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あの日、想像もできなかった未来に


定期的に文章を書くようになって1年が過ぎた。

元々、わたしは中高のころからインターネットに親しみ、ほんとうにくだらない日常垂れ流しのブログ(当時はブログということばすらなく、ウェブ日記と言っていた。ああ、2000年代初頭のインターネットよ)や、mixiにて黒歴史を量産していた。テンションに任せて書いた日常の殴り書きやポエムなどといったそういうたぐいのものである。目を覆いたくなるような惨状だ。ああ恥ずかしい。
そして、当時からずっとHNは少年Bだ。そろそろ青年も過ぎようとしている年頃なのに。

そんなわたしは2008年から2015年まで、ほぼインターネットから姿を消していた。
2011年まではそれでもmixiで細々と年に3回ほど書いていたりもしたのだが、2012年からの4年間は、少年Bという存在はかんぜんにこの世から消えていたのだ。リアルの生活がいそがしかったり、充実していたということもある。

2015年、わたしはふたたびインターネットに戻ってきた。作ったまま放置していたTwitterアカウントを主な活動場所として。
少年Bという名を捨てなかったのは、なんとなく愛着があったこともあるが、むかし仲の良かったひとたちが、ふとなにかの拍子に目に入れてはくれないかとおもっていたからだ。それほど、ひととのつながりに飢えていた。

インターネットを再開したきっかけは、リアルの生活が破綻したり、あらたに好きになったバンドの情報収集や、趣味の合う友達探しが目的だったが、そうしてまたインターネットに入り浸っていると、徐々にムクムクと頭をもたげてくるものがある。

「書きたい欲」だ。

Twitterの140文字では物足りない。もっともっと、書きたい。
すきなものに対する愛を、理不尽への怒りを、笑いを、悲しみを、書く場所が、欲しい。

ただ、当時のわたしはほんとうに、時間がなかった。
ブログを始めるなど、夢のまた夢だった。
出会ったひとたちの姿に背中を押され、できないなりに、たまにでいいから自分の文章を書こう、と決意したのがちょうど1年前。

2017年11月5日。あの日から、今日でちょうど1年が過ぎた。

はじめて書いたブログ記事。1年前なのに今見ると文章はけっこう、いやかなり恥ずかしいし、内容もぜんぜんないんだけど、すべてはここから始まったわけで。最新の記事も本文最後のリンクから飛べる、今年の地味ハロウィンについてのことなので、なんというか、おもしろいなぁ。
背中を押されたのも、一昨年このイベントで知り合ったもひもひさんとツマミ具依さんのおかげなんですよね。地味ハロウィンというイベントがほんとうにわたしの人生の転機になっているのがよくわかる。まぁ、もし気が向いたら読んでやってください。

そうそう、幸運にもデイリーポータルZの投稿コーナー・自由ポータルに何度か採用されたり、そこからつながったご縁で、8月からは駆け出しながらもライターとしてお仕事をするようになった。
自分が書いた文章に値段がつく、ということは震えるほどの衝撃でもあるし、いまだに信じられないことだ。
正直、生活していけるほどの金額は入ってきていないし、そもそもそんな本数を書いていないのだから当たり前だ。もっとしゃかりきに書けよ、という話ではあるのだが、ともあれ、あの日想像もできなかった未来が待っていたことは事実だ。

お金を払ってくださっているウェブメディアのかたがたはもちろんだが、それ以上に。このnoteやブログを読んでくださっているみなさまのおかげで、なんとか書き続けていけているというのはある。ほんとうにありがとうございます。

来年の11月5日、次はどんな未来が待っているだろう。
わたしも、あなたも、どこかで笑っていられる未来だったらいいな。

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