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小学5年生で球を蹴り始め、以来50年の草サッカープレーヤー。W杯は1974年の西ドイツ…

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小学5年生で球を蹴り始め、以来50年の草サッカープレーヤー。W杯は1974年の西ドイツ大会から観始め、1990年イタリア大会は初の現地観戦。一番感慨深かったのは、スペインが初優勝した2010年南ア大会。

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こんな面白いファイナルは初めてだ!~2022カタールW杯決勝 アルゼンチン3-3(PK4-2)フランス

ワールドカップにキスするメッシ pic. by Getty Images 最初にお詫びします開幕直後、私はナショナルチームでは輝かない天才の黄昏という失礼な内容の記事を書いた。 初戦のサウジアラビア戦で負けたアルゼンチンが、優勝まで辿り着けるとは思っていなかったからだ。 これは手の込んだ言い訳になるが、初戦を落としたチームがワールドカップで優勝したのは2010南ア大会のスペインただ1例だけだし、メッシ自身は好調だが他に傑出した選手も見当たらず、つまり小粒で、チーム戦略もハッ

    • モドリッチが操る極上のサッカー~2022カタールW杯3決 クロアチア2-1モロッコ

      小さな魔法使い、ルカ・モドリッチ pic. by 毎日新聞 3位決定戦は、2-1でクロアチアがモロッコを下した。 グループリーグと全く異なる試合展開両者は、グループF初戦で一度対戦している。 その際は、スコアレスドロー。 大舞台の初戦らしい堅い試合で、両者無理をせず、勝点1を分け合った。 例え3位決定戦と言えども、勝つと負けるとでは天地の差だ。 最後に勝って、メダルを母国に持ち帰るか。最後2連敗で大会を終えるか。 初戦とは、置かれているシチュエーションが全く違う。 結構

      • 奇妙な「ほこたて」対決を制したフランス~2022カタールW杯SF フランス2-0モロッコ

        pic. by ゲッティ=共同 前回覇者フランスがモロッコに対し貫録の勝利で、決勝にコマを進めた。 奇妙な「ほこたて」対決終わってみれば「フランスが順当に勝った試合」だが、内容は波乱万丈というか、予想外のスリリングな展開だった。 得点機が訪れたのは、思いのほか早かった。 前半5分。 フランスDFバランが、モロッコDFラインの裏へ抜けたグリーズマンへ、DFがインターセプトできそうでできない絶妙なスルーパスを通す。 これが攻めのスイッチとなり、中央でクロスを受けたムバッペが

        • メッシ・モドリッチ最後の競演~2022カタールW杯SF アルゼンチン3-0クロアチア

          LM10の対決 pic. by Getty Images アルゼンチンとクロアチアの準決勝は、予想外のワンサイドゲームとなった。 一方的な試合展開も僅かなほころびから序盤の「入り」は、クロアチアも決して悪くなく、寧ろ、しぶとく勝ちあがってきたクロアチアが老獪に試合コントロールしているように見えた。 しかし、やはり120分+PKを連戦した疲れが残っていたと見るべきだろうか。些細なディフェンスのほころびが、ダムの決壊を招いてしまう。 前半32分。 クロアチアDFがオフサイド

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          欧州サッカーの魅力に溢れた「事実上の決勝戦」~2022カタールW杯QF フランス2-1イングランド

          pic. by ロイター 「事実上の決勝戦」となった準々決勝の最終戦は、前回覇者フランスが盤石の試合運びでイングランドを2-1で下し、ベスト4入りを決めた。 やっぱり強かったフランス序盤からフランスが主導権を握り、イングランドがカウンターで隙をうかがう展開。 前半17分、試合が早々に動く。 フランスがペナルティエリア前でボールを動かし、グリーズマンが斜め後ろへパス。ボランチのチュアメニが、右足ワンステップでミドルシュートを豪快にゴール左隅に突き刺し先制。 反撃に転じたいイ

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          クロアチアの驚異的な勝負強さ~2022カタールW杯QF クロアチア1-1(PK4-2)ブラジル

          pic. by Getty Images 決勝トーナメント1回戦、PK戦で日本を下したクロアチアが準々決勝でも優勝候補のブラジルをPK戦で退け、ベスト4に進んだ。 優勝候補ブラジルを破ったクロアチアのしたたかさ試合は、スコアレスのまま、前後半90分経過。 試合が動いたのは、延長前半のアディショナルタイム。 敵陣中央でパスを受けたネイマールは、ロドリゴとのワンツーでペナルティエリアに迫る。 更にパケタとのワンツーでゴール前に侵入し、クロアチアGKリバコビッチと1対1。 最後

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          サッカー文化の定着にメディアの成熟は欠かせない~2022カタールW杯の報道の浅はかさ

          pic. by 日テレNEWS 今日も毒を吐きます。 サッカーの試合に芸人は必要かメディアはサッカーの試合を、バラエティコンテンツと思っている。 そういう扱いだ。 私は、ワールドカップの素晴らしいプレーや、戦術の違いや、采配の妙を、選手のあるいは元監督の目線で、解説してほしい。 いくらサッカー好きだか知らんが、芸人の感想など、ひとつも聞きたくない。 飲み屋の与太話レベルのトークを聞くぐらいだったら、岡田武史さんの解説を、あと5分長く聞きたい。 ハーフタイムの監督インタ

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          好カードが目白押し!~2022カタールW杯 ベスト8出そろう

          pic. by Getty Images 激闘の決勝トーナメント1回戦を終えて、ベスト8が出そろった。 順当に、各グループリーグの1位が勝ち進んだ。 ただひとつ、日本の敗退を除いて。 この結果、歴代優勝2ヶ国を含むグループEの全4チームが、大会を去ることになった。 「死のグループ」って、こういうことだったの? いかん。切り替えだ。 大陸別にみると、欧州勢は、オランダ、クロアチア、イングランド、フランス、ポルトガルの5ヶ国。 次いで、アルゼンチン、ブラジルの南米2ヶ国。

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          やっぱり足りなかった何か~2022カタールW杯 round of 16 クロアチア1-1(PK3-1)日本

          スーパーセーブ連発のGKリバコビッチ pic. by Getty Images ベスト8への壁は、やはり高かった。 日本はクロアチアにPK戦の末敗れ、またも16強どまりだった。 絶対に、「感動をありがとう」とかいう耳障りのいい大人なコトバで総括してはならない。 私はそう思う。 「感動をありがとう」とか「死者に鞭打つようなマネはやめてくれ」と本気で思っているような方は、不快に思うと思うので、この先は読み進まれないことを強くお勧めする。 たかがPK、されどPKこれまで、ベス

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          ペレを超える(かも知れない)静動両刀遣いの怪物ムバッペ~2022カタールW杯 round of 16 フランス3-1ポーランド

          pic. by 共同 失点は、レバンドフスキのPK1点のみ。 ムバッペの活躍で、フランスがポーランドを粉砕した。 ムバッペの大活躍でフランス圧勝ムバッペは、2得点1アシストの無双状態で、フランス圧勝の主役だった。 前半終了間際。 ペナルティーエリア外でボールを受け、ゴール前へと抜け出したジルーにスルーパスでお膳立て。 ジルーは、GKシュチェンスニの逆を突き、左足でゴール右隅に流し込んだ。 フランス先制。 後半29分。 デンベレが、右サイドでカウンター発動。 ペナルティ

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          調子を上げてきたオレンジ~2022カタールW杯 round of 16 オランダ3-1アメリカ

          空飛ぶダンフリース pic. by 読売新聞 堅守の上に攻撃陣の調子が上向いてきたオランダが危なげなくアメリカを退け、8強入り1番手となった。 前半10分。 自陣から、ブリント→デパイ→デ・ローン→クラーセン→デパイ→ガクポとダイレクトでパスを繋ぐ。 もうこの時点で、期待が高まる「ををを!これは往年のオレンジ式トータルフットボール復活ではないか!」 ガクポがドリブルで運んで右サイドに展開すると、走り込んだウィングバックのダンフリースがマイナスのセンタリング。 デパイが右足

          調子を上げてきたオレンジ~2022カタールW杯 round of 16 オランダ3-1アメリカ

          いよいよこれからだ!~2022カタールW杯グループリーグを終えて

          pic. by Number Web グループリーグの全48試合が終了し、ベスト16が出そろった。 オランダ、アルゼンチン、ブラジル、イングランド、フランス、スペインなどの常連国が進出する中、ドイツ、デンマーク、ベルギー、ウルグアイ、メキシコなどはGLで姿を消した。 大陸別でみると、欧州が8ヶ国。 アジア勢(AFC加盟国)は、日本、韓国、オーストラリアの3ヶ国がGLを突破する躍進だが、意外にもサウジアラビアとイランの中東勢が姿を消した。 南米は、好調だったエクアドルとウ

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          かくも紙一重の攻防が分ける勝負~2022カタールW杯GL 日本2-1スペイン

          pic. by スポニチアネックス 日本はスペインとの第3戦を2-1の逆転で勝利し、グループEの首位で決勝トーナメント進出を決めた。 前半は「死んだふり」作戦前半、日本は守備のブロックを引き、慎重な立ち上がり。 ハーフウェイラインぐらいで前線からチェックに行く戦術だったが、これではいいようにボールを回されて、正直90分耐えられない。 11分。案の定というか、モラタのヘディングで失点。 一度クリアしたボールが中途半端で、再度拾われたアスピリクエタに寄せきれず、センタリングに

          かくも紙一重の攻防が分ける勝負~2022カタールW杯GL 日本2-1スペイン

          ベスト16の常連も突破ならず~2022カタールW杯GL サウジアラビア1-2メキシコ

          pic. by ロイター メキシコがをサウジアラビアを下したが、決勝トーナメントに勝ち抜けることはできなかった。 混戦のグループC第3節はハラハラドキドキの展開アルゼンチンが初戦を落としたことで、混戦状態となったグループC。 勝点1でGL敗退危機のメキシコは、アルゼンチンに金星を挙げた勝点3サウジアラビアと最終戦を戦った。 負けられないメキシコは、前半から猛攻を仕掛ける。 3分。ベガが飛び出し、GKと1対1になるが決めきれない。 27分。ロサーノの右からのクロスに、ピ

          ベスト16の常連も突破ならず~2022カタールW杯GL サウジアラビア1-2メキシコ

          しぶとく勝ち上がったアフリカチャンピオン~2022カタールW杯GL エクアドル1-2セネガル

          pic. by 共同/産経新聞 セネガルがエクアドルを下し、グループリーグ突破を決めた。 初戦で開催国カタールに勝ち、第2戦はオランダにしぶとく引分けた好調エクアドルは、GL突破すれば大会の『台風の目』になりそうな「ノッている」チームだ。 対するセネガルは、アフリカチャンピオンの誇りをもって挑む。 第2節を終えた時点で、エクアドルが勝点4でオランダと共に首位、セネガルが勝点3で3位。 この試合、勝ったチームは文句なくGL突破、引分けだとエクアドルが突破という状況だった。

          しぶとく勝ち上がったアフリカチャンピオン~2022カタールW杯GL エクアドル1-2セネガル

          拮抗した勝負が続く白熱のグループリーグ~2022カタールW杯GL 第2節終了

          pic. by Getty Images 第2節を終えた各グループの状況を、整理しておく。 2勝でGL突破を決めたのが3チーム、2敗でGL敗退が決まったのが2チーム。 3つのグループは、全チームが突破も敗退もあり得る大混戦状態。 最終節への期待で、ワクワクが止まらない。 A組開催国カタールが2敗で、GL敗退決定。 オランダとエクアドルが勝点4で首位、セネガルが勝点3で3位。 オランダ×カタールの最終戦は、引分以上で突破が決まるオランダが有利。 もう一つの突破枠を巡って、好

          拮抗した勝負が続く白熱のグループリーグ~2022カタールW杯GL 第2節終了