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包む、食品、パッケージデザイン(その2)

包むという漢字は、胎児が母親のお腹の中にいる様子を表すとして、このような漢字になったと考えられたのです。 母親が胎児を守るように、大切なものを守ったり飾って整えたりといった意味があります。 日本の長い歴史の中で包む文化が始まったのは奈良時代。 奈良時代には布で包むことが習慣として行なわれていました。(google TOP検索より)

面白い事実が2つ潜んでいる。

❶母親が胎児を守るように、大切なものを守ったり、飾ってととえる。
❷そもそも「包む文化」が始まったのが、奈良時代(布で包む)

❷については、いわゆる日本最古の布は、今でも正倉院の宝物庫にある。今で言う「風呂敷」である。ちなみに、風呂敷とは?

当時は平包(ヒラツツミ・ヒラヅツミ)などと呼ばれていましたが、次第に風呂敷という名が定着していったようです。 江戸時代に入ると、銭湯の誕生によって風呂敷文化が市井にも普及しますが、時代が下るとともに他の用途にも使われ始めます。

と言われている。「ひらつつみ」という言葉が綺麗だ。

「布で包む」という言葉において、日常的に布を使用するだけでなく、重箱や酒など行事ごとで使用される物も布で包むようになり、そして日々の生活から特別な日まで、「布を使って何かを包むことが一般化」するようになったと言われている(伝聞系で書いている)

ここから、今に通じる生活様式といえば「紙で包むこと」だ。例えば、今も残る風習の水引(みずひき)がそうだ。「祝義などの際に包み紙にかける紅白の帯紐」のことを指すが、そもそも「水引」は中国からの荷物に目印として使われていた赤と白の紐が由来。美しく飾るために利用したのは、日本ならではの感性の表れとも言える。

なるほど、包むの「進化」については「感性(=センス)」が出てきた。一方で「ひらつつみ」のように、シンプルだけど「素の感覚」が、まさに日本らしいと言えるのだ。

さあ、EARTH MART
https://expo2025earthmart.jp/

ちょっと気になるのが

①実はパッケージデザインにおいて、ルール上「EARTH FOODS 25 からパッケージデザインしたものを1つ選択してください。」ということ。

②価値を国内外に発信することで、地球の食の未来をより良くするためのアイデアを共有するための「リスト」とあること。

提案としては、「このリストが、今後100年、耐性があるのかどうか」ということだ。

そこで
❶素材をシンプル
❷包む方法もシンプル。畳む、折る、被せる。
❸完成品か、そもそも物体の種(たね)なのか。

この3つを軸に、チームと議論したい。

ちなみ僕は将来、このパッケージが、「万博以後」どこに置かれて、
展示されたり、守られたりするのかというのが気になるし、
そうしたことを考えたい。

そして、僕らが選んだ1個と、ほか24個と、共存する仕組みが欲しい。

あらためて「いのちをつむぐ」を読み返したい。

「自然と文化、人と人を紡ぐ「食べる」という行為の価値を考え、日本の食文化の根幹にある「いただきます」という精神を発信する。


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