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「たれぱんだ」だった頃。


たれぱんだ
、でした。

『たれぱんだ』より

いや、たれぱんだマニア、でした。


たれぱんだ、ご存知でしょうか。


タレているパンダのキャラクターなんですが、私が小学生のころ大流行しました。


今はめっきり見かけませんが、
最近、友人がポケットから取り出したハンカチにたれぱんだがいて、一気に10歳の頃のときめきが押し寄せてきました。


たれぱんだの魅力は、柔らかそうな鉛筆の陰影。思わず触りたくなります。

『たれごよみ』「小銭の上」より

たれぱんだの生みの親は、福岡出身のグラフィックデザイン専門のイラストレーターすえまさひかるさん。

シール用のキャラクターとして、色んなパンダを描くものの全てボツ。疲れ果てて何気なく描いただらけたパンダが採用された……という経緯。

そんなたれぱんだを、
たれぱんだ
ぷれーと なるもので
描いてみました。

描いてみて分かる、難しさ。
鼻や目の位置やサイズ、輪郭の滑らかさ。
少しでもズレると違和感があります。
意外と、繊細です。

また、たれぱんだの良さは、
日常に実在しているかのような描写。

『たれごよみ』「なにかの下」より

たれぱんだに乗っかって寝てみたいな。どんな柔らかさだろう?

そんな想像ばかりしてしまいます。

たれぱんだ、という存在は、
基本タレでいるので、役に立ちません。

『たれごよみ』「かんさつにっき」より

そんな、役に立たないところが
良いんですよね。

『たれごよみ』「たれぱんだの手も借りたい」より




ちょっとシュールで、OLさん向けだなぁと感じるのは、こんなシーン。

『たれづくし』「たれぱんだ会議」より
『たれごよみ』「勤労感謝の日」より

堅苦しい仕事の時間に、こんな想像をして乗り切っていたのかなぁ……なんて。


ちなみに、これは「りすたれ」。

『たれごよみ』りすたれ+おだんごちゃん

リストラされた、たれぱんだです。

でも、「特に困らない」って所が、ゆるくて好きです。


リアルに考えるとキツイ場面なのに、たれぱんだだと、

ま、いっか。ってなる不思議。




まだ続きます。



これは、私のバイブルです。

とくに、『たれぱんだふぁんぶっく』は、「また、それ?」と言われるくらい、何度も何度も、飽きずに読んでいました。

商品化されたたれぱんだグッズが網羅されています。

コレクターにはアブナイ本です。
この本のおかげで(せいで?)たれ文具を買い漁ってしまいました。



小学生の女子は一冊は持ってた(かもしれない)コレ☟

シール手帳。

女子の間で「シール交換」という儀式が、挨拶のように行われていたんです。

私のシール帳の中身が、タレまくっています。

交換する時は、しぶしぶ、あげていました。


オチはありません。


たれぱんだについて、
喋りたかっただけです。


最後に、大人も癒されるたれぱんだをご紹介して終わります。

『たれごよみ』「ほっとたれぱんだ」より


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