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日本酒の辛口。

「辛口のお酒ください。」

「辛口のお酒ってどれですか?」

「辛口のお酒が一番美味しい。」

これらはよくお客様に言われることです。
辛口ってなんなんですかね。
辛さってカラシだったり、ワサビだったり、キムチだったり、タバスコだったり…辛さと単に言ってもいろいろありますよね。

日本酒の辛口とは。

これって結構悩むところなんですよね。
日本酒には日本酒度というものが存在します。

・日本酒度とは
日本酒の甘口、辛口をみる目安です。
日本酒は糖分が多ければ甘く感じ、糖分が少なければ辛く感じます。日本酒度は糖分の多い物がマイナスに、糖分の少ない物がプラスとなります。ラベル等に表示されているものでプラスの数字が大きければ辛口、マイナスの数字が大きければ甘口となります。

ただ、この日本酒度というものはあくまで目安に過ぎません。
いくら数字がプラスに大きかろうが辛くないと感じる方もいるのではないかと思います。

別にそれは変なことではなく、人によって味覚なんてものは個人差があるのでそう思っても仕方がないです。

では、私はどのようにお客様に辛口を勧めているか。
それは、単純にその酒蔵さんがおっしゃっている通りの回答+やはり、私が感じた味をそのままお客様に伝えること。
もちろん中には「(自分が思っている)辛口じゃななかった」と言うお客さんもいますが、それは否定しません。

先程も言ったように感じ方は人それぞれ、どうしてもズレが生じてしまいます。なので私は仕事やプライベート(SNS等)でもキホン味についてはお答えしていません。

日本酒の辛口について、以前、とある日本酒メディアの方や酒蔵さん、酒屋さんなんかとお話したときもこの話で盛り上がりました。
辛口。という質問は私のみならず日本酒業界でも結構悩みのタネなのかもしれません。

辛口って言葉が難しいわけではなく、定義として曖昧だなぁって。
言ったモン勝ちのような気もします。

辛口。この言葉が浸透しているおかげで、辛口のお酒が美味しいと信じて疑わない層(年配の方に多い)が一定数いるのも結構問題かなって
そして、その人達に日本酒を教えられた方々も辛口党になってる気がします。

辛口のお酒が駄目というわけではないですが、私は日本酒ビギナーさんには脱辛口をしてほしいと常々思っています。
味云々の辛口ではなく、辛口だから美味しいという思考を変えてもらいたい。そのためには私達が努力しなきゃならないのですが…

辛口という切り口だけで日本酒を探すと自分の本当の好みに出会えないかもですし。

全然話がまとまらないですが、日本酒の辛口と簡単に【辛い】と表現できない。

ただそれが言いたいだけです。

求める辛さがあるのなら、表現できるようになるのが一番。
それか「〇〇に似た味!」って言ってもらえるのが理想です。
その〇〇が言えるようになるにはやっぱり飲むしかないですね。

何も考えずに飲もう。

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