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2人目も産後ケア使ってみた(宿泊型編)

こんにちは、ぺろよしです。
前回に引き続きまして、宿泊型産後ケアを受けてきた感想を書いていきます。

通所・訪問型の産後ケアについてと、申請〜利用決定・予約までは以下noteをご覧下さい。


◆利用するまでの振り返り

私の自治体では通所となると1回当たりの利用時間が4時間と短かった為、宿泊型産後ケアに全振りしてガッツリ休む気満々でいました。
通所・宿泊合わせて7回までなので7連泊しよう!と思い、希望していた施設の注意書きを見てみると産後ケアの利用は平日月曜から金曜のみの最大4泊5日。
他市からも産後ケアを受け入れているのでまとまって4泊となると空きがなく、1ヶ月半先の予約となりました。この施設は宿泊だと産後2ヶ月までの利用だったので割と直前ギリギリ。

しかし後にこの連泊の判断がちょっとした間違いだったと気付きます…。

とりあえず無事予約出来たので、市の方にはウェブで「この日ここで産後ケア使うよ〜」と連絡してあとは利用日を待つだけです。
これで休めるぞ!とすごくルンルンでした。


◆N産婦人科の産後ケア

・待ちに待った産後ケア当日

行き先は隣市のN産婦人科です。名前を出してもいいかなと思いましたが念の為伏せときます。
ここを選んだ理由は「母子同室」の文字がなかったから。問い合わせの時にも「赤ちゃん預けて休息に徹しても大丈夫でしょうか?」と念の為聞いてみたら快く「どうぞ!」と言ってくれたので安心です。
そして持ち物が少ないのもポイント。オムツ・粉ミルク・タオルの嵩張る物全てを病院側が準備してくれているのです。
持って行くのは赤ちゃんと私の着替え洗面類・哺乳瓶・母子手帳のみ。ありがてえ〜。
他にもHPを見て施設が綺麗で食事が美味しそうだった事、宿泊型産後ケア利用者にはエステやよもぎ蒸しなどの無料オプションが付く事が決め手になりました。
当日は夫が車を出してくれたので娘を保育園に預けてから行きました。

約束の朝10時に到着すると私が産んだ病院よりは小さいけれど綺麗な建物の産婦人科でした。
受付で保険証を提出し問診票を記入後、産後ケア担当の助産師さんが来てくれて使用する部屋に案内してくれました。
通されたのは2階の端の大部屋。

寝場所はクイーンサイズのリクライニングベッド。家族も泊まれて夫は食事が付いて別途一万、きょうだいは素泊まり無料で奥の畳スペースに布団を敷いて寝る感じ。出産される方の利用がない限り産後ケアはこの広い部屋だそう。

入口近くにトイレと洗面スペースがあり、その奥にバスタブ付きのお風呂があります。邪魔される事なく一人でゆっくり湯船に浸かれる訳です!これは嬉しい〜!
アメニティはバスタオルとフェイスタオルが1枚ずつ支給されるのみで交換はなし。
ゴミ箱のゴミを捨てる程度の清掃が1日1回入ります。

「この子沐浴させてくるから楽な服に着替えてね」と言われ助産師さんとおギャン様は退出。
早速スリッパに履き替えてワンピースタイプの部屋着に着替えました。
しばらくした後、助産師さんとコットに入れられてこざっぱりしたおギャン様が戻ってきました。おギャン様の服は多めに持って来ていましたが、病院のベビー服がまだ着られたのでそれで過ごす事に。帰ってからの洗濯物地獄を考えずに済んでラッキー!
作ってもらったミルクを飲ませながら私の検温とエジンバラチェックをしてカウンセリング。
・出産時からこれまでの状況
・ケア中どの様に過ごしたいか
・育児で相談したい事はあるか
などを聞かれたので、預けて休みたい事とおっぱいのスムーズな咥えさせ方(この時1月末だったのでまだ一応B地区は咥えさせていました)等を細かく教えてほしいとお願いしました。
昼食は12時であと1時間程あったのでそれまで寝て休む事に。早速ベッドにダイブしたもののやはり眠れずスマホをいじったりTVを付けたりしていました。寝ろ。

ダラダラしてるとあっという間に昼食。
え、何これ豪華すぎない??本当に食べていいの???
小さいグラス入りの前菜とか野菜の飾り切りとか絶っっっ対に赤子いたら作れない&食べられないであろうものが今私の目の前に!!
しかも!邪魔されずに自分のペースでゆっくり食べられるなんて!!めちゃくちゃ味わって頂きました。
ちなみに部屋の中に電子レンジがあるので更に温めて食べる事も出来ます。水はペットボトル一本だけ無料なので、後は洗面台で水を汲んでポットで沸かしました。緑茶ティーバッグが毎食一つ付きます。
そして配膳下膳もやってもらえるという上げ膳据え膳っぷり。

昼食後抱っこ紐に入れられたおギャン様と助産師さんがやって来ました。
分娩で忙しくならない限り日中はこの様に付きっきりで助産師さんがみてくれます。しかもコットに入れてベビー室の片隅に放置ではなく、寝付くまで抱っこしたりあやしたり様子を事細かに見てくれるのです。非常に安心感がありますね。
環境が変わった事に気が付いたのかおギャン様はしきりにキョロキョロしていつもより多めに泣いていた様です。
また泣いてミルク欲しがったら連れて来まーす!とおやつを置いて出て行かれました。

3時のおやつ。ここはおしゃれカフェですか?

おやつも食べてまたダラダラ。疲れているのですが目が冴えてしまって眠れません…ひたすらスマホをいじってしまいます。
5時過ぎくらいに助産師さんが来て退勤するので何かあれば夜勤の助産師に言ってねとの事。
夜は母子別室ならベビー室で他の赤ちゃんと一緒に過ごします。

助産師さん複数名の必死の寝かしつけで寝たすごい寝相のおギャン様

夕食は6時に夜勤の助産師さんが配膳してくれました。これまた豪華!天麩羅(しかも衣がカラフル)が嬉しいです。
産院のごはんも美味しかったけど見た目は完全にこちらに軍配が上がりますね。千代紙敷いてたりお花の形の菜飯とかとても綺麗。しかも美味しい。
「湯船にぜひ浸かって下さいね」と助産師さんが色んな入浴剤が入ったカゴを持ってきてくれたので、好きなものを選んでお湯を張りました。
一人でゆっくりお風呂に浸かれるなんて本当に久しぶり。スパ銭や温泉が大好きなのでよく行きますがお姉様がいると慌ただしいし、妊娠中はシャワーが多かったのです。


お風呂はユニットバスではなく足が伸ばせる大きさ。自分が好きな入浴剤を入れて時間を気にせずのんびり出来る時間がこんなにも贅沢だとは出産するまで思ってもみませんでした。今後もお子ちゃま2人がある程度大きくなるまで一人でゆっくり入るのは難しいのでのぼせる直前まで浸かりました。

本当にこんなに贅沢していいのかなあ…なんて、休む為にここに来たのに頭の片隅ではお姉様や家の事が気になって仕方ありません。

・2人目だと連泊はやめた方が吉

そこへ夫からLINEが。
お姉様が「ママどこ行ったの?ママと話したい!」と言って聞かないのでビデオ通話出来ないかと。
軽い気持ちでLINEを繋いだのですが後から思えばこれが大失敗でした。

ママの顔を見る=寂しさに火を付けてしまったのです…!

何でママいないの?パパじゃなくてママと寝たい、早く帰って来て!!の大癇癪状態に移行してしまい収集が付かなくなりました。
その晩は夫が何とかして宥めすかして寝かしつけたものの…「娘をほったらかし、夫にワンオペさせて一人だけ楽してるダメ母」といういつもの罪悪感モードに陥ってしまったのです。

複数の助産師さん方にお姉様の件を相談したのですが、2人目のママが産後ケアで宿泊する場合は上の子問題が発生する事がほとんどだそうです。
お姉様と同じく「ママがいない!」と寂しがったり癇癪を起こすのが普通なので、宿泊は使わず通所にしたり、単発の宿泊で分割予約したりしているそう。逆に上の子を伴ってまで宿泊する人は少数派。何故なら病院から出られずこの部屋内のみで過ごすので飽きて長時間過ごせないから…。
連泊した方が休める!と思っていたのですが誤算でした。確かに上の子がいれば連泊するより単発で分割予約した方が家族の負担にもならないし、次の予約まで頑張ろうと思えますもんね。

明日保育園は休ませて日中だけでもお姉様連れて来たら?そしたら少しは落ち着くかもと夫に伝えましたが、「逆にもっとママモードになるのでは」と返されました。確かに一理ある…。
翌朝悩んだ末に4泊を短く切り上げられないか聞いてみましたが直前なのでキャンセル料が発生してしまうとの事。
中には上の子を気にするあまりお金を払ってまで帰るママもいるらしいけれど、せっかく来ているのに帰っちゃうなんてもったいないし…。
悩む私に助産師さんが「ママがいないって言う環境も上のお姉ちゃんには成長の大事なきっかけじゃないかな?めちゃくちゃ気になるだろうけど今はゆっくり休んで笑顔で帰ったら家族に対して改めて感謝の気持ちが持てるよ」と言ってくれました。
確かに母と子が何日も離れて過ごす事なんて初めてです。寂しい思いはさせるだろうけど娘にとって、そして私にも必要な経験かもしれません。
それに私がしっかり休んでリフレッシュする事でイライラが少しは収まって何となくギスギスした家族の雰囲気も変わるかも…。やっぱりここは2人に甘えさせてもらおうと決めました。

・休むのも大切だけど

翌日からは今までの疲れを少しでも取る為に時間があれば寝たり、好きな動画を見たりボーッと窓から外の景色を眺めたり。
2日目にはアロマボディマッサージも受けてバキバキの全身をほぐしてもらいました。

産後ケアはママの休息だけでなく、赤ちゃんとの生活を軌道に載せるための育児支援という大きな目的もあります。
同じ育児であってもお姉様とおギャン様は違うので、休む以外に担当助産師さんに色んな事を聞きました。ミルクの量、パイ乙、D-MER、体調変化、お姉様や家族の話…ちょっとした疑問にも親切に何でも答えてくれたし、じっくりとおギャン様を観察した上でのアドバイスだったので為になりました。
特に待つ姿勢での授乳アドバイスを受けてからは抱っこスキルが上昇した様に思います。

・お食事風景

やっぱり3食+3時のおやつは楽しみでした。部屋からほぼ出ずに過ごして完全に食っちゃ寝状態。体重?そんなもん知らん!

2日目朝食イングリッシュマフィン
2日目昼食ガパオライス。生春巻き大好き!
2日目おやつカステラとミニ羊羹セット
2日目夕食ぶりと肉じゃが。和食大好き!
3日目和朝食。高野豆腐が美味でした
3日目昼食パスタとプチパン。デブが捗るぜ!
3日目おやつ。カスタードクリームをパイで包んだやつ
3日目夕食。旅館並に小鉢たくさん!
4日目朝食フレンチトースト。飲物はハーブティー
4日目昼食親子丼とミニうどん。関西だからね。
4日目おやつ芋羊羹とカステラ
4日目夕食ぶり照りと煮物。左上の小鉢類が嬉しい
5日目朝食チーズリゾット。最後の晩餐…


通所ケアの昼食。しらすと温玉と春野菜のパスタ。


めちゃくちゃ豪華だと思いません??
花弁や飾り切り等見た目も盛り付けも豪華で綺麗!産婦人科のごはんってすごく美味しいですよね。もう二度と食べられないのが惜しい…。

最終日の朝に母子手帳を返却してもらい、改めて今後のミルク量や発育状況についてアドバイスを受けて10時過ぎに病院を後にしました。
帰った後は当然普通の日常生活が待っている訳で、今までの極楽生活からは一変(笑)
次の産後ケアまだかなあなんて考えていました。

そして4月にも通所で4時間程お世話になりました。
おギャン様の事を覚えていてくれて引き続き発育相談に乗ってもらったり、預けてお風呂もゆっくり浸かる事が出来ました。4月なのに暑くて着く頃には汗だくだったので助かりました。しかもまた入浴剤も頂くという。
有料オプションでつけていたかアロマボディマッサージは、前回の連泊特典でなんと無料!しばしの間ですがしっかりリフレッシュして休む事が出来たので、また頑張ろうと思えました。

そんな感じで4泊5日+日帰り一回のN産婦人科での産後ケアは終了。
助産師皆さん親切だし相談しやすいし、ご飯も美味しく部屋も広くてゆっくり過ごせたので本当によかった。
居住地の担当助産師さんも「あそこはすごく人気で産後ケアも予約すぐ埋まっちゃうみたい」と言っていて納得。無痛分娩やっていたら絶対ここで産みたかったです。
とにかく自分的に最高の産後ケアだったので、今度は自費で通所ケアを予約してしまいました。助成がないので12000円と決して安くはありませんが、9時〜16時まで昼食とおやつとアロマボディマッサージが付きます。
本当は泊まるか夜までの通所にしたかったけど…お姉様がいるので我慢です。
次の予約を楽しみにまた育児を頑張ろうと思っています。


◆Tレディースクリニックの産後ケア

前回書いた通所ケアが放置されたりで少し残念だったので、そちらの予約はキャンセルして別の施設で宿泊ケアを受けようと思いました。
予約したのはN産婦人科での連泊ケア中の1月下旬。調べると別の市に産後3ヶ月まで利用可能なTレディースクリニックという産婦人科がありました。
HPを見てみると改装したばかりで綺麗で駅から徒歩3分と近く、何より母子別室可能とあったので即予約。

・2度目の宿泊ケア

2月末、予約したTレディースクリニックに行きました。前回のN産婦人科と違い粉ミルク・哺乳瓶・オムツ・着替え類全て持参となるので一泊だけでもかなりの荷物になりました。駅近なので電車で行くつもりでしたが、夫が車で送ってくれたので助かりました。
到着したのは4階建てビルの小規模な個人病院。待合での年齢層を見ていると婦人科寄りの産婦人科っぽいです。
受付で保険証を出すと助産師さんが降りて来て2階の病室へ。

いたって普通の個室
背の低い私にはハンガーが高い…


N産婦人科と比べると窓も小さく部屋も普通。いや、N産婦人科が豪華すぎるのですが…。
一人で静かに過ごすにはちょうどいい感じです。
写真の様にタオル類は豊富。予約時「タオルはありません」と言われていたので1枚持って来ていたけど不要でした。
アメニティはありませんが紅茶と緑茶のティーセットがあるのは嬉しいです。

「荷物を置いて楽な服に着替えて3階のナースステーションまで来て下さい」と言われたので身支度後部屋を出ました。
ナースステーションと言うより受付カウンターがあってその奥がベビー室。その横の部屋に入ると体重計やら調乳スペースやら真ん中に4脚授乳用の椅子が置いてあります。授乳室とベビー室のミックスみたいな部屋です。
「じゃあ今から沐浴させてあげて下さい」と言われ助産師さんと一緒におギャン様を洗います。産後ケアって沐浴サービス付いてるはずだけどな…と思いつつ。
普段どうやって沐浴させているか聞かれたので「普通にベビーバスでいれてます」と答えると「駄目ですよ!ちゃんと抱っこして一緒にお風呂浸かって下さい」と言われました。
やや圧のある助産師さんの模様。
沐浴が終わるとミルクをあげました。
目の前に電車が通っていて多少音がします。カーテンは引かれてありますが椅子が電車に向かっているので、乗客に授乳が見えないかなと思いました。
途中で別の産後ケア中のママが来たので少しおしゃべり。ここの産院で2人目を出産されて日帰りでケアを受けに来たそうです。9時から5時まで過ごせるので久々に独りになってゆっくりしてます〜との事。日帰りなのに私の自治体の倍の8時間使えて料金も2000円とな…正直羨ましいです!!マジでこの自治体間の格差何とかしてくれ〜。

ミルクをあげ終わると「あと少ししたら昼食が来るのでそれまで休まれますか?」と聞かれたのでおギャン様を預かってもらい独り身になりました。
病室に戻る時に院内地図を見てみると、2階が病室3階がナースステーション(という名の受付カウンター)、授乳スペースとLDR、4階が家族部屋にシャワー室やらランドリーブース。建物内はあまり広くありません。
病室のある2階は赤ちゃんの声や物音もなくしーんと静まり返っていて人気がありません。他の人ともすれ違わなかったのでさっきの産後ケア中のママと私以外入院中の人はいないのでしょうか?
病床も10床未満なので産婦人科としての規模はかなりこじんまりしていそう。

病院に戻ってベッドに横になって休んでいると助産師さんが昼ごはんを持ってきてくれました。
食べ終わったら廊下にワゴンがあるのでそこに置いておいて下さいとの事。TVを見ながら有難く頂戴しました。
13時過ぎ「泣いているので来て下さい」とナースコール。ミルクであっても授乳タイムには呼ばれるみたいです。この病院での産後ケアについての説明がないのでいまいち勝手がよくわかりません。

受付前で助産師さんがおギャン様をずっと抱っこしてくれていました。ミルクをあげ終わると病室に戻り再度休憩。
3時になるとおやつが出て、また4時過ぎに授乳のナースコール…うーん、私がうとうとし始めた所で呼ばれるのでなかなか本格的に休めません。「○時まで休みたいので呼ばないで下さい」とお願いすればいい話ですが、人手も少なそうですしどうにも気が引けてしまいます。
そして「今夜お一人分娩になりそうなのでもしかしたら夜は母子同室になるかもしれません」と言われました。小さな病院なので助産師さんは常時2人体制。お産優先は当たり前です。
夕食の時間が何時か分かりませんが、今までの病院でも8時朝食12時昼食15時おやつ18時夕食だったのでここも多分同じでしょう。なのでいつ呼ばれてもいい様に夕食前にシャワーを済ませる事に。
ついでにおギャン様の吐き戻しで汚れた服の洗濯もやってしまいます。4階のランドリーブースにドラム式洗濯機と乾燥機があって無料で使えるのが有難いです。
洗濯機を回している間に自室でシャワーを浴び、髪を乾かそうとしたらドライヤーがない!シャワーブースにならあるかなと思いましたがなかったので結局自然乾燥させました。

夕食後19時頃ナースコール。本当に授乳間隔開かないおギャン様です。
行くと一人入院中のママさんがいておっかなびっくり授乳指導を受けていました。抱っこしているのは勿論産まれて間もない新生児さん!おギャン様も3ヶ月近く前はあんなだったなあと早くも懐かしく思いました。
「退院したら全部一人でやらないとダメだから!片手で抱っこしてもう片方の手は空けておかないと何も出来ないよ!」と助産師さんが言っていましたが…うーん確かにそうだけど産んだばかりでいっぱいいっぱいかもしれないお母さんにはもう少し優しくしてあげてほしいな、なんて。
受入が少ない分、助産師さんがマンツーマンでしっかり指導してくれるのはとてもいい事なんですけどね。
その夜はお産が予定より遅れた様で夜間もおギャン様を預かって頂き、ゆっくり眠る事が出来ました。

翌朝6時「大泣きしてますがミルクどうされますか?」というナースコールで起床しました。
悩んだものの11時前にはここを出ないといけないので甘えさせてもらう事に。
ふと違和感を感じてトイレに行くとうっすら出血が。産後の生理は月頭に再開していましたが何もこのタイミングで来なくても…。当然生理用品まで持ってきていなかったので朝食を持ってきてくれた助産師さんにお願いしてナプキンを一枚頂きました。

一眠りして10時過ぎにナースコール。
おギャン様は昨日から眠りが非常に浅い上に泣きまくりです。慣れない環境だから仕方ないですが、ネントレで生活リズムが整ったり離乳食が始まると産後ケアに来るのも大変かもしれませんね…。これも盲点でした。
沐浴はしてもらったのでミルクをあげ病室へ。
その後夫が迎えに来てくれたので自宅へと帰り、Tレディースクリニックでの一泊二日の産後ケアは終了しました。

・お食事風景

一泊二日なので昼食おやつ夕食朝食を頂きました。

昼食。鶏肉の炊き合わせとか。
おやつ。市販の頂きものお菓子だけど美味。
夕食。魚のソテー?冷しゃぶサラダに春雨サラダ
朝食。牛乳は苦手だけど飲めました!

産院やN産婦人科とは違って家庭料理ですが、昼食の炊き合わせのお出汁が最高に美味しかった…!夫が食べたら「薄い…」とか言われそうですが私の好みドンピシャの味付け。
小さな病院でもこうして丁寧に作られた美味しい食事が出されるのは本当に有難いです。


◆産後ケアその後

翌月に市から産後ケアの請求書が郵送されてきました。
私の市では通所3千円、宿泊6千円で前月利用した分を払います。
請求書を銀行窓口に持って行って公金払いで処理すればおしまい。ちなみに今年度から施設に直接払いに変更。そっちの方が利用者も施設も(そして恐らく市も)楽ですよね。

通所・宿泊と7回まで利用可能なのでMAXで使わせて頂きました。
どちらも利用して感じたのが、
①上の子がいたり赤ちゃんが大きくなると利用するハードルが上がってしまう事
②産後ケアの自治体間格差
③休息目的なのか育児相談なのかを母親側受入施設側どちらもマッチさせる必要がある事
です。

①は完全に盲点でした。上の子(特に未就学前)がいる場合長期間お母さんがいなくなると不安定になる事も多く、お母さん自身もケアに集中出来ないので日帰りの通所にするか、宿泊なら連泊せず単発で利用した方がお互いにとっていい形に収まると思います。
また離乳食が始まったりねんトレ中だったりすると慣れない環境などでスケジュールを外してしまう事もあるので、預けるのにややハードルが上がってしまうかも。
②に関しては私の自治体では通所が4時間とやや短いです。赤ちゃん連れで外出も大変なのに重たい荷物を持ってたった4時間だけの利用となると「遠いしお金もかかるし面倒だからいいや…」と思う方も多いのではないでしょうか。
近隣市では9時〜17時までの利用で料金も安かったり、うちの市よりも利用時間が短い所もありと自治体間の差がかなり見られます。クレクレ言い出したらキリがありませんが、もう少し国が予算を出してどこに住んでいても一律のケアが受けられればいいのになと思います。
③については産後ケアの目的がお母さん側と受入先でミスマッチがあるなと感じました。
ちょうど私が産後ケアを受けようとした時にSNSで「お母さんは休憩ばっか求めてる、産後ケアって育児支援の為のものじゃないのか」みたいな発信をされていた助産師さんがいて軽く炎上していたんですよね。
確かにその助産師さんの言う事は間違いではありません。そもそもの産後ケアの目的は「お母さんの休息や赤ちゃんとの生活をスムーズに軌道に乗せる為の支援」でもあるからです。でもいつの間にか「休息」の意味合いの方が大きくなっていった様に個人的には感じています。それだけ「孤育て」せざるを得ず疲れ切ってしまっているお母さんが多いのでしょう。
せっかくの産後ケアが期待外れになってしまわない様に、利用の目的が休息なのかを育児支援なのかをきちんと明確にしておき、受入施設側の利用条件をしっかり下調べしておく必要があると思います。

余談ですが2月末に横浜市の産後ケアで悲しい事故が起こった事を知りました。

横浜市の「産後ケア」事業で2カ月児が死亡 母親をサポートするはずが…子の安全は現場任せの実態(東京新聞)

幸い私が利用した施設はしっかりと赤ちゃんを見守ってくれていましたが、そうじゃない所もあるのですね…。

受入先である産婦人科や助産院も人手不足に悩んでいると聞きます。産後ケアに対するきちんとした安全管理ガイドラインの整備に加えて、私達利用者側も安心して赤ちゃんをお願い出来る施設かどうかを確認するのも大切だなと思わされました。
自費の産後ケア料金の高額さから一目瞭然な様に、赤ちゃんの安全確保の為には手間も時間も人手も必要なのですから。

長々と書きましたが、宿泊・通所・訪問産後ケアどれを取っても本当に有難い制度です。
普通にいけば健診の時くらいしか赤ちゃんは見てもらえませんが、産後ケアならお母さんのリフレッシュにもなるしプロに育児相談も出来るなんてとっても心強い!
子育ては決して誰か一人で担うものではなく、頼れるものは全て頼るくらいの心意気で乗り切るべきものです。
まだ利用した事がない方はぜひ検討してみて下さいね。

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育児日記

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