見出し画像

お坊さんは楽器演奏が必須? 実は鐘を叩く訓練もしています【僧侶の一日④】

築地本願寺にはたくさんのお坊さんたちがおつとめしています。そんな彼らは、毎日、どんな風に過ごしているのでしょうか? ここでは、普段見られない、そんなお坊さんたちの裏側をご紹介します!

***

仏具のおみがき

画像1

大きな法要行事の前には、仏具を綺麗にする「おみがき」を後堂(うしろどう/本堂後方の空間)にて行います。本堂へご参拝の皆さまが美しい荘厳(しょうごん/本堂のおかざり)の前で安らかに過ごすことができるように、参加者一同が心を込めて磨いています。

なお、「おみがき」は、職員だけではなく希望者はどなたでも参加することができます。次回は3月14日(月)に開催予定です。公式HPなどでお確かめください。

お坊さんカメラマン!?

僧侶の一日note用

築地本願寺では多くの法要や行事が執り行われています。これまでにも本コーナーで紹介してきたとおり、読経(どきょう)や雅楽(ががく)の演奏はもちろん、配信や音響に関わる機材の操作もすべて築地本願寺の職員が担当しています。
また、記録撮影も写真撮影の得意な職員が担当。法衣を身にまとったお坊さんが望遠レンズを装着した一眼レフカメラを構える姿はインパクト大です。

仏さまの世界を奏でる

画像3

浄土真宗本願寺派の法要では「雅楽」を用いることが多くあります。雅楽は仏教と同時期に大陸から日本へ伝わり、古くから仏前での法要儀式にて演奏されてきました。

個性と主張の強い楽器同士が見事に調和する雅楽の合奏からは、すべてのいのちがありのままに輝く仏さまの世界を味わえます。

築地本願寺の通常の法要では職員が演奏を担当し、降誕会(ごうたんえ)・報恩講(ほうおんこう)の際には高い演奏技術を持つ関東各地の僧侶で構成された「築地本願寺雅楽会」が法要を美しく荘厳(しょうごん)します。

鐘を打つための練習風景

僧侶の一日b

浄土真宗本願寺派の寺院では法要や儀式の開始を知らせる合図として、「喚鐘(かんしょう)」「行事鐘(ぎょうじしょう)」という小型の梵鐘(ぼんしょう)を打ちます。築地本願寺の喚鐘を担当しているのは「承仕(じょうし)」と呼ばれる勤務して日の浅い職員たち。

閉門後にひたすら丁字形の撞木(しゅもく)を撞木に打ち続けるトレーニングを重ねます。本番で打てるようになるころには、左腕より右腕が太くなっているそうです。

僧侶の一日a

※本記事は『築地本願寺新報』に掲載された記事を転載したものです。本誌やバックナンバーをご覧になりたい方はこちらからどうぞ。