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アイデアに関する本を13冊読んでみた。

初めまして、お久しぶりです。僕です。

最近みなさんなににハマっていますか?

僕は読書にハマっています。読書というか

『一つのテーマを短期間で集中的に学ぶこと』にハマっています。

具多的には、5月の頭はゼミの選考のために「マーケティング関連」の本を10冊読み、この前までは「アイデア・発想法」に関する本を13冊読みました。

ということで本日は「アイデア・発想法」に関するまとめた知識を紹介しようと思います。

☆そもそもアイデアってなに?

アイデア学の祖とも言えるジェームス・W・ヤングによると、


「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何物でもない。」
そうです。


『考具』の加藤昌治さんや、『アイデアのヒント』のジャック・フォースターさんなど、多くの作者もこれに賛同しており、自分自身も納得しています。

アイデアは「新しいもの」とか「センスがある人にしか思いつかない」というイメージがある方も多いと思うのですが、「既存の要素の組み合わせ」ならば特別新しくもないし、誰にでも考えることができそうですね。

ちなみにアイデアはロジカルに考え出すものなのに対して「発想」は瞬間的に思いつくものと定義されているものもありましたが、「発想」も結局は今までの知の蓄積の上にあるものなので、そこまで区別する必要はないように思います。

☆アイデアを考えるときの流れ

アイデアを考えるときは大きく3段階に分けて考えるのが良いようです。

➀情報を集める

➁アイデアを発散する

③アイデアを収束する

です!

中心は➁ですが、順を追って説明していきます。

➀情報を集める

情報を集めるということも二要素に分かれます。
一つ目は日常的にさまざまな情報を集める事。
二つ目は考えるアイデア、企画に関する情報を集めることです。

一つ目に関しては、普段からいろんな本や雑誌を読んだり、人に話を聞いたり体験してみたりすることが大切です。「いつか役に立つ」「アウトプットする」という意識に変えるだけでも全然違うようです。
二つ目は、たとえば会社員で、ある自社商品を売りたいなら、自社の情報をいろいろ集めたり、売りたいものの市場に関する情報を集めたりするということを示しています。
これはどちらも大切で片方だけだと次の段階でいいアイデアが思い浮かびにくくなってしまいます。よく「何かを考えよう」となったらいきなりアイデアを考えはじめ、なかなか思いつかないという人がいるのですが、まずは情報を集めましょう。(自戒の念)

➁アイデアを発散する

情報を集めたら次はアイデア出しです。
アイデア出しでは今から上げる5つのポイントを意識して頂けると効果的です。

Ⅰ.質より量

Ⅱ.強制力をつける

Ⅲ.問い、視点を変えてみる

Ⅳ.偶発性を味方にする

Ⅴ.わがままになろう

です!!

Ⅰ.質より量

「質より量」はよく言われていることですが、ついつい量を出すことをサボってしまったり、そもそも「そんなに思いつかないよ!!」ってなったりしますよね。あとはつい「質」を重視しているから「量」は出さなくていいと、ちょっと気取ってしまったり、、、
でもやはり量が大切なのです。ぜひ「答えは1つではない。いくつも探してみる」「少しでも違えばそれもアイデア」「アイデアは否定するべきものではない」ということを意識してたくさん出してみてください!

Ⅱ.強制力をつける

人間って自由すぎると「何から考えていいか分からなくなって、何も思い浮かばない!」みたいになりますよね?ですから、強制力をつける事をおすすめします。
作家さんとか見てくださいよ、あの人たち締め切りが近づかないと全然やらないでしょ?むしろ締め切り過ぎてから頑張るでしょ。そういうことです。
で、強制力をつけるためには、後で書いてあるフレームワークを使うとか、時間制限をつけるというのがおすすめです。

Ⅲ.問い、視点を変えてみる

これもフレームワークがあるので、ぜひそれを使ってもらえればいいのですが、問いと視点を変えるのは本当に大切です。
例えば、「もっと大きくしてみたらどうなる?」とか「お客様だったらどう考えるんだろう」とか「もし孫さんだったらどう考えるんだろう」とか「本当に家に柱って必要だっけ?」とか様々あります。
視点を変えてみると見えるものが大きく変わるのでおすすめです。
「問い、視点を変える」はアイデアを収束していく時にも使えます。

Ⅳ.偶発性を味方につける

これ結構今までの僕の視点にはなかったんですが、めちゃくちゃ大事だなということに気づきました。これは異分野を組み合わせる事にも近いと思っています。
ただ一個の軸だけで考えると固定的な意見に固まりやすいですが、ほかの要素例えば、「新しい家具を売ろう」となった時に、家具だけを考えていても新しいものは思い浮かびにくいですが、もう一個の考える軸に思い浮かんだ動物を入れてみて、「椅子×シロクマ」でふわふわした椅子、とか「机×ペンギン」で足元があったかい机とか、やってみるといろいろアイデアが出てきます。
今までにないものを作るとしたら「え?その組み合わせはないんじゃない?」ってものを組み合わせる必要があるので「偶発性を味方につける」ことも大切です!セレンディピティとかもやや近いのかもしれません。

Ⅴ.わがままになろう。

『考具』で「アイデアはわがまま⇒思いやり」で考えることが大事と書かれていました。
つまりアイデアはまず「我がまま」で考えるべきで、予算とか人の目とか何も気にせずにただ自分が解決したい課題や、自分が叶えたいことに対して、思うがままに考えようということです。「我がまま」だからこそ自由で新しいアイデアが生まれるのです!

➂アイデアを収束する。

ここでは、大量に出したアイデアからいい案や企画を作っていきます。
今まで出したアイデアを整理したり、分類したり、結合させたりしながら、形にしてみます。
フレームワークを使えば抜け漏れが減ると思います。
また、アイデアを出し切って絞り始めてもまた➁に戻ったり、往復は自由にしてかまいません。

☆特におすすめのフレームワーク、やり方

ここでは
➀情報を集める
➁アイデアを発散する
③アイデアを収束する

に沿っておすすめのフレームワークや、やり方を書かせていただきます。

➀情報を集める

Ⅰ.カラーバス

日常生活をインプットにする魔法です。普段「見えている」ものを「見る」ものにします。
具体的には
1. 特定の色や形、位置、音を決める。Ex)例えば「赤」「尖っているもの」「高いところ」など
2. そのことを意識しながら日常生活を送る。(駅まで歩くときとかです。)

たったこれだけのことなのですが、心理学的に「カラーバス効果」「選択的注意」などと呼ばれ証明されている通りかなり効果があります。
ただぼーっと歩いている時間をインプットに変えられるのでぜひやってみてください!意外な発見があるかもしれません!

Ⅱ.読書の仕方を考える(フォトリーディング、速読など)

フォトリーディングや速読と聞くと胡散臭いですよね。たまに本当にフォトリーディングできる方がいるらしく僕なんかはびっくりしちゃうのですが、ここで僕が言いたいのは効率よく読みましょうということです。
小説やエッセイは別にして、ビジネス書や自己啓発書、専門書などは読み物として読む場合もあるのかもしれませんが、多くの場合は「知識を増やすため」に読むと思います。
ですから、自分が学びたいところを中心に読むべきなのです。
読書の仕方については2週間以内に改めて書きますのでその時にぜひ読んでいただきたいです。
少なくとも一つ1文字1文字読んでいる方に言えるのは、「1文字1文字読んでいるからといってあなたはその本で学んだことをちゃんと話せますか?」ということです。
つまり、結局ゆっくり読んでも大して覚えてないのですし、たいていの本で必要な情報は4~11%ほどしかないようなので、効率よく読むべきだよね!ということです!
後日きちんと書くので読んでください!

➁アイデアを発散する

Ⅰ.マンダラート

あの大谷翔平が夢を描いた話で一時期話題になったあれです。
3×3の枠を作って中心に考えたいことを考え周りに思いついたことを書いていきます。また更にその思いついたことを中心にして新たな3×3のマンダラートに書いていきます。
強制力が働くのと1つのところにアイデアのつながりが見えるところがおすすめポイントです!このnote書く時も使いました(笑)

Ⅱ.ポストイット

ポストイット1枚に1案でどんどん書いていく方法です。チームでやるならブレインストーミングと掛け合わせてもいいですし、とりあえず書いていくでもいいと思います。
ポストイットだとグルーピングがしやすいので、おすすめです!自分のインターン先ではよくポストイットを使ってアイデア出しを行っていました。

Ⅲ.マトリックス法(強制連想法)

マトリックス法は変数を二つ掛け合わせてアイデアを生み出す方法です。
「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何物でもない。」という定義にまさにあった発想法です。また偶然性を最大限に活かした方法でもあります。
やり方はまず考えるテーマを決めます。(例えば「新しい時計」とかです。)
で、そのあとそれに関する変数を決めます。日本創造学会によりますと、
i. 対象
ii. 場面
iii. 機能
iv. 心理
v. 形態 他
があるようです。
それを縦軸横軸にして空白を埋めていきます。結構新しいものが思いつきます。

↑みたいなイメージです。

また、少し似た方法に「エクスカーション」というのもあり、横軸は考えるテーマに沿ったことを書きまずが、縦軸はまったく関係ないものを書いていきます。(例えば動物とか、場所とかです)
先ほどの「偶発性を味方につける」の例はまさにこのエクスカーションから生まれたものです。突拍子もないアイデアが思い浮かぶので困ったらこちらもお試しください。


Ⅳ.オズボーンのチェックリスト

①他に使い道はないか(Put to other uses-転用)
②他からアイデアが借りられないか(Adapt-応用)
③変えてみたらどうか(Modify-変更)
④大きくしてみたらどうか(Magnifty-拡大)
⑤小さくしてみたらどうか(Minify-縮小)
⑥他のものでは代用できないか(Substitute-代用)
⑦入れ替えてみたらどうか(Rearrange-置換)
⑧逆にしてみたらどうか(Reverse-逆転)
⑨組み合わせてみたらどうか(Combine-結合)

の9点から発想します。すでにアイデア出尽くしたな、、、となった時にこれを使うと再びどんどんアイデアが出てきます。
似たものにシックスハット法や、SCAMPER活用法(オズボーンのチェックリストが元らしい?)など視点を変えてくれる方法は色々あります。ぜひ活用してみてください!
先ほども書きましたが、アイデアを収束させていく中でも活用できると思います!

➂アイデアを収束する

Ⅰ.グルーピング

考えたアイデアを様々な切り口でまとめる方法です。
大きな要素、小さな要素で括ったり、関連性を線で結びます。
先ほど書いたようにポストイットだとやりやすいです。
応用としては、弁証法的に考えたり、することもできますが様々なグループ分けをする中でアイデアを結び付けたりするだけでも効果は大きいと思います。日本の発想法の祖的な立ち位置の川喜田次郎さんのKJ法などにも似たことは見えるのでよかったら読んでみてください。

Ⅱ.SUCCESs

『アイデアのちから』の作者が提案している良いアイデアの6つの要素の頭文字をとったものです。
「Simple、単純明快で核心をついているか」
「Unexpected、意外性があるか」
「Concrete、具体的であるか」
「Credible、信頼性があるか」
「Emotional、感情が動くか」
「Story、物語性があるか」

この6つの要素、必ずしも全部が必要なわけではないですが、一つの指標として使えると思います。特に筆者は、ことわざは一種の理想になると話していました。なぜなら多くは具体的であり、核心をついているからです。「確かにただ抽象的に良いことを言われてもピンとこないけど、具体的だと確かに記憶に残るな~」とか思いました。

☆おすすめの本

13冊読んだ中でのおすすめ本を3つだけ紹介します。

第三位 『スウェーデン式アイデアブック』

めちゃくちゃ薄くて80ページくらい、しかも絵だけのページが半分近くあってすぐ読めます。固い頭に「こんな視点もあるのか!」と気づかせてくれる本でなかなか面白かったです。ただ話は簡単なのですが、入門書とかアイデアを体系的に書いてある本ではありませんのでその点ご注意を。個人的に推しです。

スウェーデン式 アイデア・ブック

第二位 『アイデア大全』

アイデアの発想法を42個紹介してくれる本です。レビューがあるのと具体例が豊富なところがポイントで、実践しやすいです。また、その発想法の背景まで書いてありますので、ただツールとして使いだけじゃなくてそういうところまで知りたい人には特に特に、おすすめします!そうでなくてもたくさんの方法が細かく載っているのでおすすめです!

アイデア大全

第一位 『考具』

正直ここに書いていることの7割くらい『考具』なんじゃない?ってくらい書いてます。
アイデアの定義から具体的な方法まで書かれている一冊で、その方法は誰でも実践できそうなものが多くありました。また語り口がナチュラルで大変読みやすかったです。

考具

ちなみにアイデアの基本を学ぶのであれば、『アイデアのつくり方』と『アイデアのちから』が好まれています。特に『アイデアのつくり方』は100ページないくらい短いのでおすすめです。

☆最後に

6000字を超えるこのnoteもし読んでくださった方いらっしゃいましたら本当にありがとうございます。
結構アイデアを出すのは得意分野ではあると思っているのですが、たまに全く出ない時もあったので、これからは今回学んだことを活かして止まることがないようにしたいなと思っています。皆さんもぜひこの中から一つでも盗んで実践してみてください!
それでは。

※最後に参考文献というか、読んだ本一覧(本当は出版社とかまで書いたほうがい印象けど題名だけで許してください)

・ビジネスフレームワーク図鑑
・考具
・アイデアソン!
・アイデアのヒント
・アイデアのつくり方
・センスは知識からはじまる
・発想の極意
・発想法 創造性開発のために
・アイデアのちから
・アイデア大全
・スウェーデン式アイデアブック
・スウェーデン式アイデアブック2
・アイデアのレッスン

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