空虚と、孤独と、青春と、
青春時代を余すことなくどっぷりと賭けた人生を見ると、ああ私にはこんなものがなかったのにと虚しくなる。同時に、それに出会えた嬉しさも感じる。
虚しさと嬉しさは矛盾しない。むしろ、虚しさとは心を揺るがすものである以上、ぞくぞくとするものを与えるものだ。
私は、あまり社交的な人ではないので、放課後に友達と遊んだり、誕生日プレゼントを貰ったりしなかった。気力がなかったので部活もやっていなかった。
そこに幾分かの虚しさというのを感じながら私は青春を過ごしたが、それでも、それがただ苦し