春になると変な人が元気になる

「最近なんか調子よくてさ〜 課題も終わったし〜 今日なんて朝からランニングしちゃったし!わたし完璧!」
……と、ねるねるねるねを作りながら友人たちに語っていた、大学時代のある春の日。


休憩時間が終わり、強烈な教授がずんずんと前のめりに教室に入ってきた。
マイクのボリュームをこれでもかと上げて、言い放った。


「春はクソだ!!!なんなんだ春ってやつは!!!キチガイが急に元気になり出して、街に出てきやがる!!!死ね!!!!!」
※キチガイは使っちゃダメな言葉


前述のわたしの発言を聞いていた友人らが肩を揺らしながら、わたしの方へ視線を向ける。
江崎グリコのゴールインマークのようなポーズをしたくなる衝動に駆られた。
非常に光栄である。


誰がなんと言おうと、春はテンションが上がる。
何年経っても変わらない。
わたしは春になるとめっぽう調子が良くなる。
ご機嫌になる。
リミッターが解除される。
街を歩くときの鼻歌のボリュームが大きくなる。


たぶん野生動物と同じ神経構造をしているのだと思う。


仕方ない。
春だもの。
冬を越せたんだもの、狂喜乱舞、横行闊歩、心慌意乱ですよ!

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