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歴代ゲストのご紹介⑥Rail Europe前在日代表:加々美恵理氏

レイルヨーロッパは、世界各国でヨーロッパをはじめとする各種鉄道パス・チケットを販売する公益法人。ユーレイルパスなどの鉄道パスからユーロスター、TGVなどの各種鉄道チケットなどもウェブサイトから直接購入することが出来るため、鉄道旅ファンには広く知られた存在ですよね。その日本オフィスを立ち上げ、約23年に渡り代表を務められたのが加々美さん。自身も業界ベテランの枠に入るミスター・ホージョーが、『旅行観光業界で加々美さんを知らない人はいないでしょう!』と言うほど、鉄道網を持つ各国政府観光局の方々始め、ヨーロッパを扱っている旅行会社の方が信頼を寄せてきた、欧州の、鉄道の、海外旅のエキスパート。

とにかく加々美さんご自身の海外&旅の経験値が高いので、情報の宝庫というか、広くそして深い知識をお持ちなんです。この時のインタビューは2時間ほどだったのですが、聞きたいこと、お話頂きたいことが山ほどあって、時間が足りなかったのが正直なところ。加々美さんご自身も、『ひとつの国に関して2時間くらいはざっと喋れますよ』と仰っていましたので、再度、テーマ(地域)を絞り込んだ上でゲストでお越しいただけたらと願っています。

個人的に目からウロコだったのは、寝台列車のお話。安全性と快適性を考えて、料金はそれなりに高いけれども1等または特等をおススメして下さいました。それでも、飛行機代や飛行機での移動に掛る時間や手間を総合的に見れば、豪華ホテル並みのコンパートメントで寝ている間に別の町(国)に着けるって、なんて合理的な移動法!この考えは欠落してましたね~。次回ヨーロッパ複数国を旅する時、目的地との間に寝台ルートがあれば、ぜひ利用したいと思います。

ホテル事情にも詳しい加々美さん、意外なところでユースホステルの利用価値も教えてくれました。私の中では、ユースホステルと言えばバックパッカー向け安宿で、バス・トイレ共同、相部屋でゴロ寝、治安が悪い・・・という概念だったのですが、何と今は、‟高級ユースホステル”というのがあるんだそう。部屋にシャワーもトイレも付いている個室(ひとり/ふたり部屋)で、普通のホテルと変わらないのに料金が安いのでおススメだそう。特に、ここ数年で新しくできたところや改装したところは最新設備を備えているため、下手なエコノミーホテルよりもレベルが高く快適だそうです。天蓋付きのベッドがあるところもあるんですって!気になる~!

特にスイスやドイツ、イギリスには、有名な人気ユースホステルが多くあって、1年を通して予約が困難とのことです。どの街でもアクセスのよい場所にあるというのも、便利ですよね。ユースホステルについて詳しい情報を知りたい場合は、日本ユースホステル協会でいろいろ助けてくれるそうですよ。

残念ながらコロナの影響により、2020年をもってレイルヨーロッッパ東京オフィスはクローズという運びになってしまいました。現在、日本についてはオーストラリア事務局が管轄しているとのことですが、ウェブサイトにて直接購入や手配が出来ます。英語サイトでのやり取りが難しい場合は、レイルヨーロッッパの代理店としてチケット発券ができる旅行会社がありますので、そちらで購入することが可能です(手数料が掛かる場合があります)。

環境問題の観点から、航空会社でさえ鉄道利用を進める時代になってきています。これからは、鉄道の利便性、快適性、必要性がもっとフォーカスされるようになっていくのでしょうね。

加々美さんは、TravellinGorgeous®:YouTubeチャンネルVol.20-Vol.25の6回に渡りご出演頂いています。どうぞご覧ください。


おとな女子が本気で楽しめる旅:TravellinGorgeousのため、リサーチ&実体験を元にYouTube連動で活きた情報をお届けしていきます。2022年からはツアー催行します。ご支援頂けましたら嬉しいです。また、取材にご協力頂けるホテル/宿、観光業の皆様、ぜひご連絡ください!