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アメリカ視察記①【飛行機】チェックイン

2023年8月7日から大谷翔平のプレーを観戦するためにアナハイム に旅行をした。私は野球を指導する立場もあるので厳密には視察なのだが、世間的にはどうやら旅行のようだ。

しかも奥さんと2人の子供がいながら1人で行くということで世間から怪訝な反応を受けることもあったのだが、政治家が視察に行くという時に家族連れてたら「その金は国民の・・・」という反応で炎上するはず。

その点、自分は1人で行くわけだ。
旅行というより視察のほうがしっくりくる。
そう。これは視察なのだ。

さて、アメリカに行くには飛行機に乗らなくてはならない。
8年前もロサンゼルスに行ったのだがその時は当時の彼女(現奥さん)に指摘されるまで伊丹から飛ぶことをわかっておらず、当日の朝まで関空に行こうとしていた。

そんな自分が1人で宿舎や飛行機、観戦チケットなどを事前に手配し、資金を調達すべく(結婚前に購入していた)株を売ったり、スマホのsimを海外でも使えるahamoに乗り換えたり、体調管理や当日までに仕事を残さないようにきっちり終わらせたりとやれるだけの事はやって当日を迎えた。

今回も伊丹から飛ぶ。そう書いてあるから間違いない。
8年前とは一味違う。
さあ、アメリカへ行こうじゃないか。

チェックイン(搭乗手続き)

皆さんは飛行機にどれくらい乗ったことがあるだろうか。
私は個人的に利用するのは8年前にロサンゼルスに行った1度だけだ。あとは旅行社が面倒を見てくれている状態ばかり。
つまり、どういう手順で何をしなければいいのかはっきりわかっていない。

とにかく、このコロコロを預ける必要があるだろうということで、伊丹空港の荷物を預ける場所へ向かう。
多くの人がコロコロを持って列をなしている。なるほど。あそこに並んで預ければ大丈夫だ。自分もその列に入って順番を待つ。しかし、どうもおかしい。どうやらみんなと持っているものが違う。
スマホの QR コードの画面を開いた人たち。この人たちは飛行機に乗るのに慣れていて、スマホでそういった手続きをやるんならスマートだなと感心していると、よくスポーツ観戦やライブのチケットで見るようなチケットを持った人が並んでいるではないか。

というより、プリントアウトしたコピー用紙を持っているのは自分しかいない。あれは何どこでもらえるの?

どうやら自分は必要な手続きが終わってなさそうだ。
そして、それは搭乗手続きと言うらしい。
よくわからず、手続きっぽいことをしている人たちに近づいていく。
あの機械でピピッとやればあのチケットは出てくるんだなということで、機械の前に立つ。
「これでいいのか?」「大丈夫か?」
パスポートをかざしてくれと言うので、パスポートを読み取らせるけれども、全然読み取ってくれない。
どんどん不安が出てきて動揺していく。
パスポートが読み込めなければ、パスコードなるものを入力してくれ?
それはどこの何?

うーむ。

8年前と何が一味違うのか。常連どころか店主もわからぬこの状況をなんとかせねば。


よし、聞こう。

8年前と何ら変わらぬ確実な方法を選択した。

丸投げ

職員の人に「僕はこれしか持ってないのですが、どうすればいいですか?」と。もう無知を丸出しで全て丸投げすることにした。(プライドなし)

職員の方々はとても丁寧に対応してくださり、「それではこちらにお越しください。」と導かれるまま移動し、握りしめていたeチケットを渡す。
滞在先と目的などの質問、搭乗手続き荷物などスムーズに事が進む。さらに「初心者なもので」と前置きしつつ今後の動きなど流れを全て教えてもらう傲慢さ。
「旅の恥は搔き捨て」ってのはこの状況とはちょっと違うよなと思いつつ搭乗手続きが完了。

これで行きは何とかなりそう。
でも、それと同時にこういった不安が持ち上がる。
これを帰りにできるのか?
今回は日本語が通じる人が多くて、日本の航空会社で手続きしてるからいいけど、アメリカでアメリカの航空会社を目の前にして、これが通用するのか、猛烈な不安とともに飛行機に乗り込んだ。
そう、
まだ旅は始まってもいない。

免税店

 今回のアメリカ旅行。大谷翔平を観に行くというのは表の理由であり最大のミッションではない。今回、わたしがイーサン・ハント(トム・クルーズ)としてやらなくてはいけないミッションは免税店SK -Ⅱのクリームを購入することだ。
これだけはミッションがインポッシブルで終わってはいけない。イーサン・ハントよろしく飛行機にしがみついてでも、バイクでがけを駆け抜けてでも購入しなくてはならない。

わたしは羽田に降り立つと、マップを確認し一目散にお店に飛び込む。
脳内ではあのテーマソングが流れ、鼓動は速くなる。
事前に調べたものとにらめっこしながら目当ての商品を探す。

う~ん。なんかちっさいな。
「旅行にも便利!!」とかいうコンビニにありそうな小分けシリーズはどうでもいい。旅行先では使わないんだよ。
と、思いながら探すのだけどイメージしたもの(男性の整髪料のケースぐらいのヤツ)は見つからない。
よーく値札を見ていると、このワイヤレスイヤホンのケースぐらいのそれがスマホで調べたものと一致している。

なるほど。
だから免税店で買いたくなるのね。
桃井かおりはこれをふんだんに使えるのね。
桃井かおりのレベルとんでもないな~。
と、感慨にふけりながら購入。
旅行中に何事もないように厳重にガードもしておいた。

これで最大のミッションはクリア。夏休みで言うところの宿題を先に終わらせた気分だ。あとは楽し・・いや、視察をするだけ。

こうして日本を飛び立ちアメリカに向かうのである。

帰り

行きの搭乗手続きで戸惑って職員の方に丸投げしたことによってアメリカにたどり着いた旅行素人。
帰りはアメリカ人相手に同じやりとりをする自信がない。できればそのような場面を回避したい。

そこで伊丹で何度か目にした「スマホで搭乗手続きを済ませ、QRコードで搭乗する」という作戦を実行することにした。

  • アプリをダウンロードして登録

  • 必要事項入力

祈るような思いでiPadで調べながらスマホで作業を進めていく。
無事に終了。
そしてウーバーも予約して、前日には必要な手続きをすべて終わらせることができた。今回の旅で一番疲れた。

当日の朝は予約したウーバーに乗り、空港に余裕をもって到着。
機械の前でアタフタしている人を横目に悠々と、
「あっ僕おわってますので」「いやー、スマホはべんりですよね~」「あれっやりかた知らないんですか~」と、行きに何もわからず半泣きだったくせに、ちょっと調べてできるとこの態度。笑

アメリカに旅行して、アメリカ人と会話しないためにスマホで必死に作業して会話しないで済むことに優越感を感じていることに、なんらかの違和感を感じるのだが、帰ることが先決。

スマホとGoogle検索のおかげで日本に戻ることに成功した。

こうして、なんとかアメリカに行き、帰ってくることができた。
その中で学んだことは「スマホがないと始まらない」である。

コミュニケーションがうまくいかないってのは
Google翻訳を使って翻訳した英文を見せればなんとかなる
(スタバのトイレはこれでパスコードをゲット)

車を手配してお金のやり取りを現地の人とするのが不安なら
スマホでウーバーで配車をしてスマホ決済をすればいい

搭乗手続きを空港でできるか不安なら、事前にスマホで完了しておけばいい。

この世はスマホで何とかなるようになっている。
困ったときにスマホで何とかなりようもない国へは行くもんじゃない。

そんなことを感じた旅こ・・・視察であった。
次に行くときには故障に備える意味でも2台持ちで行きたいと思っている。

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