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個人ゲーム開発のための記事

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個人ゲーム開発に役立つ記事をまとめたもの ・モチベーション管理 ・アイデア発想法 ・ゲームを完成させるための方針や考え方 など
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記事一覧

ゲームの難易度の決め方

今回はゲームの難易度の決め方について考えてみます。 ■難易度とは何かゲームにおける難易度とはゲームの難しさの指標です。難易度が高いほどゲームクリアが難しく、難易度が低いゲームは簡単にゲームクリアできるとされています。 現代的なゲームの難易度の肌感としては、「誰でもクリアできるように難易度調整されていると良いゲーム」とされている印象です。 ■誰でもクリアできるゲームとは誰でもクリアゲームにするには「難易度を低め」に抑える必要があります。ゲームが上手い人には物足りないですが

「枯れた技術の水平思考」を個人ゲーム開発で使う方法

■枯れた技術の水平思考とは"枯れた技術の水平思考"とは、任天堂の初期のヒット作である「ゲーム&ウォッチ」「ゲームボーイ」を生み出した横井軍平さんの考え方を代表するものです。 技術者というのは自分の技術をひけらかしたいものだから、最先端技術を使うということを夢に描いてしまい、売れない商品、高い商品ができてしまう。 値段が下がるまで、待つ。つまり、その技術が枯れるのを待つ。"枯れた技術" を(深く垂直に掘るのではなく広がりを) "水平" に考えていく。水平に考えたら何ができる

ゲーム開発時にあると便利なデバッグ機能

今回はゲーム開発時にあると便利なデバッグ機能を紹介します。 ■デバッグ機能の分類ゲーム開発中にあると便利なデバッグ機能はおおよそ以下の3つに分かれると思います。 1. エディット系 2. パフォーマンス測定 3. バグの検証・再現 ■1, エディット系これはゲームデータをゲームプレイ中にリアルタイム編集して、ゲームへ直接反映させるものです。例としては以下のものがあります。 * フラグ編集、パラメータの編集 * アイテムやお金の増減 * 無敵モード・コリジョン無効 *

楽してチュートリアルを作る方法

■チュートリアルとはチュートリアルとはもともと「個別指導」「家庭教師」という意味となります。そこから派生してソフトウェアにおいて、操作方法を説明する画面をチュートリアルと呼ぶようになりました。 ゲームにおけるチュートリアルは重要で、操作方法だけでなく、ゲームの目的を理解してもらうためにも必要な機能となっています。 ■チュートリアル実装は大変ゲームにおけるチュートリアルの実装はなかなか大変です。というのも、ゲームはその世界でしか通用しない特殊なルールが複数存在するため、それら

ゲーム制作は「愛」が大きいと自爆する

今回はちょっとしたゲーム開発に対する心構えみたいなことを書いてみます。 ■ゲーム制作に必要な原動力ゲーム制作に必要なものは、色々とあります。 プログラム能力、絵を描く、サウンドを作る、世界観・シナリオを作る……。 それらも重要ですが、最も大切なのは「自分のゲームは絶対に面白くなる!」という謎の自信やプライドを持ってゲームを作り続けることです。 世の中にはすごい才能を持っている人が多いので、それらと比較してしまうと落ち込むことがあるかもしれません。ですが、それでも「自分は天才

効果音作成ツール「JFXR」の紹介

ブラウザ上でお手軽に効果音を作れる「JFXR」の紹介です。 ■基本的な使い方基本的な操作方法は以下の通りです。 左上の "Create new sound" と書いてある部分をクリックすると、そのワードのイメージにあったSEがランダムで再生されます。 * Default: 初期値(ポー) * Random: ランダム * Pickup / coin: アイテム獲得SE・コイン獲得SE * Laser / shot: レーザー、ショットSE * Explosion: 爆発

個人ゲーム開発でファンを少しずつ増やす方法

今回は個人ゲーム開発でファンを増やす方法について考えてみます。 ■ファンを増やすメリット個人ゲーム開発でファンを増やすメリットは以下の通りです。 1. 自分のゲームを見てくれている人がいるとモチベーションが上がる 2. ゲームをリリースした時に購入してもらえる可能性が上がる 誰に向けて作っているかわからないと、何が正解かわからなくなってきます。個人でのゲーム作りの基本は「自分が楽しめること」が一番ですが、それだけだと、どこかで不安になります。 そこで、自分のゲームの制作

オレオレ理論でゲームを作る方法

今回は「独自のゲーム」を作るための方法としてオレオレ理論の構築方法を紹介します。 ■1. 調査・観察・理解 この段階では、まずは対象を理解するところから始めます。 具体的には以下のことを行います。 ・流行りものを理解する ・作りたいジャンルを理解する ・作っている自分のゲームを理解する 自分がその分野に詳しくない場合は、専門家や詳しい人に聞いてみるのも良いです。研究する対象は、"最も有名なモノ" や "最も売れているもの" も毛嫌いせずに調べます。 自分の作ったゲーム

ゲーム開発の「損切り」タイミング

株式などの投資をする際には「損切り」という考え方がとても重要となります。その考え方がゲーム開発に応用できそうだったので、まとめてみました。 ■損切りとは損切りとは、購入した株などの資産が購入時の金額を下回っている状態となり、値段が回復する見込みがないと考え、その資産を売却して損失を確定させることとなります。 例えば、購入時に「1000円」だったものが、業績悪化で「800円」まで下がってしまった場合、「もっと下がるかもしれない」というリスクを考慮して、これ以上の損失を出さない

「ベストセラー小説の書き方」に学ぶゲーム開発

小説家を目指す人のための良い指南書として「ベストセラー小説の書き方」という本があります。 とても良い内容なので、ゲーム開発に応用する方法を考えてみました。 ■成功の秘訣とは成功の秘訣? それは単純なことである。 作家はおのおの自分のやり方を探り当てなければならないということなのだ。 作家は共同で作り上げられるものではない。 数学や物理、それにジャーナリズムでさえ、ある程度までは学校や教科書で学ぶことができる。しかし、小説については無理である。よい先生なら、小説の形式や構成

ゲームのプロトタイプを素早く作る方法

■なぜプロトタイプを作るのかプロトタイプは「試作品」という意味です。いきなりゲームを作り始めると危険がたくさんあります。それは例えば以下のものです。 ・そのゲームが本当に面白いのかがわからない ・そのゲームに多くの時間をかけて作ってよいかがわからない これらについて詳しく見ていきます。 ▼ゲームの面白さは作ってみないとわからないゲームの面白さは千差万別であり、作らないとわからないことも多いです。ただ、ある程度であれば、新しく作るゲームが面白いかどうかを推測することは可能

個人ゲーム開発におけるマーケティング戦略

今回は個人ゲーム開発で勝ち残るための、マーケティング戦略を考えてみます。 なお、今回の記事を書くにあたって、こちらの本を参考にしました。 ■1. 勝てる戦場を選ぶすでに人気があり、多くのユーザーを抱えているゲームと真正面から戦っても勝つのは難しいと思います。スタートが遅れていますし、知名度の点でも追いつくのは困難だからです。もしそれが大手が何億円もかけて作ったゲームだとしたら、トータルのクオリティの面で勝ち目はないので、戦うのは無謀です。 そこで、個人開発者は、「戦わずし

個人ゲーム開発で得られる3つの良いこと

今回は個人でゲーム開発をしたときに得られる、3つの良いことを考えてみました。 ■1. ゲームを作るために様々な知識を得ることができるゲームを作るには様々な知識や技術が必要となります。ゲームデザイン、プログラム、アート、作曲、効果音作り、シナリオ、世界観など……。 また、チーム開発をする場合は、スケジュール管理、進捗管理をして、お互いに意思疎通をとり、完成させなければなりません。より多くの人に見てもらおうとすると、プロモーションをしっかり考える必要があります。 イラストを外注

ゲームを完成できない人に共通する3つのこと

私自身がゲームを作ることに強い関心を持っているためか、「ゲームを作っています!」という人がいると、ついつい気になって、どんなゲームを作っているのか、根掘り葉掘り聞いてしまいます。 ただ、話を聞くにつれて「その作り方だと完成は難しそうだな……」と思うこともちらほらあります。 そういった人には共通する傾向がある気がしたので、今回はそれをまとめてみたいと思います。 ■1. 開発ツール・フレームワーク作りに専念してしまうこれはプログラムが得意な人が陥りがちなのですが、環境づくり