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第51回 アメリカの中立宣言

1939年9月初めに第二次世界大戦が始まっても、アメリカのローズベルト大統領は中立を示唆しました。第一次世界大戦の時も最初はそうでした。実は1935年に可決していました。

前述しましたが、かつてアメリカが18世紀後半にイギリスから独立後、19世紀の初め、中南米の国々も独立しようとしました。その時、ヨーロッパ列強から激しい弾圧の干渉がありました。時のモンロー大統領は「モンロー主義」なるものを出し、アメリカ大陸とヨーロッパはそれぞれ「不干渉」でいこうという事になったのでした。

それゆえ「前の大戦では参加しなくてもいいのに参加して12万人ものアメリカの若者を殺したではないか!」と国内で戦争反対の声が強かったのです。ローズベルトは一応世論を尊重しながらも、何か参戦の理由がないか探す事にしました。
一方、9月17日にソ連も密約で東側からポーランドに攻め込み、あっという間に独ソでポーランドを分割してしまいました。そしてここで奪った領地は現在もロシアは自国のものとして返していません。得意技ですね。(続く)

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