【釈正輪メルマガ5月7日号】日々是好日
【布施の大切さ】
立花の候。
茶の湯では、立夏を迎えた五月は初風炉の季節です。冬の間使用した茶室の炉は、昔は田舎のどこの家にもあった囲炉裏の姿から創意されたといわれています。確かに天井に打たれた蛭釘(ひるくぎ)から釜を釣り下げて使用する「釣釜」点前は、なんとも言えない風情があります。炉の季節には大ぶりの釜に煮え立つ、湯音も湯気も炭火も心身暖まるおもてなしでした。
それを閉ざして、軽やかな風炉の季節到来です。風炉は、熱気を感じさせない小ぶりの釜に、風炉の炭火も視界から遮り、これ