満ちていて、モンクの温もりが伝わってくるような本でした。

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「アレサ・フランクリン・リスペクト」
デヴィッド・リッツ著

このblogでも紹介してますが、伝記本はやはり自伝より愛ある他者が記した方が面白い場合が多いですね。特に彼女、アレサはそうだと思います。彼女の光と闇とエネルギーが伝わってくる、いろんなビックリな史実にも溢れている「愛ある」アレサ本。アレサ本人は発禁にしようとしたらしいですけど

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「青の儀式」白須純著

友人の、しかも母親からオススメされて自分の手元に舞い込んできた本。青色にまつわる物語を著者自ら世界中から集めて記している素敵な本でした。著者はポルトガルのタイルアーティスト。空・風・波だけの情報を頼りに1000キロの船旅が出来る南太平洋の民族の話とか、ティファニーブルーはアメリカンロビンという鳥の卵の色なんだという話とか、、、そんな切り口の話に溢れていて心地よい本。

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「空海の風景」司馬遼太郎 著

個人的に初司馬遼太郎でした。うん、流石の情報量と空想力でぐいぐい引き込まれる本でした。なにせ1000年以上の話ですからね。残された情報をかき集めて、あとは心理分析を交えながら、リアルな空海を浮かび上がらせようという本。これを読んだ直後に空海ゆかりの京都の東寺に行けたので、心地よさ倍増でした。散歩のお供に、こうした歴史本があるのもいいもんですね。

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「彗星の孤独」寺尾紗穂 著

これはもう、愛情をたっぷりと込めたレビューをすでに記してるので、そちらをご覧いただいた方がいいでしょう。彼女の新作も出たので、先日通販サイトからポチッとしたところですw

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「樹影譚」「年の名残り」丸谷才一 著

知らなかった作家との嬉しい出会いNo.1はこの丸谷才一でした。きっかけはBRUTUSの村上春樹特集で、氏が紹介する書籍の中の一つにこの「樹影譚」があり、旧仮名遣いなのに読みやすく、かつ素敵な小説で感動し、他も読んでみたら更に気に入っちゃって、現在4冊目を読んでいるところです。物事・考え方には人それぞれ、、、なことを見事に物語にまとめる手腕は、どの本を読んでも感服です。氏の面白さに関しては、もう少しうまく表現できたらいいけど、、、もう何冊か読んだら記してみようと思います。

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「ものぐさ精神分析」「続・ものぐさ精神分析」岸田秀 著

これについても既に熱く語りましたね。SWING-Oが読書によって救われた初体験な本ですが、それを数十年後に再び読んだ感想文は既に記してるので、興味があればこちらを。

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「ポストコロナ期を生きるきみたちへ」
内田樹 編集

これは既に2020年に出てた本ですが、残念ながら2021年に読んでもそのまま参考になる本になってましたね。いろんな識者が、子供たちに「これからの時代を生きる・生き抜くヒント」を伝えようとする内容は、結果父親でもある自分の参考書にもなりました。そもそもの内田樹の書き出しがいい
「もっとまともな社会を手渡したかったのに渡せなくて「ごめんなさい」
氏の本は本当沢山読んできてますが、毎年沢山出しすぎていて追いつけないところはありますが、今後も随時気になるタイトルを選びつつ読み続けようと思ってます。

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「風邪の効用」「整体入門」野口晴哉 著

既にレビューは記してますが、この東洋医学〜整体の本のおかげで、自分の体調は安定しているといっても過言じゃないと思います。何かっつうと薬・ワクチンという西洋医学も必要な時は必要ですが、それは健康の秘訣とはまた別なもの。こうした東洋医学の身体の捉え方はこれからもこの本を軸に俺は生きていこうと思います。


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緊急事態宣言が一年の半分以上を占めた2021年だったからでしょうね。いつもに増して沢山の本を読んだ気がします。なにせこれの3倍は読んだでしょうから。

2022年も沢山の本と出会い、浸り、刺激と影響を受けながら
少しでも人間として成長できたらいいなと思います

最後にオマケの写真をどうぞ
2021年に入手した雑誌、暮しの手帖もよかったですw

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