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【「世界青年の船」 SWY広報部 連載企画】「承認欲求」って一種の呪いですよねっていうお話。

「世界青年の船」SWY広報部です🛳
(世界青年の船事業の詳細については、以下の記事をご覧ください。)

今回のnoteでは、

「世界青年の船事業って LIFE CHANGING EXPERIENCE って言われているけど、具体的なイメージが全然わかないんだけど!」

そんな未来の参加者に向けて、
また、自分の生き方に悩む全ての人に向けて、
「世界船」OBOGの経験をシェアしていきたいと思い、始めた連載企画「LIFE CHANGING EXPERIENCEをことばにしてみた。」から、記事を公開します。1ヶ月の船上生活を通して、世界中からの参加青年たちとの交流を通して、彼らの価値観・人生はどのように変化したのでしょうか? 

ぜひ最後までお読みください。

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こんにちは!
SWY32のいどけんと申します。現在は大学4年生で、今は夏休みということもあり、特にこれといったこともせず、日々のんびり過ごしています。

そんな僕ですが、世界船ではとにかく爪痕を残すことをテーマに日々動き回っていました。委員長として20人の多国籍チームをまとめてみたり、セミナーで200人を前に2時間の司会をしたり、毎日の様に人の相談に乗ったり、とにかく日々やれることを全力で、せっかくの機会だからって前に出られる機会があれば全部出ていました。

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なんでしょう、僕はそうじゃないと落ち着かなかったんですね。
とにかく日々成長して中心にいないと気が済まない、みたいな。何か理由があるかと言われたら、別にそうではないんですけど。
ここまで読んだ方には「すごい努力家なんだな」ってもしかしたら思ってくださる方もいらっしゃるかもしれません。でも本当はそんなたいしたものではなくて、他人に認められたいっていう承認欲求の塊だったんです。人にすごいと思われたいから前に出て、感謝されたいから頼まれたらどんなにしんどくても断らない、みたいな。
別に承認欲求を否定するわけではないです。ただ、僕の場合は強すぎた。世界船では周りにすごい人がたくさんいたから、自分もすごいと思われたいという気持ちが強く出たのかもしれません。

承認欲求が強く出た僕は、とにかく人の期待を超えようとできる努力は全部しました。毎日夜遅くまでミーティングの準備をして、寝る間を惜しんでプレゼンの練習をして、みたいな。
承認欲求が強いと視点が自分ではなく他人になるんですね。こういう人がすごいと思われるだろうから、自分もそうなろう、みたいな。
自分がどうなりたいかではなく、どうあるとすごいと思われるかが当時の僕には重要でした。そこに自分はないんです。

そんな日々が続いて、一人ミーティングの準備をしていたらニュージーランド人の友人が「最近疲れてないか。」と声をかけてくれたんです。

「いつも前に出て、本当にすごいと思う。でも、座ってゆっくり景色楽しんだり、海見ながら自分と対話する時間作れているか。そんな時間が私は人生で一番大切だと思う」

と真っ直ぐ眼を見て伝えてくれました。その言葉を聞いて初めて自分が無理をしていたことに気づけたんです。
そこからようやく私のSWYが始まったような気がします。他人にどう見られたいかではなく、自分がどうしたいかを基準に考えるようになり、日々が益々楽しくなっていきました。面白いことに、そう考えられるようになってからの方が周りに人が集まってくるようになりました。

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この連載はLife Changing Experienceがテーマでしたね。
僕はこの世界船で、自分の人生なのだから、自分が生きたいように生きる。という傍から見たら当たり前のことをしっかりと考えられるようになりました。例年だったらこの夏休みの時期も周りの目をどこか気にして何かしないと、何かしないとって動き回っていたと思います。
でも今はのんびり過ごして、たまに心惹かれることがあればやるっていう自由気ままな日々を過ごしています。もちろん、変わる前の方がキャリアとか、スキルとか、成長っていう意味ではよかったのかもしれません。

でも僕は下船後の今の自分の方が、自分らしくて好きなんです。
(2020/8/14)

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