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100点を目指すより、多数の”80点”を掛け合わせる。

以下、「多動力」より。

”これからの時代は、80点取れるものを、いくつも持っているやつが強い”

ある専門分野を極めること。
それに従事している人が少なければ少ないほど、そのひとつの専門性を持っているだけで稀有な存在となり、イコールそれでメシを食っていける可能性が高い。

けど、ほとんどの専門的な知識やスキルは、”80点”に到達した後、伸びがグッと鈍化すると思う。
”80点”に行くまでは、調べたり体験することでドンドン広がって伸びていくけど、8割到達した後は、どんなにやっても1点ずつしか伸びないし、その領域の人にしかわからない差でしかない。

それよりも、自分の専門性以外の分野で”80点”に到達できる知識やスキルをどんどん増やしていく。
これは、何も、今の仕事・業務と全然畑違いのことをやろう、ということではなく、日々の業務の中でも、これまでやってこなかったことやジャンル、他人に任せていた分野があると思う。
そういう業務も、ちょっと勉強してみると、意外とすぐに、視界が広がったりする。

自分の場合、今、地方創生のコンサルやっていて、それこそ、日々、目の前に現れる地域の課題はジャンルも多岐にわたり、知らないことがたくさんある。
けど、それこそ今の世の中、ググったり、関連書物を2~3冊読めば、ある程度の周辺知識は身に着く。

コンサルや商社って、こうやって身につけたいくつもの”80点”を、企画力・営業力・リレーションを駆使して、この世の中に唯一のものに仕立てあげる仕事なんだなって、最近つくづく思う。

似たような反面教師的な話で、銀行時代、稟議の”書きぶり”を何度も直されて、辟易してたのを思い出した。
普通に読めば、概ねの意味は明らかに通じる文章で書いてるのに、「俺の好みじゃない」「過去のはこうなってる」って、同じ内容なのに、何時間もその書類と向き合うことになる。

今思うと、全然、成長しない時間。

これだけ情報のインプットがたやすくなった世の中、一般の人が、本当に稀有な存在になるには、ひとつの道より、多数の”80点”の掛け算、が大事だと思う。

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