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100年の孤独/放哉に想う〈Vol.5〉

手のひらあければ淋しや

尾崎放哉全句集より

女性はお連れ合いに先立たれてから31年間、ずっと独り暮らし。息子たちに負担をかけたくない思いと、誰からも縛られたくない思いがそうさせたのでしょうか。女性はこの間、小型犬2匹、小動物3匹を飼いつづけ、そして看取っていったのでした。91歳になった今年、生き物のいない部屋は淋しいとハムスターを買い求めました。手のひらのぬくもりが愛おしく、淋しくてたまらなかったに違いありません。



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