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ミモザの告白 1

最近今まで持ってた価値観が良い意味で瓦解してて、なんか気持ちが良かったからふらっと古本市場に寄って普段は読まないライトノベルの棚を見た。
今まで読んだことのあるラノベといえば『魔女の旅々』くらいか。『ひきこまり吸血姫の悶々』も1巻だけ読んだことあるな。ああ、ていうか私が最初に出会ったオタクっぽいコンテンツはそもそも『カゲロウデイズ』だったな。あまりにも昔のことだから忘れていた。この本がきっかけで私は今でも親に隠れて漫画やアニメを見ているのだけど。

一昨日に『夏へのトンネル、さよならの出口』を見たのがラノベに触れてみようと思った理由だ。この本はもうAmazonで注文していたから、同じ作者の別作品を読もうかなと、そのレーベルを探して歩いた。聞き慣れないレーベルが多い中、ガガガ文庫は特徴的で見つけやすい。なんだよガガガって。
同作者の八目迷さんの本は「夏への〜」以外には1種類しか置かれていなかった。
『ミモザの告白』というタイトルで、隣には『ミモザの告白2』が置かれていた。「夏への〜」が面白かったし間違い無いだろうと思ってとりあえず1巻だけレジへ持っていった。
まあ、2巻完結ならお金もかからないしすぐ読み終わるだろうと。

一時間ちょっとで読み終わっちゃいました。面白かった。これがライトノベルか〜という感じ。今までこんな短時間でぱっと1冊読んじゃうこと無かったから、2巻も一緒に買っとけば良かったな〜と思いつつふとAmazonで「ミモザの告白」と検索すると、一番上に『ミモザの告白 4』が出てきて思わず、うわっ、と言ってしまった。
古本市場で本を買うとたまにある。そこに置いてあるのが既刊の全てだと思うなよ、とな。店には2巻までしか置いてなかったので、私はてっきり2巻で、もう完結してるのかと思いきや、4巻まで出ているしなんなら連載中とな。うへぇ〜だり〜〜。失礼だけどだり〜〜。

や、おもろいから良いんだけどね。ていうか面白くて終わりまで見たかったからこそ、まだ終わりがないという事実を突きつけられて、落胆という気分。
普段買う小説はそもそも「2巻」という概念があんまりなくて、上下巻とかならまああるんだけど。だから小説で4巻となると、あ〜そういう感じなんだ〜となる。もしかして漫画みたいな感覚なのかな、ラノベって。


内容はまだ1巻しか読んでないから言いにくいけど、自転車を押しながら歩いて帰る場面が出てくるたび、私は、自転車通学だけどずっと1人で帰ってたな〜〜〜〜ということを思いださ、ざるを、えない感じでした。
世良が徹底してウザい感じに描かれてると思うんだけど、こいつ気持ち悪いな〜とわざと私に思わせといて、ああでもこれって西園の汐に対する感情じゃんって、体験させるのがうまい。もうジェンダー的な話は慣れっこだから、西園の気持ちには共感しにくいところを、別角度から理解させようとしている所が面白いな〜と思った。
あと、表紙が良いね。おしゃれで。
主人公が喧嘩っ早いのだけなんか気になるけどな。ファミレスの勉強会の場面、あれは流石に嘘だよ。

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